- 病態 骨髄や脂肪組織の脂肪滴が体循環に流入して生じた微小循環障害
- 誘因 長管骨や骨盤の骨折を伴う外傷,整形外科術後,熱傷,膵炎など
- 機序 脂肪球による直接的な末梢組織損傷および全身性炎症反応の惹起
- 症状 三徴は呼吸不全,点状出血,中枢神経症状(特異的な症状はない)
- 画像 胸部X線で吹雪様陰影(下図右B),造影CTで肺塞栓症の所見なし
- 治療 原疾患の治療+対症療法(輸液や酸素投与,人工呼吸器,ECMO)
- 頻度 重篤な交通外傷の90%,複雑骨折では10~20%(受傷24~48時間後)
- 予後 死亡率10%/受傷後短時間で呼吸・意識障害の電撃型は33.3~50%
💣 塞栓に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
1 件のコメント:
尿検鏡で脂肪滴を認めることあり
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