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2023-01-29

心臓アカラシア Achalasia cardia

  • 食道アカラシア(または単にアカラシア)は英名で esophageal achalasia または achalasia と記載されます.しかし稀ならず achalasia cardiacardiac achalasia とも表記されます.「どうして心臓なんだろう?」と思って調べていると以下の歴史に辿り着きました.
  • Google Scholar では”心臓アカラシア”や”アカラシア”という用語は検出されません.おそらく英名が変更された後に日本に疾患観念が広まったためと(勝手に)推測します.実際に1950年までに限定した Google Scholar 検索では用語”アカラシア”の論文ヒットは極僅かです.

🐞 アカラシアの歴史Esophageal achalasia@Wiki より)
  • 1672年に英国人医師トーマス・ウィリス卿がアカラシアの病態を初めて記述
  • 1881年にポーランド系オーストリア人の医師ヨハン・フライヘア・フォン・ミクリッツ・ラデッキがこの病気を心臓痙攣と記載
  • 1929年に医師のハルトとレイクが、この病態は下部食道括約筋が弛緩しないことが原因であることを突き止め,弛緩不能を意味するアカラシアと命名
  • 1937年にレンドラムがハルトとレイクの結論を支持し,心臓痙攣よりアカラシアという言葉を広めた

💁 命名の過去投稿は コチラ

(投稿者 川崎)

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