正中弓状靭帯圧迫症候群(median arcuate ligament syndrome:
MALS)
- 正中弓状靭帯により腹腔動脈起始部が圧迫された病態
- 初報はHarjola(Ann Chir Gynaecol Fenn 1963:52:547-50)
- 基本的には多くの症例で無症候性に経過する良性疾患
- 腹部超音波検査532名でMALSの検出率は 3.1%(引用)
- 側副血行路の膵十二指腸動脈が過血流で破裂あり(下図)
腹腔動脈起始部圧迫症候群(celiac axis compression syndrome:
CACS)
- 腹腔動脈起始部の外因性狭窄により腹痛を来す疾患
- 女性に多く食後30分~1時間後に腹痛や下痢,嘔吐
- 身体所見では呼気時に増強する心窩部の血管性雑音
- 原因は上記MALSが最多で他に先天性や悪性腫瘍など
(投稿者 川崎)
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