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2018-03-03

松下金曜会 「病歴:アートとサイエンス」

最初の段落より
  • ベテランの臨床医は,既往歴は患者ケア技術の核心であるともっともらしく口にする.彼らは,症例の85%は病歴から診断が導かれることを主張する文献を引用し続けている.
  • しばしば引用される85%という数字は疑わしい.なぜなら,患者から医師に提供される病歴情報とは,実際は以前に外来を受診したり入院したときの一連の臨床検査・画像診断データの要約に他ならないからである.

最後の段落より
  • T・S・エリオットはこう言ったことがある.「叡智のあるところでは知識は失われ,知識のあるところでは情報が失われる
  • 検査結果は疑いもなく,重要であり情報を与えてくれる.それは,病歴として語られる患者の話と,身体所見の情報と結合されたときにのみ知識となる.そして,医師がこの真実を認識したとき叡智を獲得する

参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

(投稿者 川崎)

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