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2017-01-13

フォーリーカテーテル

尿道(膀胱留置)カテーテルのこと(施設によっては当たり前のように使っている用語)
しかしフォーリーカテーテルという用語を聞いたこともない医療関係者は少なくない

開発者のFrederic Foley(米国の泌尿器科医,1891–1966)に由来
1929年に膀胱鏡による前立腺摘除術後の止血に用いたのが最初

(投稿者 川崎)

松下金曜会 「血尿」

血尿のレッドフラッグと重篤な原因
  1. 男性,高齢(40歳以上),体重減少 ⇒ 癌
  2. 発熱 ⇒ 癌(腎細胞癌),慢性感染症
  3. 側腹部痛,腰痛,腹痛 ⇒ 腎梗塞,尿管結石,膀胱破裂,新生物
  4. 最近の咽頭炎や急性上気道炎,眼瞼と足の腫脹 ⇒ 急性糸球体腎炎,IgA腎症
  5. 難聴 ⇒ アルポート病(難聴や視力障害を伴う遺伝性の糸球体腎炎)
  6. 吐血,副鼻腔炎 ⇒ 多発血管炎性肉芽腫症(旧名ヴェゲナー肉芽腫症),グッドパスチャー症候群
  7. 関節痛または皮疹 ⇒ 膠原病(SLEや結節性多発動脈炎など)
  8. 歯肉出血 ⇒ 血液疾患,抗凝固薬,抗血小板薬
参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

(投稿者 川崎)

2017-01-12

クリニカル・パール

高齢男性が発熱ため救急外来に搬入された.このバイタルサインをどう判断する?
意識清明,焦燥感あり,BP 120/70mmHg, HR 100bpm, BT 38.0℃, RR 35bpm, SpO2 97%

答えはコチラ ⇒ 現時点ではショックバイタルではなさそうだが呼吸数の増加が目立つ
エンドトキシンやサイトカインが呼吸中枢を刺激している可能性あり
敗血症ショックに陥る可能性があるため迅速な診断と対応が望まれる

(投稿者 川崎)

発熱アラカルト

日本の感染症法は37.5℃以上を発熱,38℃以上を高熱と定義しているようです

日常臨床では腋窩による測定値を採用することが多いと思います
ただし腋窩<舌下=鼓膜<直腸(深部体温)の順でザックリ各々0.5℃ずつ上昇
Normal oral, rectal, tympanic and axillary body temperature in adult men and women: a systematic literature review. Scand J Caring Sci. 2002;16:122-8.

なお女性では黄体期(排卵後~月経直前)に体温が0.3~0.5℃度上昇する

(投稿者 川崎)

2017-01-11

おたふく

・潜伏期間は2週間
・耳下腺腫脹は両側が多いが、片側のことも多い

出席停止期間は、耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が始まった後五日を経過し、かつ、全身状態が良好となるまでとされている。

当院では外来で白血球分画とムンプス抗体をオーダーし、ムンプス抗体の結果が出るまで出席停止の方針とした。

(投稿者 八代)

狭心症 - ccs分類

カナダ心臓血管協会(CSS)が作成した狭心症の重症度分類
ニューヨーク心臓協会(NYHA)の心不全分類と基本的に同じ

定義 実際の状態
クラスⅠ 日常の身体活動(歩行や階段昇降)では狭心痛は生じないが,激しい,急な,あるいは長い活動では狭心痛が生じる. 制限なし
クラスⅡ 急ぎ足での歩行や階段昇降,坂道,食後,寒冷や強風下,ストレスがあるときまたは起床後1〜2時間以内の歩行または階段登行時にのみ狭心痛が生じる.あるいは普通の速さ,状態でも2ブロック(※100mが目安)以上の平地歩行または2階分以上の階段を登った時に狭心痛が生じる. 僅かに制限
クラスⅢ 普通の速さ,状態での1〜2ブロック(※50~100m)の平地歩行または自分のペースで1階分の階段を昇っても狭心痛が生じる. 高度に制限
クラスⅣ いかなる身体活動も無症状では行えない.安静時にも狭心痛が発症することがある. 絶対安静

(投稿者 川崎)

2017-01-10

頭部CTクイズ(頭部外傷後)

外傷性硬膜下血腫
(投稿者 川崎)

マルファン症候群

フランスの小児科医アントワーヌ・マルファン(Antoine Marfan)が1896年に初めて報告した.ただしマルファンの発音はドイツ語式だそうです.

  • 常染色体優性遺伝(5000人に1人で人種差・性差なし)
  • おおよそ75%は親からの遺伝,25%は突然変異
  • 異常に長い四肢と指趾(必ずしも背は高くない
  • 20歳~40代あるいは妊娠中~分娩時に大動脈解離

(投稿者 川崎)

2017-01-09

雷鳴頭痛 Thunderclap headache

雷鳴頭痛とは雷が落ちたように突然起こる超急性発症の頭痛
通常は症状を自覚した数秒~1分以内に痛みがピークに達する
  • 一次性雷鳴頭痛
  • 二次性雷鳴頭痛
    • くも膜下出血
    • 静脈洞血栓症
    • 動脈解離(特に椎骨動脈解離)
    • 脳出血
    • 下垂体卒中
    • 未破裂脳動脈瘤
    • 低髄液圧症候群
    • 可逆性脳血管攣縮症候群 (←最近の注目)
(投稿者 川崎)

2017-01-08

中華料理店症候群

中華料理店症候群とは,中華料理店で中華料理を食べた後に出現する一連の症候群
チャイニーズ・レストラン・シンドロームあるいはグルタミン酸ナトリウム症候群とも呼ばれる
  • 原因 グルタミン酸ナトリウムの過剰摂取
  • 症状 頭痛,ほてり,発汗,嘔気,倦怠感など
  • 治療 基本的には不要/自然に軽快する

1960年代に中華料理を食べたアメリカ人の一部に上記の症状が生じて注目されるようになった.一流紙にレターが掲載されていることから当時はかなり注目されていたと考えられる.
  • Chinese-restaurant syndrome. N Engl J Med. 1968;278:796
  • Monosodium glutamate and the Chinese restaurant syndrome. Nature. 1970;227:611-2

グルタミン酸ナトリウムが頭痛の原因になり得ることは事実であるが,中華料理店症候群の原因であるという客観的なエビデンスはない様である(否定的な見解はWikiにまとめられています).

おまけ 「味の素」の成分はグルタミン酸ナトリウム97.5%

(投稿者 川崎)