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2025-04-20

ヒト・メタニューモウイルス Human metapneumovirus: hMPV

  • 2001年に発見された新しいウイルスで呼吸器感染症の5~10%を占める
  • 13.35kbのマイナス鎖のssRNAで150~600nm大の多形性もしくは球形
  • 赤血球凝集能を欠いてRSウイルス(RSV)と同じニューモウイルス亜科
  • 診断は鼻咽頭スワブで遺伝子増幅のRT-PCR法でが一番感度が高い方法
  • 呼吸器感染症の児は1~2歳が最も多い(平均の年齢は2歳6ヵ月である)
  • 潜伏期間は4~6日と推測されウイルス排泄は発症後1~2週間持続する
  • 喘鳴を伴う気管支炎が38%と一番多く,他の病態は上気道炎や肺炎など
  • 合併症として急性中耳炎や気管支喘息増悪,熱性痙攣,急性胃腸炎など
  • 血液検査では特異的な変化なし(白血球数やCRPは他のウイルスと同じ)
  • 特異的な治療法はない(発熱は平均4.7日,喘鳴は平均5.3日で治まる)



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(投稿者 川崎)

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