🚑 驚きの症例
- 肺うっ血+三尖弁近傍のモザイク血流+発熱があり,当初は感染性心膜炎が疑われた.聴診で連続性雑音を認めたが,心エコー図ではバルサルバ洞動脈瘤破裂はなし.最終的にスタンフォードA型の亜急性大動脈解離+偽腔の右房・右室穿破と診断された.
(月刊心エコー 2020;21:1030-34より)
ポイント 💨
- 発熱と大動脈解離はあまりピンときません.しかし2020年改訂版 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドラインには「急性大動脈解離の発症後に血管の炎症,凝固線溶系の活性化から全身の炎症反応(SIRS)が引き起こされることがあり,約30%に38℃を超える発熱を認める」と記載されています.
(同ガイドラインでの引用:J Thorac Cardiovasc Surg 2013;145:385-90.e1)
👾 おまけ
- 上記の症例は独歩で来院されたようです.なんともすごい症例があるものです.当院も独歩で来院した心不全症例で,原因疾患の同定に時間を要したスタンフォードA型の急性大動脈解離例を経験しています ➜ コチラ
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(投稿者 川崎)
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