要約 💨
- 原因は多岐にわたるが最多基礎疾患は抗好中球細胞質抗体関連血管炎や全身性エリテマトーデスなどの膠原病(関連疾患)
- 症状(呼吸困難感)と画像(びまん性浸潤影)から肺胞出血を疑う必要がある(喀血や血痰は欠くことが少なくない)
- 気管支肺胞洗浄(BAL:Broncho-alveolar lavage)で診断し,治療はステロイドや免疫抑制薬,血漿交換など
原因 💨💨
1,毛細血管炎による肺胞出血
2,その他の原因による肺胞出血
1,毛細血管炎による肺胞出血
- 顕微鏡的多発血管炎(MPA)
- Wegener肉芽腫症(WG)
- 全身性エリテマトーデス(SLE)
- Goodpasture症候群(GS)
- 抗リン脂質抗体症候群(APS)
- Churg-Strauss症候群
- Behçet's病
- Henoch-Schonlein紫斑病
- IgA腎症
- クリオグロブリン血症
- その他の膠原病(PM,MCTD,RA,SSc)・膠原病関連疾患
- 一部の薬剤性(ジフェニルヒダントイン,ぺニシラミン,プロピルチオウラシル,その他)
2,その他の原因による肺胞出血
- 骨髄移植後
- 心臓アミロイドーシス
- 僧帽弁狭窄症
- 汎発性面管内凝固症候群(DIC)
- びまん性肺胞障害(DAD)
- 肺血管肉腫
- 肺毛細血管腫
- 肺リンパ脈管筋腫症
- 一部の薬剤性
- 中毒物質吸入(isocyanateなど)
- 特発性肺ヘモジデローシス
(投稿者 川崎)
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