概要 急性〜亜急性に生じる腰仙髄領域の両側性の神経根炎によって生じた病態
由来 Elsbergによる尿閉+脊髄障害の報告(Surg Gynecol Obstet
1931;16:117–35)
注意 髄膜炎尿閉症候群(meningitis-retention syndrome:
MRS)と別?(引用)
疫学 疑い例を含む30例の検討:男性24例,女性6例,発症年齢の中央値は53歳
症状 発熱・頭痛・羞明・下痢・筋肉痛・倦怠感の後に尿閉・サドル麻酔・便秘
原因 HSV2感染?(他ウイルス合併はVZV 50%,CMV 50%,EBV 57%,HIV 57%)
画像 馬尾と遠位脊髄(特に神経根)の信号異常(サルコイドーシスと鑑別必要)
治療 HSVおよびVZVならアシクロビル(他にコルチコステロイド単独投与や併用)
髄液 30例の検討:50%でリンパ球増加(そのうち20%では好中球が5%を超過)
予後 30例の検討:3%が脳脊髄炎から死亡,10%は神経学的回復なし,再発は7%
💁 脊髄に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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