鼠経ヘルニア術前に心電図異常を指摘された症例(座位)
- 息切れなど心不全を示唆する症状はないが,BNP値は150 pg/ml程度に上昇していた.心エコー図には特記すべき異常所見はなし.
- 心不全の有無を判定するため頚部を観察したが,大きな腫瘍に占拠されていた.橋本病による長い治療歴あり(現在はeuthyroid)
- 心音でも心不全を示唆する所見(Ⅲ音やⅡ音肺動脈成分の亢進など)はなし.日常生活から判定した運動耐容能も保たれていた.
- 胸部圧迫感の自覚はなく,冠危険因子も高血圧のみ.最終的に手術に支障はないと判断して,紹介元の外科医に返書を作成した.
- 稀ながら頚静脈の座位定性法が困難が状況がある.甲状腺疾患による甲状腺腫,肥満,猪首,座位姿勢の困難例などが相当する.
心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿