- 概要:仙骨部や臀部以外に生じる蒙古斑。四肢、背部、腹部、顔などにみられる青色の色素斑
- 病態:胎生期に表皮へ移動しきれなかったメラノサイトが、真皮に残存して青色に透見される
- 頻度:蒙古斑は日本人新生児の90%以上にみられる。異所性はその一部で、比較的まれな病型
- 経過:通常の蒙古斑より消えにくく、学童期以降も残りやすい。濃く境界が明瞭な例ほど残る
- 診断:生下時からある色調の均一な青色斑で、視診で診断可能。ダーモスコピーも補助になる
- 鑑別:顔面は太田母斑、肩は伊藤母斑、隆起例は青色母斑と区別。打撲や虐待のあざにも注意
- 合併:広範囲・多発・進行性の例は、GM1ガングリオシドーシスやムコ多糖症の併発を考える
- 関連:毛細血管奇形と併存する例は色素血管母斑症に含まれる。全身の皮膚を丁寧に観察する
- 治療:Qスイッチレーザー(ルビー、アレキサンドライト、Nd:YAG)が有効で、保険適用がある
- 時期:治療開始が早いほど効果が高い。数か月あけて複数回照射し、広い範囲では全身麻酔も
- 注意:照射後は炎症後色素沈着や色素脱失が起こりやすい。落ち着くまで十分に間隔をあける
- 異所性蒙古斑とYAG laser -
症例1:治療前(A)、レーザー治療6ヶ月後(B)、レーザー治療12ヶ月後(C)、レーザー治療18ヶ月後(D)[総治療回数:12回];症例2:治療前(E)、レーザー治療6ヶ月後(F)、レーザー治療12ヶ月後(G)[総治療回数:10回]。
(投稿者 川崎)

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