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2021-01-04

ちょっとした工夫

高度の大動脈弁逆流で手術を予定している症例

🐦 解説
  • 肘を伸展していると特記すべき異常所見はない ➜ 肘を軽く屈曲すると正中動脈の拍動が出現
  • 大脈・速脈を示唆し大動脈弁逆流ARで有名/他は甲状腺機能亢進症や高度貧血,発熱時など
  • 水槌脈 (Water-hammer pulse),反跳脈 (Bounding pulse),コリガン脈 (Corrigan pulse)と呼ぶ

🐤 独り言
  • 個人的な経験では,高度の大動脈弁逆流を有するほとんどの症例で観察可能.ただし本例のように肘を軽く曲げるなどの工夫が必要.体位によっても変化する(特に頸動脈 ➜ 実例
  • このような身体所見のちょっとしたコツは成書や論文には書いていません.よって貴重な経験や知識を皆で共有する方法が望まれます(本ページを密かに宣伝 😊 是非投稿を!).
  • 加齢などに伴う動脈の蛇行+表在化による偽水槌脈には注意が必要です.この偽コリガン脈は日常臨床でしばしば遭遇しますが,聴診など他のフィジカルを組み合わせればすぐに見破れます 😊

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(投稿者 川崎)

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