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2025-02-08

抜管後の上気道~気管狭窄

  • 気管挿管に伴う合併症の一つで発生頻度は0.1%以下
  • 救急外来で挿管例での発生頻度は約1%(270例中3例)
  • 3例の診断は喉頭ファイバー1例で他はCT(肺野条件)



危険因子
  • 長期挿管(>48 時間)
  • 女性
  • 大口径の気管チューブ
  • 挿管困難
  • 外傷症例

抜管前の具体的対応
  • 喉頭および周辺組織の浮腫の評価 : 画像評価、喉頭鏡・ファイバースコープによる直接観察を考慮する
  • 頭部挙上
  • 利尿による浮腫軽減
  • ステロイド投与
  • 再挿管のための特殊な器具の準備(緊急気管切開セットを含む)
  • 抜管時の麻酔科医の立ち会い
  • 予防的非侵襲的陽圧換気の準備
  • 抜管時のチューブエクスチェンジャーの使用など


👀 復習
  • 人工呼吸器からの離脱は SAT & SBT(Spontaneous Awakening Trial/自発覚醒トライアル & Spontaneous Breathing Trial/自発呼吸トライアル)
  • SAT成功基準を満たし,次のSBT成功基準を満たしたら抜管を検討(ただし抜管後の上気道狭窄や再挿管のリスクを評価した上で実施したい)

(投稿者 川崎)

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