倦怠感で動けない症例(右季肋部エコー)
👀 解説
- 意識清明であるがショックバイタルであった
- エコーで胆嚢は描出不可(アーチファクト)
- CTで肝尾側にリング状ガス像(胆嚢周囲?)
- 肺野条件でガス像がより明瞭(一部穿孔?)
- 最終診断は気腫性胆嚢炎(胆嚢破裂の疑い)
😶 追加コメント
- 見えるべきものが見えない所見は異常です(もっとも胆嚢は見えないことも少なくありませんが…).気腫性胆嚢炎は胆嚢があると推定される部位が超音波の減衰や反射などで観察できない時には思い出したい疾患の一つでしょうか.
- 気腫性変化は腸管や膀胱,腎臓などさまざまな臓器で生じます.見落とさないために腹部CTは肺野条件での確認がおすすめです(当院システムではF2を押す).嫌気性菌の感染が多い様ですが,本例では血液培養から菌は検出されず.
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(投稿者 川崎)
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