- ケトン体はアセトン,アセト酢酸,β-ヒドロキシ酪酸の総称
- ケトン体は脂肪の分解時に肝臓で作られ血液中に放出される
- 腎機能障害がなければケトン体の濃度は尿中が血中より高い
- 尿ケトンは試験紙法で容易に判定できて,陰性が正常である
- ただし尿試験紙はアセトン(とアセト酢酸)のみを検出可能
- ケト酸の生成速度は遅くて顕在化に数時間~半日以上を要す
参考)日内会誌 2015;104:938-47,他
👺 出現する原因
👹 おまけ
- 当院の症例は食習慣が尿中ケトン体4+の原因と考えられました.基礎疾患がない場合,ケトン体の存在が人体にとって有害か否かは確定されていないようです.実際に糖質制限でケトン体濃度を持続的に増加させ,体脂肪をエネルギー源とする体に変えていくケトン体ダイエット(ケトジェニックダイエット/Ketogenic diet)を推奨する考えもあります.ダイエットに有効ばかりか,ガンや癲癇,糖尿病の症例にも有益であるという報告も散見されます(※).
(投稿者 川崎)
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