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2025-04-26

APSGNまたはPSAGN:溶連菌感染後急性糸球体腎炎

  • acute poststreptococcal (or poststreptococcal acute) glomerulonephritis
  • A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)の感染を契機に発症する急性糸球体腎炎
  • 類似病態はIgA血管炎や紫斑病性腎炎(Henoch-Schönlein purpura nephritis)
  • 急激に発症する血尿や蛋白尿,高血圧,eGFRの低下,Na・水の貯留を示す
  • 典型例では先行感染から1~3週後に浮腫・血尿・高血圧の三徴が出現する
  • 機序は感染後に可溶性免疫複合体が生じ糸球体基底膜に捕らえられるため
  • 3~10歳の小児に多く(男性優位)先進国では抗生物質の使用で頻度は減少
  • 鑑別は急性発症型慢性GNや慢性GN急性増悪、急速進行性GN、良性反復性血尿
  • 安静臥床や保温などの対症療法で小児は約90%,成人は50~80%が治癒する
  • 薬剤は腎毒性の少ないペニシリンやCa拮抗薬など(原則,ステロイドなし)

(投稿者 川崎)

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