このブログを検索
2016-06-29
BNP低値の心不全
BNPは心室筋の伸展(壁応力)に応じて主に左室から分泌されます.よってBNPが高値であれば心不全を疑います.
ただし一部の心不全ではBNPはあまり上昇しません.代表的な病態が心膜液貯留を伴う場合です.その他にも収縮性心膜炎や僧帽弁狭窄症でもBNPはあまり上昇しません(ただし日常臨床で遭遇することは比較的稀).いずれの疾患も左室への血液流入が障害され心室筋が伸展しないためです.
NT-proBNPでも同様のことが言えます.
ポイント:心不全症状+BNP低値⇒心膜液貯溜を疑う
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿