- 心不全の増悪因子は多数あります(覚え方の一例:FAILURE).薬剤性も臨床ではしばしば経験され,特に非ステロイド系抗炎症薬(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs: NSAIDs)による増悪が知られています(ガイドラインにも明記)
- NSAIDsが心不全を悪化させる機序に,輸入細動脈の収縮による腎血流量低下やループ利尿薬の尿細管分泌阻害があります.よってNSAIDsの安易な服用は避け,必要に応じてアセトアミノフェンやトラマドール等の代替薬を提案(※)
- NSAIDsの添付文章には「腎のPG生合成抑制で循環体液量が増え心仕事量が増加するおそれ」と記されています(例:ロキソニン®).経皮鎮痛消炎剤に記載はないようですが注意は必要(モーラステープL®5枚=ロキソニン®1日分:引用)
(投稿者 川崎)
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