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2021-08-31

肺胞蛋白症 Pulmonary alveolar proteinosis (PAP)

  • 病態 末梢気腔内にサーファクタント由来の蛋白様物質が異常蓄積した疾患の総称
  • 初報 米国の病理医であるRosenらが報告した(N Engl J Med 1958;258:1123-42
  • 原因 自己免疫性,先天性,続発性(骨髄異形成症候群,膠原病,粉塵吸引など)
  • 疫学 本邦では約900人? 自己免疫性なら男女比が2:1で診断年齢の中央値は51歳
  • 症状 労作時の呼吸困難感40%,無症状30%,咳嗽10%,重症例では呼吸不全ほか
  • 採血 血清KL-6およびサーファクタントプロテイン(SP-AやSP-D),LDHの上昇など
  • 画像 CTですりガラス陰影,メロンの皮様,crazy-paving shadow(不揃いな敷石状)
  • 診断 気管支鏡で白濁した肺胞洗浄液,細胞・組織診で弱好酸性細顆粒状物質など
  • 治療 分離肺換気を用いた洗浄療法(10-20L),GM-CSF吸入,ステロイドは非推奨
  • 予後 10年生存率88%(ただし定期的な全肺洗浄要),先天性の予後は極めて不良



🉐 肺の稀な病態
(投稿者 川崎)

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