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2017-10-10

グラム染色クイズ GPC編

グラム陽性球菌(GPC)ならその形態である程度の鑑別は可能(最終確認は要培養)
  • 双球菌(diplococcus) ⇒ 肺炎球菌Streptococcus pneumoniae
  • 短い連鎖(short chain) ⇒ 腸球菌Enterococcus) 一部双球菌で大小不同あり
  • 長い連鎖(long chain) ⇒ Group A Streptococcus(GAS)やGroup B Streptococcus(GBS)など
  • ブドウ状集簇(cluster) ⇒ ブドウ球菌 黄色か表皮などのCNSかは鑑別できない

(投稿者 川崎)

2017-10-09

イーグル症候群 Eagle’s Syndrome

茎状突起が過長した解剖学的特徴に関連する病態で邦名は茎状突起過長症
※聞きなれない病名ですがこの半年に2度遭遇(ともに院内勉強会 松下金曜会

  • 原因 先天性,茎状舌骨靭帯の石灰化,茎状突起の延長(ただ根本原因は不明)
  • 症状 咽頭痛,嚥下時の痛みや不快感,扁桃に異物触知,頸部痛,耳鳴りなど
  • 診断 3cm以上の茎状突起(通常は2.5cm程度)+関連した自覚症状の出現
  • 治療 NSAIDs内服,ステロイドや局所麻酔薬の局注,外科的茎状突起切除術

分かりやすい症例報告 ⇒ Eagle症候群(茎状突起過長症)の画像診断(耳展 2014;57:160-162)

(投稿者 川崎)

グラム染色クイズ

抗菌薬で治療されている肺炎症例の喀痰のグラム染色

抗菌薬 治療 肺炎症例 喀痰 グラム染色 球状化
抗菌薬を投与中なら細菌が球状化あるいは伸展化(うまく分裂できないため複数菌がつながる)することがある

(投稿者 川崎)

2017-10-08

大腿骨骨幹部骨折

大腿骨骨折は近位部から,頸部・転子部・転子下(小転子から5㎝以内)・骨幹部・遠位部に分類
頸部骨折や転子部骨折より大きな力が加わらないと骨幹部骨折は生じない(転子下骨折も同様)

大腿骨骨幹部骨折
  • 原因 小児=高エネルギー外傷や虐待,成人=高エネルギー外傷(高齢者では軽微な外傷でもあり
  • 特徴 大腿骨に付着する筋肉の牽引による明らかな変形,強い疼痛,歩行不能
  • 治療 整復+固定(小児では第一選択),整復困難や保存療法不成功なら手術(成人では第一選択)
  • 問題 大量出血(最低500ml~1000ml),変形癒合,脂肪塞栓症,保存療法なら最低半年要など

(投稿者 川崎)

有機リン中毒

農薬の服毒による自殺がとても多い(致死率は15%以上)
主病態はコリンエステラーゼ阻害による副交感神経の嵐
 ⇒ 低血圧,徐脈,縮瞳,流涙,流涎,気管収縮,嘔吐など

ポイント
  • 農薬の臭い
  • 縮瞳(ただし15%には出現しない!)
  • 血中コリンエステラーゼの著明低値(例:10U/L
  • 治療は硫酸アトロピン(例:まず2-6A静注,平均80A/日)

お薦め ⇒ 急性有機リン中毒の治療(Review)西伊豆早朝カンファランス

(投稿者 川崎)

2017-10-07

STSTAE 感染症の病歴問診

感染症が疑われる症例の病歴聴取で確認しておくべきこと(徳田安春先生の講義より)
  1. Sick contact ➞ 病人との接触
  2. Tuberculosis contact ➞ 結核例との接触
  3. Sexual history ➞ 性行為歴
  4. Travel history ➞ 海外渡航歴
  5. Animal contact and intake ➞ 動物との接触や生肉の摂取
  6. Environmental exposure ➞ 環境(温泉,山,川など)

※講義中にでてきた「恐ろしい咽頭痛5疾患」コチラ からどうぞ

(投稿者 川崎)

松下金曜会 「腕および手の疼痛」

腕および手の疼痛のレッドフラッグと重篤な原因
  1. 呼吸困難,胸痛,めまい,動悸,腕の愁訴(特に左側) ⇒ 虚血性心疾患またはその他の心肺疾患
  2. しびれや灼熱感,刺痛などの持続性の感覚異常(特に頸部) ⇒ 急性頸部神経根障害または脊髄障害
  3. 疼痛を伴う発赤,腫脹,浸出液,発熱,疲労,倦怠感(特に外傷) ⇒ 敗血性肘頭部滑液包炎や軟部組織感染
参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

(投稿者 川崎)

2017-10-06

FIM 機能的自立度評価法

FIM=functional independence measure
具体的に自力で行える日常生活活動(ADL)の評価方法
米国のリハビリ医Granger CVらが1980年代に開発(Adv Clin Rehabil. 1987;1:6-18

FIM質問表は運動項目13項目と認知項目5項目の計18項目から構成されている
各項目を全介助1点〜完全自立7点の7段階で評価(最低点18点~満点126点)


具体的な判定方法 ⇒ FIMの評価方法と点数付けに必要な基礎知識 or FIMによる評価マニュアル

(投稿者 川崎)

肺炎球菌ワクチン vs 尿中抗原検査

従来からあまり影響はないという論文が多かったようだが・・・

やはりある程度影響するだろうという論文が比較的最近でた
  • Open Forum Infectious Diseases. 2015;2:ofv135 ➽ 市中肺炎で入院した症例のうち,ニューモバックス(23価肺炎球菌ワクチン)の接種が確認できない群では尿中PCV13セロタイプの検出は7%(1917例中136例).一方,入院中にワクチン接種を行った症例では接種同日あるいは接種早期の検査で33%(109例中36例)に検出.

メイヨークリニックのホームページでは・・・
  • "Streptococcus pneumoniae vaccine may cause false-positive results, especially in patients who have received the vaccine within 5 days of having the test performed." ➽ 「ワクチン接種5日以内なら擬陽性になり得る」

(投稿者 川崎)

PMR覚え書

PMR=polymyalgia rheumatica=リウマチ性多発筋痛症
  • 巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)に高頻度に合併(50~75%)
  • PMRにもしばしば巨細胞動脈炎を合併する(15~40%)
  • 関節リウマチ(RA) へ移行する症例が少なからず存在
  • 主に65歳以上に発病 ⇒ 50歳未満ではほぼないと考える
  • 頸部や肩甲帯のこわばりが朝に強い⇒ 症状の日内変動
  • Birdらの診断基準を用いることが多いが今だ統一されていない
日内会誌 2015;104:2157-2162より)

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(投稿者 川崎)