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2026-09-10

今週の一枚 🎯

食事中にピアスを飲み込んだ若い男性

💋 解説
  • 胃内に棒状の金属性異物の疑い
  • 腹腔内に遊離ガスは認められず
  • 緊急上部内視鏡を行い異物除去
  • 脱落した唇ピアスの一部だった

👂 追加コメント
  • はじめは,「どうやって食事中にピアスなんて飲み込んだんだろう?」と思いましたが,耳のピアスではなくて,口のピアスでした.
  • 唇ピアス vs 耳たぶピアスの脱落率を直接比較した論文は見つかりませんでしたが,リップピアスの方が落下しやすいと思われます.
  • その理由は,口の物理的な負荷の多さ(会話や食事など)に加え,装着による歯肉退縮(Dent Traumatol 2006;22:7-13)など?

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-09-09

奇脈  Reverse pulsus paradoxus

  • 奇脈(pulsus paradoxus)とは、吸気時に収縮期血圧が正常より大きく低下する現象(10mmHg超の低下:正常例では低下が10mmHg以内)
  • 収縮性心膜炎心タンポナーデといった心疾患を診断する手掛かりになることもあるが、手技的な煩雑性もあり、臨床ではあまり行われない
  • その奇脈の逆が逆奇脈(リバース奇脈、reversed pulsus paradoxus)で、吸気時に血圧が上昇する(あるいは呼気時に低下する)現象のこと
  • N Engl J Medにも掲載されたことがある(Massumi RA, et al. Reversed pulsus paradoxus. N Engl J Med. 1973 Dec 13;289(24):1272-5

🔁 逆奇脈を生じる3病態とその機序
  1. 間欠的陽圧換気 ➜ 胸腔内圧の変動が通常の呼吸とは逆になるため、吸気血圧は呼気血圧よりも高くなる。吸気相では、陽圧換気による胸腔内圧の上昇が胸部大動脈に伝達され、さらに左心室拍出量が増加する。
  2. 閉塞性肥大型心筋症 ➜ 呼気時に左心室圧が高く、動脈圧が低いこと、および左心室-上腕動脈圧が同時に上昇する。これは呼気時に左心室流出路閉塞が増強していることを示唆している。
  3. 等頻度房室解離 ➜ 吸気時の洞調律の増加により、洞調律が房室解離よりも優位になる。洞調律では房室同期が保たれるため、その結果、呼気時の房室非同期に比べて脈拍量が大きくなる。


(投稿者 川崎)

2026-09-08

心不全の頚静脈評価:レアケース

息切れを訴える非閉塞性の肥大型心筋症(座位)

🔎 解説
  • 安静座位で頚部に周期的な拍動あり(矢頭)
  • 用手的に容易に圧迫可→動脈ではなく静脈
  • 時相は前収縮期(橈骨拍動前)→頚静脈a波
  • 吸気後はa波が消失(他の陥凹や隆起なし)
  • 本例は最終的にHCMの心不全と診断された

😐 追加コメント
  • 肥大型心筋症では、頚静脈のa波を半数以上の症例で視認できます。これは心房収縮時に硬い心室に血流がスムースに流入できずに、頚静脈に逆流するからです。右室肥大がなくても左室肥大の硬さが、心室中隔を介して右心系にも伝わります(ベルンハイム効果)。
  • HCMの約7割にa波を認めますが、これは臥位であって、座位で視認できる症例は稀です(その頻度)。座位で認めるためには、中心静脈圧がある程度、上昇している必要があるためと思われます。よって座位でa波を認めるHCMでは、心不全の合併を疑います。
  • 本例は吸気後にはa波の拍動が不明瞭です。通常、a波は視認することが難しい弱い波で、吸気負荷など筋肉(胸鎖乳突筋など)の緊張時には、まず見えないと思います。もっとも、重症心不全ならHCMでも、x谷やy谷の陥凹あるいはv波の隆起を座位で視認します。

(投稿者 川崎)

2026-09-07

心音クイズ:Q4

心音の無料ゲーム「心音マイスター」より


💫 解説
  • 上記の心音は聴診器のベル(小さい方)で聴こえた音で、S2周囲に過剰音があります。
  • 聴診器の膜(大きい方)では聴こえなかったので(=低調音)、Ⅲ音と診断できます。

😀 S3について
  • S3はS2直後に出現する低調な過剰音であるため、聴診器のベル(小さいほう)を心尖部に軽く当てて聴診します。
  • 機序は急速流入期の血流(心エコーのE波)による心室壁の衝撃音で、立位より左半側臥位が分かりやすいです。
  • 心不全や僧帽弁逆流で出現しやすく(本例は拡張型心筋症)、若い健常者でも聴取することが少なくありません。

(投稿者 川崎)

2026-09-06

脳底動脈先端症候群(Top of the Basilar Syndrome, TOBS)

  • 脳底動脈先端部の閉塞に起因した脳梗塞に伴ってみられる症候群の総称
  • 部位は中脳, 視床,小脳上部,側頭葉内側,後頭葉で片側性 or 両側性
  • 塞栓が多く症状は多彩(眼球運動・瞳孔異常,意識障害, 記憶障害など)
  • 提唱はアメリカの神経内科医 Louis R. Caplan(Neurology 1980;30:72-9

- 意識障害を伴う脳底動脈上部症候群の73歳男性 -

図A:頭蓋磁気共鳴画像法の拡散強調画像で視床に左右対称の高信号域(赤矢印)
図B:頭蓋磁気共鳴血管造影画像で右視床穿通動脈に閉塞あり(赤矢印)


(投稿者 川崎)

2026-09-05

壊死性筋膜炎の「三つの過ぎ」

😖 「痛すぎ」

  • 概要 pain out of proportion(POOP)が壊死性筋膜炎の診断上、最も重要な所見
  • 実際 所見の乏しさに比して耐えがたい激痛,蜂窩織炎と異なり発赤を超えて痛む
  • 注意 血管血栓形成に伴う皮下神経障害により,進行すると疼痛が消失し麻痺する



💣 「バイタル悪すぎ」

  • 概要 重症化すれば発熱・頻脈・敗血症性ショック・多臓器不全に至りうる
  • 実際 入院時に発熱を認めるのは25〜40%のみで,必ずしも高頻度ではない
  • 注意 初期は元気そうに見えることも多く,これが早期診断を妨げる一因



⏱ 「進行早すぎ」

  • 概要 感染は急速に進行し(分単位・時単位),外科的緊急疾患として扱われる
  • 実際 文献上は数時間で急速拡大、24〜48時間で紫色変色・水疱形成との記載
  • 注意 発症から24時間を超えた遅い外科的介入は死亡率上昇の独立した危険因子


(作成 生成AI/投稿者 川崎)

2026-09-04

キキクル(危険度分布)

  • 気象庁が提供する防災情報システムで「危機が来る」に由来する愛称
  • 大雨に伴う災害リスクを地図上でリアルタイムに色分け表示(下図)
  • 土壌雨量指数・表面雨量指数・流域雨量指数という3つの指数を使用
  • 4種類:土砂キキクル、浸水キキクル、洪水キキクル、大雨キキクル
  • 白(心構え)、黄(注意)、赤(警戒)、紫(危険)、黒(災害切迫)

- 雨による災害リスク評価 -

(投稿者 川崎)

2026-09-03

今週の一枚 🎯

突然の頭痛と嘔吐,左上肢の痺れでER搬入された高齢女性

🚑 解説
  • 頭部単純CTで右小脳に出血を認める
  • くも膜下腔へ血腫の穿破が疑われる
  • その後,急速に意識低下と呼吸停止

🔍 追加コメント
  • 本例のCTをよく見ると,水平断層像(上図の左)で脳幹部のCT値が他の非出血部よりも低下していることに気づく.この所見は,脳出血による圧迫などで脳幹部の血流が低下していることを示唆する.本例の急激な状態の悪化(呼吸停止など)は,この脳幹障害で説明可能と思われた.

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(投稿者 川崎)

2026-09-02

ニコラウ症候群(Nicolau syndrome)

  • 筋肉内注射や関節内注射の後に生じる稀な皮膚の有害反応
  • 別名はembolia cutis medicamentosa(薬物性皮膚塞栓症)
  • 由来はルーマニアの医師 Nicolau (1874–1970)の初報(
  • 機序は血管の内膜壊死や攣縮、血栓塞栓症、組織障害など
  • 原因薬剤はNSAIDs(特にジクロフェナク)の筋注が最多
  • 診断は臨床像で、鑑別は蜂窩織炎、脂肪塞栓、血管炎など
  • 治療は鎮痛や感染予防、全身性ステロイド・抗凝固薬など
  • 壊死相では外科的デブリードマンや形成外科的再建を検討


1例目:25歳男性でジクロフェナクの筋肉内注射後に右臀部に激しい痛み
2例目:60歳の男性でクロルフェニラミンの筋注後に左上肢に激しい痛み
(投稿者 川崎)

2026-09-01

要配慮個人情報

👀 先日の治験審査委員会
  • 司会医師「この研究に関し,ご意見・ご質問等,ございますでしょうか?」
  • 外部委員「診療録なので,個人関連情報ではなく,要配慮個人情報では?」
  • 司会医師「…個人関連情報…要配慮個人情報…(心の声:どう違うの?)」

📘 要配慮個人情報
  • 本人の人種,信条,社会的身分,病歴,犯罪の経歴,犯罪により害を被った事実その他本人に対する不当な差別,偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報
  • 個人情報とは,生存する個人に関する情報であって,次のいずれかに該当: ⑴ 当該情報に含まれる氏名,生年月日等により個人を識別することができる,⑵ 個人識別符号が含まれる(免許証番号,基礎年金番号,マイナンバーなど)
  • 要配慮個人情報に含まれる実例:人種,社会的身分,病歴,犯罪歴,健康診断等の結果,診療および薬剤に関する情報,ゲノム情報など.医療では,個人情報のうち医師等による指導・診療・調剤の情報を含むものは要配慮個人情報



(投稿者 川崎)

2026-08-31

循環器フィジカル - 100本ノック -


循環器領域の身体所見を学習するために作成された無料アプリ「循環器フィジカル -100本ノック-」の動画版です.2026年4月から循環器Physical Examination講習会の公式SNSに毎週金曜日にアップしています.こちらのコンテンツにも2週分ずつまとめてアップします.

👻「フィジカルノック」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-08-30

日々勉強2

  • いろいろな会議で司会をしていると、難しい漢字に遭遇します。そして、その読み方が分からないと、とても困ります。
  • 最近経験した難解漢字を(恥を忍んで😓)記録しておきます。ひょっとして知らない方には役立つかもしれないので…

弔辞ちょうじ
  • お通夜や葬儀・告別式の際に、故人への哀悼(あいとう)や感謝、お別れの思いを込めて読み上げるメッセージのこと。一般的には、故人と特に親しかった友人や仕事関係者などが代表して読み上げる。

遡及的そきゅうてき
  • 過去にさかのぼって効力や影響を及ぼす様子を意味する言葉。法律や契約、給与の改定などが、過去の時点まで戻って適用されるときなどに使われる。医学研究でも、しばしば見かけるようになった。

(投稿者 川崎)

2026-08-29

クローブス症候群 CLOVES syndrome

  • PIK3CA遺伝子変異により四肢や体幹に奇形や過成長を伴う疾患で,PIK3CA-Related Overgrowth Spectrumの一つ
  • Congenital Lipomatous Overgrowth,Vascular malformations,Epidermal nevi,Scoliosis/Skeletal/Spinal anomalies の頭文字
  • 米国のJulie C SappらがCLOVE syndromeとして報告(Am J Med Genet A . 2007 Dec 15;143A(24):2944-58)し,後にSの追加(
  •  鑑別すべき疾患はProteus 症候群,Parkes Weber 症候群, Klippel-Trenaunay 症候群(KTS)など(確定は遺伝子検査)
  • これまでの報告は200例未満で,推定発症率は100万分のと非常に少な く,男女差や人種差はないと考えられている
  • PI3K/AKT/mTOR経路の下流mTORを阻害する分子標的薬であるシロリムスが難治性脈管奇形に対して有効という報告あり

- CLOVES症候群の特徴的な身体的所見 -

図1. 両側の躯幹に及ぶ大きな脂肪性腫瘤。左右に分布し、その一部は毛細血管奇形(ポートワイン母斑)に覆われている(A)。両手は左右非対称に幅広く過成長しており、指間腔が拡大している(B)。また、主に左第3・第4指を侵す巨指症を認める(C)。パネルDの写真は、特徴的な幅広の足と「サンダルギャップ(sandal-gap)」変形を示している。(AI訳)

(投稿者 川崎)

2026-08-28

Mural endocarditis 壁在性心内膜炎

  • 感染性心内膜炎 (IE)のうち、疣腫が弁ではなく心腔壁に形成される稀な病型
  • スペインのIE前向きにレジストリでは3676件中27件(0.7%)がmural IE (MIE)
  • MIEは若年(中央値59歳)、移植、血液透析、カテーテル由来、カンジダと関連
  • 病変部位は右心房が最多51.9%(ただし過去の文献では左心室が最多で47.2%)
  • 最多は黄色ブドウ球菌で(50%)、全身合併症は多かったが、死亡率は同程度

- 壁在性心内膜炎を呈した52歳男性 -
発熱と倦怠感を主訴に来院。全収縮期雑音があり、経胸壁心エコー検査で僧帽弁逸脱と左心房後壁への逆流ジェットが認められた。いずれの弁にも明らかな疣腫は認められなかった。血液培養検査ではStreptococcus mitis/oralisが陽性であった。経食道心エコー検査では、僧帽弁逆流ジェットに曝される左心房後壁のみに疣腫が認められた。


(投稿者 川崎)

2026-08-27

今週の一枚 🎯

舌の腫脹で救急外来に搬入された高齢者

🔎 解説
  • 舌は腫大し舌根に白苔と腫瘤病変あり
  • 採血は白血球9200/μl,CRP 8.76mg/dl
  • 造影CTで明らかな膿瘍を疑う所見なし
  • 右側の顎下腺に一致して石灰化(赤丸)
  • その周囲には僅かに浮腫様の変化あり
  • 本症例の最終診断は急性の右顎下腺炎

👅 追加情報
  • 耳鼻咽喉科をコンサルト:舌腫脹+右口腔底のワルトン管の走行に沿った腫脹+ワルトン管開口部から排膿あり→ワルトン管開口部から洗浄+抗菌薬(2週間予定)
  • ワルトン管(Wharton's duct)とは顎下腺管で,顎下腺から分泌された唾液を口腔内へ導く導管(排泄管).およそ5cm程度の長さで,唾石症の好発部位でもある.
  • なお洗浄液の培養からKlebsiella pneumoniae(過粘稠性株,String test+)を検出→眼内炎および膿瘍の全身検索も追加するが,特記すべき異常所見はなかった.

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-08-26

7D:院内の発熱

👀 見逃されやすい院内発熱の7原因
  • Drug (薬剤熱): 新規薬剤によるアレルギー性の発熱
  • Device (デバイス関連感染): 留置デバイスに関連する感染症
  • DVT (深部静脈血栓症/肺塞栓症): 血栓自体または血栓に伴う炎症反応
  • CDI (Clostridioides difficile感染症、旧称CD腸炎): 抗菌薬投与→偽膜性腸炎
  • Decubitus (褥瘡): 褥瘡部の感染・炎症
  • CPPD (偽痛風、ピロリン酸カルシウム結晶沈着症):非感染性の関節炎
  • Debris (胆泥・無石性胆嚢炎): 絶食が続く患者などで胆汁うっ滞→胆嚢炎


🙊 おまけ
  • Deep abscess (深部膿瘍) や Adrenal Deficiency (副腎不全)、COVID-19/インフルエンザを加えて、8D・9D・10Dなどとも言うそうです(引用

💁 語呂合わせに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2026-08-25

心音の語呂合わ

Ⅲ音(S3)
  • Ⅱ音(S2)の直後(拡張早期)に生じるため「タッ・タ・タン」
  • 日本語では「おっかさん」(おっ・かぁさん)の抑揚に似る
  • 英語では"Ken-TUCK-y"(ケンタッキー)kənˈtʌk.i(実際の発音
  • 拡張型心筋症で記録された実際のⅢ音 ➜ コチラ からどうぞ

Ⅳ音(S4)
  • Ⅰ音(S1)直前(拡張後期、心房収縮期)で「タ・タッ・タン」
  • 日本語では「おとっさん」(とっ・さん)のリズムに似る
  • 英語では"TEN-nes-see"(テネシー)ten.əˈsiː(実際の発音
  • 肥大型心筋症で記録された実際のⅣ音 ➜ コチラ からどうぞ


😎 独り言
  • Ⅲ音はとても小さい心音です。音というよりは、ため息のような、空気の振動でしょうか。よって語呂合わせでは、日本語、英語共に弱音になっています。
  • 一方、Ⅳ音は、意外にしっかりした音(特に肥大型心筋症のS4)です。日本語の語呂合わせでは弱音ですが、英語では強音になっているのがなるほどです。

💁 語呂合わせに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2026-08-24

薬剤性無菌性髄膜炎 Drug-induced aseptic meningitis(DIAM)

📚 薬剤性髄膜炎(総論)

  • 概要 特定の薬剤投与により生じる無菌性(非感染性)の髄膜炎
  • 実際 頭痛・発熱・項部硬直を呈するが髄液糖は正常,培養陰性
  • 原因 IVIGとNSAIDsが二大原因薬剤,他は抗菌薬・ワクチン他
  • 頻度 329症例でIVIG 29.8%,NSAIDs 13.8%,抗菌薬 11.0%
  • 経過 被疑薬中止で96%が完全回復ないし軽微な後遺症にとどまる



💊 NSAIDs誘発性髄膜炎

  • 概要 NSAIDs内服後に生じる無菌性髄膜炎,イブプロフェンが最多
  • 実際 発熱・頭痛・項部硬直を呈し細菌性に類似するが糖は正常
  • 背景 SLEなどの自己免疫性結合組織疾患を背景に生じやすい
  • 特徴 36例中61%が自己免疫疾患合併,61%が再発の既往あり
  • 関連 構造の異なる他のNSAIDsでも再燃しうる交差反応性あり
  • 治療 中止のみで数日以内に回復,以後はNSAIDs全般を避ける



💉 免疫グロブリン(IVIG)誘発性髄膜炎

  • 概要 IVIGを投与した24〜72時間以内に生じる無菌性の髄膜炎
  • 実際 激しい頭痛・項部硬直・羞明・発熱を呈し多くは自然軽快
  • 背景 最大の危険因子は片頭痛の既往(免疫複合体性過敏反応)
  • 頻度 既往ありで発症率50%,既往なしで4%と大きな差がある
  • 因子 高用量投与・急速輸注・自己免疫疾患合併などが危険因子
  • 対策 緩徐輸注・十分な補液・前投薬で予防,反復例は皮下製剤



(投稿者 川崎)

2026-08-23

Dr.水野の心音聴診クイズ

  • 症例01:【解説公開】呼吸困難を訴える42歳 男性 〔2016/5/13〕
  • 症例02:【解説公開】労作時の呼吸困難を訴える47歳 女性 〔2016/9/21〕
  • 症例03:【解説公開】急な胸痛を訴える68歳 男性 〔2017/3/6〕


🐙 独り言
  • 少し前のコンテンツですが、ご存じない方も少なくないと思い、このブログにアップしました。水野 篤先生の軽妙な語り口もあり、とても楽しい仕上がりです。進行はクイズ形式で、投稿者は選択肢を一つ誤答 😓
  • Dr.水野の心音聴診クイズは無料で閲覧できますが、CareNetへの登録が必要です(医師限定)。関連コンテンツとして「Dr.水野のうたう♪心音レクチャー」もあります(臨床医学チャンネルCareNeTVの有料コンテンツ)。

(投稿者 川崎)

2026-08-22

いわゆる”副爪”

  • 小趾などの爪の外側にできる硬い角化物で二枚爪や重複爪と呼ばれることもある.“ふくつめ”と呼ばれることが多いが,正確には“ふくそう”と読む.
  • 副爪は医学用語では(多分)ない(Google Scholarでほぼ検索されず). 正確には爪ではなく慢性的な圧迫による限局性の角質増殖であることが多い.
  • 英語ではaccessory nail of the fifth toeやdouble little toenailなどの論文が散見(例:Double Nail of the Little Toe. Skin Appendage Disord 2016;1:163-7
  • 稀な病態ではなく,自覚症状を呈する患者はわずかである.ただし女性のみに発現する常染色体優性の遺伝形式を呈する家族性の報告もあり(下図)

- 発端者(A, B)と姉(C, D)の第5趾副爪 -

(投稿者 川崎)