⛄ 臨床現場
- だんだん寒くなってきました.この病気の相談を受ける時期です.簡単にまとめておきます.
- 病態 小動脈の攣縮による皮膚の色調変化(例:蒼白→紫色→発赤の3相性で計20分程度)
- 部位 手指末端(特に第2〜5指),足趾,耳,鼻,口唇,眼周囲など(対称性>非対称性)
- 分類 原発性(レイノー病)と続発性(膠原病・末梢動脈疾患・職業性・薬剤・化学物質)
- 疫学 全人口の4%程度に認め,特に原発性は15〜30歳の女性に多い(逆に続発性は高齢者)
- 免疫 強皮症,混合性結合組織病,全身性エリテマトーデス,皮膚筋炎,シェーグレンなど
- 治療 原因の除去+患部の保温(必要ならビタミンEやプロスタグランジン製剤、Ca拮抗薬)
- 由来 仏の医師 Auguste Gabriel Maurice Raynaud (1834–1881) の報告(Paris: Didier, 1862)
(投稿者 川崎)
1 件のコメント:
診断には「蒼白→紫色→発赤の3相性のうち2相を確認」することが大切
コメントを投稿