腹痛で転げまわる中年男性(腹部CTに異常なし)
👀 胆石発作(Biliary colic)
- エコーで胆嚢頚部に13 ㎜の胆石(下図矢印)
- 他院で胆石を指摘され手術を薦められていた
- 症状は鎮痛薬+絶食+抗菌薬で経時的に改善
- 経過中に出現した胆石性胆のう炎はごく僅か
- 一旦退院して待機的に胆嚢摘出術を予定した
😐 追加コメント
- 尿路結石とは異なり,胆石はCTで描出されないことが少なくありません(過去の投稿).よって腹部エコーがとても重要です.本症例では初期研修医の先生がCT前のエコーでちゃんと胆石を描出(👍ナイス).CTで胆石がなさそうなので,CT後にエコーで胆石の移動がないことも確認(👍👍ベリーナイス).
- 本例は来院時,痛みで七転八倒されていたようです(床に転げまわっていたわけではありませんが安静を保つことが困難).このような症例では腹膜炎を生じていないことが多いようです.穿孔して腹膜炎を併発していれば,動くと痛みが増強されるため,逆にジッと不動の姿勢を保つ傾向が高いそうです.
👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿