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2025-09-24

MAC抗体 (抗酸菌抗体定性)

🍎 肺MAC症(MAC: Mycobacterium avium complex)
  • 慢性的に咳嗽や喀痰などの呼吸器症状を生じ中年以降の女性に多い
  • 胸部CTで中葉舌区に気管支拡張や小葉中心性粒状陰影を認めやすい
  • MACは環境常在菌なので喀痰から検出しても肺MAC症と確定されず
  • 画像検査や症状などを含め総合的に診断されることが一般的である
  • 喀痰から菌が検出できない場合に補助診断として血液中のMAC抗体
  • 抗体が0.7未満なら陰性:血清0.5mL,3~5日必要,144点(SRL



🍏 MACに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2025-01-25

播種性非結核性抗酸菌症
Disseminated nontuberculous mycobacteria infection: DNTM

  • 非結核性抗酸菌が局所的に増殖し血液経路を介して他の臓器や組織に侵入した状態
  • 症状は非特異的で断続的 or 持続的な発熱,寝汗,体重減少,倦怠感,食欲不振など
  • 診断は血液培養で菌を検出(骨髄生検標本や体液または組織の培養および組織も可)
  • 長期の免疫抑制剤使用やHIV感染に関連して発症(特にCD4+Tリンパ球数<50/mm3
  • 後天性免疫不全症候群(AIDS)を定義する日和見感染症で,同集団で高いは死亡率
  • 無治療で免疫抑制が進んだHIV感染例での播種性MAC(DNTM)の発生率は20~40%
  • 抗レトロウイルス治療(ART)時代では年間発生率の中央値は1.1/1,000 HIV人・年


- 特発性CD4リンパ球減少症の64歳男性 -
CTで右S6に腫瘤+右鎖骨・左肩甲骨の骨溶解/鼠径部の皮下腫瘤は肉芽腫
(投稿者 川崎)

2017-02-14

放線菌

緩徐な経過ですすむ肺炎で喀痰検査を繰り返したが診断できていない症例
当初から抗酸菌を疑ったが結核菌PCR,MAC-PCRはいずれも陰性であった

強拡大(x1000)では白血球やフィブリンを多数認める割に細菌に乏しかった
弱拡大(×100)で青く染まった淡い構造物に気づいたため強拡大した(下記)


細長く増殖したグラム陽性桿菌で,その特徴的な形態から放線菌と診断した
放線菌は主として土壌中に棲息するが,それ以外にも自然環境に広く棲息
傷口や呼吸器,消化管などから体内に侵入して慢性炎症を起こすことがある

放線菌に関する四方山話 ⇒ 「不思議な微生物,放線菌(宮道慎二)」
(投稿者 川崎)