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2025-06-17

左心耳閉鎖システム:WATCHMAN

【使用目的又は効果】添付文書
非弁膜症性心房細動患者のうち、以下の3つの項目すべてに該当する、左心耳に起因する血栓塞栓症のリスクを低減する目的で使用する。
  • CHADS2又はCHA2DS2-VAScスコアに基づく脳卒中および全身性塞栓症のリスクが高く、抗凝固療法が推奨される患者
  • 短期的(45日間程度)にはワルファリン投与が適応可能と事前に医師により判断されている患者
  • 抗凝固療法を長期間実施できない医学的に妥当な理由を有する患者(HAS-BLEDスコア3点以上の出血リスクが高い患者等)

旧デバイスWATCHMAN2.5 vs 新デバイスWATCHMAN FLX
(手技の簡便化・周術期合併症の減少・長期ヒーリングの改善)

👿 CVIT適正使用指針(2024年9月13日改訂)
以下のうちの 1 つ以上を含む、出血の危険性が高い患者。
  • HAS-BLEDスコアが 3 以上の患者
  • 転倒にともなう外傷に対して治療を必要とした既往が複数回ある患者
  • びまん性脳アミロイド血管症の既往のある患者
  • 抗血小板薬の 2 剤以上の併用が長期(1年以上)にわたって必要な患者
  • 出血学術研究協議会(BARC)のタイプ 3 に該当する大出血の既往を有する患者

なお、機械的人工弁の植込み患者、凝固能亢進状態の患者、または再発性DVT患者など、非弁膜症性心房細動以外の理由で経口抗凝固薬の長期使用が必要な患者は、本治療の適応ではないことに留意すること。

術後レジメ:本邦では留置後45日間の抗凝固薬+アスピリン,6ヵ月までアスピリンとチエノピリジン系抗血小板薬,術後6ヵ月以降アスピリン単剤を継続 (心臓 2021;53:1043-56)が多いようです😐

(投稿者 川崎)

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