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2024-03-10

アルティメット Ultimate

🚑 若者が全身の筋力低下でERに搬入
  •  医師「何か激しい運動していますか?」
  •  青年「アルティメットをやってます」
  •  医師「アルティメット...(何それ?)」
(※最終診断は周期性四肢麻痺)

🏃アルティメット(Ultimate)
  • 100m×37mのフィールドで行われる7人制のチームスポーツ
  • 意味は究極で技術・走力・持久力など様々な能力を要すため
  • 1968年にアメリカの高校生であるジョエル・シルバが考案
  • フライングディスクをパスしコート端でキャッチすれば得点
  • 身体接触は禁止され世界大会では17点の先取で勝敗を決定


アルティメット(Ultimate)| 競技紹介

💁 スポーツに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2024-03-09

膀胱三角部 Trigone of urinary bladder

  • 2つの尿管口と内尿道口によって形成される内膀胱の滑らかな三角形領域
  • 膀胱三角部は拡張に敏感で尿量を知覚する伸展知覚・圧迫知覚神経が集中
  • 同部位は感染症(三角炎/trigonitis)が生じやすく様々な排尿異常に至る
  • 感染症以外にも膀胱三角部にはマラコプラキアが生じやすい(特に女性)


(投稿者 川崎)

2024-03-08

AR:指先拍動徴候(throbbing fingertip sign)

重症の大動脈弁逆流例(症状なし)

💅 解説
  • 無負荷状態ではクインケ徴候陰性(陽性例
  • 爪床圧迫を追加したがそれも陰性(陽性例
  • そこでスマホ法を追加したが陰性(陽性例
  • さらにスマホ法に圧迫法を追加したが陰性
  • しかし照明の境界部分が明瞭に拍動(矢印)

 😎 解釈
  • 大動脈弁逆流症は一回拍出量が増大する大脈です.これが指先の大きな容積変化を生じ,拍動として観察されているのではと推測します.
  • 被検者ではなくて検者(つまり指を抑えている本人)の拍動が伝わっているのかなとも思いましたが,自分の拍動とは異なるリズムでした.
  • この症例は個人的に指先拍動(throbbing fingertip)と呼んでいます.ARの新たな(?)身体所見として有用かは症例の集積が必要ですが...

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2024-03-07

個人情報の第三者提供

  • 先日,医療機関から画像提供の依頼がありました(個々の症例に対する紹介状ではなくて包括リストでの依頼).通常,個人情報の第三者提供にはご本人からの同意取得が必要です.しかし今回は以下の条件に合致していたため個人情報保護の例外になるようです.

Q4-13
  • がん検診の2次検診機関として患者の精密検査を行った場合、1次検診機関から、精密検査結果の提供を求められることがありますが、患者の精密検査結果を提供する場合には、患者の同意を得る必要があるのでしょうか。



A4-13
  • がん検診については、がん検診全体の精度管理のために、1次検診機関においては、必要に応じ、精密検査の結果等を記録することとされており、2次検診機関は、1次検診機関から、患者の精密検査結果を提供するよう依頼を受けることがあります。
  • その際に、2次検診機関において、患者に対し、1次検診機関に精密検査結果を提供する旨の同意を得ることは、その性質上、患者の強い不安を招きやすく、また、同意が得られた患者のみ精密検査結果を提供することはがん検診全体の制度管理に影響を与えることが考えられます。
  • このため、がん検診の精度管理のために、2次検診機関が、1次検診機関に患者の精密検査結果を提供することは、個人情報保護法第23条第1項第3号(公衆衛生の向上のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき)に該当し、あらかじめ患者の同意を得る必要はありません。


💁 個人情報に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2024-03-06

BeSMART:語呂合わせ


パーキンソン症候群に伴う症状の語呂合わせ
  1. Bending/forward tilt ➜ 屈曲/前傾
  2. Shuffling gait ➜ 引きずり足歩行
  3. Mask like face ➜ 仮面様顔貌
  4. Akinesia ➜ 運動失調
  5. Rigidity ➜ 固縮
  6. Tremor ➜ 振戦

💁 パーキンソンに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2024-03-05

アスピリン喘息:AIA→AERD→N-ERD

  • 従来はAIA(aspirin-induced asthma)であったが近年はAERD(aspirin-exacerbated respiratory disease)と呼ばれるようになってきた.その本体はプロスタグランディン(PG) 合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)-1阻害作用をもつNSAIDsにより,気道狭窄症状(鼻閉,喘息など)を呈する非アレルギー性の過敏症(不耐症)である.よって最近ではN-ERD(NSAIDs-exacerbated respiratory disease)という用語が提唱されている.これはNSAIDs不耐症の気道型で,他のNSAIDs不耐症は皮膚型(急性および慢性蕁麻疹や血管浮腫)や混合型(気道型+皮膚型)である.
  • AERDの誘発閾値は常用量の1/5以下のため,少量でも十分な注意を要する.過敏症状は,NSAIDsの注射薬,坐薬,内服薬の順に出現が早く重篤である.貼付薬,塗布薬,点眼薬も禁忌と考える(下の表2を参照).また添加物(とくにパラベンや亜硫酸塩)を含有した医薬品(吸入薬や液体薬)の急速投与やミント摂取練り歯磨きにより,とくに重症不安定例では過敏反応が生じる場合がある.正確な機序は不明であるが,添加物やミントが,NSAIDsと構造式上類似しており,弱いCOX-1作用を有していると推定する専門家も多い.





💁 アスピリンに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2024-03-04

🔍 最新論文:流し読み

📍 Cannon A wave validation as a diagnostic tool in paroxysmal supraventricular tachycardias



  • 背景 房室結節回帰性頻拍(AVNRT)のフロッグ徴候(キャノン A波)は伝統的に知られているが体系的評価はされていない
  • 対象 短いVA間隔(AVNRT+中隔副経路AVRT)と長いVA間隔(非定型AVNRT+左自由壁副経路AVRT)に分類した100名
  • 結果 キャノンA波はAVNRTと関連しないが(p = 0.058),短いVA間隔と関連(p<0.001).CVPはVA間隔と反比例(p<0.001)
  • 結論 キャノンA波の存在は短いVA間隔の頻脈という最終診断と関連する

CVPとVA間隔は逆相関
CE-542-03(同グループの発表抄録)

👽 追加コメント
  • フロッグ徴候の機序(房室弁の閉鎖時に右房収縮)を考えれば本研究の結果は理にかなっています.きっと症例数が増えればフロッグサインとAVNRTは有意に関連してくると推測します(本研究では100症例の検討でp = 0.058).
  • 中心静脈圧の上昇は頻脈期間や基礎心疾患とも関連しそうです.心不全を伴えば中心静脈圧が上昇し頸静脈拍動がより明瞭になるからです(自験例).このカエルサインハミングバード徴候(当院提唱)の普及に期待しています.

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2024-03-03

ベル麻痺 vs HSV-1

😐 ベル麻痺(日本語Wiki)の冒頭
  • ベル麻痺(ベルまひ)とは、顔面神経の麻痺によって障害側の顔面筋のコントロールができなくなった状態のことである。顔面神経麻痺の原因として脳腫瘍、脳卒中、ライム病などがあるが、原因が特定できない場合にベル麻痺と呼ばれる。(※ただし本体には1型単純ヘルペスウイルス感染に関するコメントあり)

😑 Bell's palsy(英語Wiki)
  • 一部の研究では、神経内液サンプリングによりベル麻痺と診断された症例の大部分で単純ヘルペスウイルス1 型 (HSV-1) が同定されている(Ann Intern Med 1996;124:27-30).しかし、他の研究では、ベル麻痺と診断された合計176例のうち、31例 (18%) で HSV-1、45例 (26%) で帯状疱疹が特定された(Auris Nasus Larynx 2001;28:S13-7).

😕 ベル麻痺 2019(日本神経治療学会ガイドライン)の「はじめに」
  • Bell 麻痺は,原因不明の急性発症片側性顔面神経支配筋麻痺を呈する症候群であり,急性顔面神経単ニューロパチーの最も一般的な原因である.但し,現在 Bell 麻痺の主な原因として単純ヘルペスウ イルスの関与が示唆されており,必ずしも原因不明とは言えないと考えられる.

😶 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のホームページ
  • 「ベル麻痺」は、単純ヘルペスウイルスが関与し、「ハント症候群」は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により発症することがわかっています。疲れやストレスで免疫が落ちると、おとなしくしていたウイルスが暴れだし神経を障害します。顔面神経麻痺はウイルスが顔の神経を襲ってくる病気と言えます。

🔔 ベル麻痺に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2024-03-02

骨化性筋炎 🦴 myositis ossificans

  • 概略 異所性骨化が特徴的な良性軟部病変(外傷性と非外傷性に大別)
  • 誘引 60-75%はスポーツによる外傷や手術の既往後に生じる外傷性
  • 疫学 良性軟部腫瘍の0.2%で全年代に発症(特にスポーツ外傷の若者)
  • 部位 通常は外傷を受けやすい部位である大腿部や上腕部等の腹側他
  • 病理 筋組織内に線維芽細胞の増殖と類骨組織が形成 → 類骨が石灰化
  • 治療 患部安静(36%が完全消失),外科切除(ただし刺激再発あり)


10週間前の外傷を契機に骨化性筋炎を発症した16歳の少年

(投稿者 川崎)

2024-03-01

Malakoplakia マラコプラキア

  • 概略 細胞質内にMichaelis-Gutmann body(下図矢印)を有す慢性肉芽腫性炎症性疾患
  • 命名 ギリシャ語のMalako(柔らかい)とPlako(プラーク)に由来(適切な邦名なし)
  • 報告 1902年にMichaelisとGutmannが報告して,1903年にvon Hansemannが命名した
  • 原因 マクロファージによる細菌(通常グラム陰性菌で特に大腸菌)の不十分な死滅?
  • 部位 女性の膀胱三角部に好発(他には尿路系全般,前立腺,精巣,卵巣,胃,肝など)
  • 治療 経口抗生物質と必要に応じて外科的切除(免疫不全状態なら原疾患の治療も必要)


65歳女性の膀胱に発生したmalakoplakiaの1例

(投稿者 川崎)