下腿浮腫で循環器内科を受診した症例
🔎 解説
- 圧痕性浮腫(pitting edema)である ➜ リンパ浮腫や甲状腺機能低下症,蜂窩織炎,血腫は否定的
- 脛骨前面の圧痕の回復が40秒未満(fast edema) ➜ 低アルブミン血症(概ね2.5g/dL以下)を示唆?
- 本例は最終的にIgG4関連疾患による浮腫が疑われた(本例の血清アルブミン値は3.1g/dLであった)
🏈 コメント
- fast edemaの原因は多彩(肝硬変・低栄養・ネフローゼ症候群・蛋白漏出性胃腸症・悪性腫瘍など)であるが,病態はほぼ低アルブミン血症とされている.しかし本例のような例外は少なくない(と思う)
- 圧痕性浮腫の正式な判定方法:脛骨前面を5~10秒間,約5mmの深さで圧迫し,回復時間が40秒未満ならfast edema,40秒以上ならslow edema (日内会誌 2018;107:195-201)
※ 心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
(投稿者 川崎)
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