このブログを検索

2025-09-26

Key-Hodgkin murmur キー・ホジキン雑音

  • 概要 梅毒による大動脈弁逆流で出現する拡張早期雑音(ノコギリで木を切るようなザラザラした音)
  • 由来 英国の医師 Key CA(1793-1849)と Hodgkin T(1798-1866)(Lond Med Gaz 1829;3:433-43
  • 鑑別 キー・ホジキン雑音は拡張早期漸減性雑音でオースティン・フリント雑音は拡張中期ランブル


😐 独り言
  • この音もCabot-Locke murmur(カボット・ロック雑音)と同様に、不思議な拡張早期の雑音です。原因は大動脈弁のretroversion(後方に曲がること)と報告されていますが、今から200年近くも昔の論文です(実物はココ)。梅毒による大動脈弁逆流(第3期:感染から数年〜数十年)が激減した現在となっては、実際に経験することはちょっと難しいかも…

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

0 件のコメント: