- 対象 アミオダロンを1月以上処方されていた341名
- 基準 1.0≦FT4<2.4ng/dL,1.0≦TSH<20.0μU/mL
- 結果 機能低下(含む疑い)=10.4%、中毒症=5.2%
- 余後 甲状腺中毒症を認めた状態で死亡した3症例あり
🐧 機序
- アミオダロンの分子式はC25H29I2NO3・HClで100mg中に37.5mgヨードを含有 ➜ ヨード過剰摂取からWolff-Chaikoff現象のため甲状腺機能低下症を発症(Am J Med 1969;47:101-24)
- アミオダロンは末梢と下垂体でT4をT3へ転換する5´-脱ヨード酵素を阻害する ➜ 甲状腺機能低下症を発症(FEBS Lett 1999;450:35-8)
- 浅在性Basedow病や中毒性結節性甲状腺腫 ➜ アミオダロン内服でヨード誘発性の甲状腺ホルモン産生過剰 ➜ 甲状腺機能亢進症を発症(日内会誌 2010;99:776-85)
- アミオダロン自体に甲状腺細胞障害性がある(らしい) ➜ 破壊性甲状腺中毒症タイプの甲状腺機能亢進症を発症(日内会誌 2010;99:776-85)
甲状腺の関連投稿 👀
(投稿者 古室・川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿