- 高度肥満(BMI>60)の症例が呼吸困難感でER室に搬入された
💁 現場
- 酸素飽和度は低下し心不全も鑑別に含まれるが頼みの頸静脈は評価不能
- 心音は聴診できずベットサイド心エコー図で心臓の描出も困難であった
- BNPは100 pg/ml(ただし高度肥満例のBNPは低値になり要注意:参照)
➜ 最終的に肥満低換気症候群 OHSと診断(心不全ではないと判断)
👻 独り言
- 本例では上肢より下肢の収縮期血圧が100mmHgほど高値でした(=ヒル徴候 Hill’s sign 陽性).脂肪組織は血管床が豊富であるため肥満低換気症候群 OHSに生じた心不全は高心拍出状態になるようです(Am J Med 1976;60:645-53).
※ 心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
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(投稿者 川崎)
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