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2017-12-25

クイズ

連鎖球菌 Streptococcus は溶血の程度で3群に分類 ➜ 詳細はコチラ
  1. α溶血性(不完全溶血)
  2. β溶血性(完全溶血)
  3. γ溶血(非溶血) 


問題1 下記の培養シャーレで溶血を示しているのはどちら?





問題2 下記の血液培養ボトルで溶血しているのはどっち?



(投稿者 川崎)


2017-12-24

呪文 VINDICATE-P

鑑別診断に行き詰ったら初心に帰って ”VINDICATE-P" から再スタート


英語 日本語 具体例
Vascular心血管大動脈解離
Infection感染症放線菌
Neoplastic腫瘍血管内リンパ腫
Degenerative変性疾患多系統萎縮症
Intoxication中毒テオフィリン中毒
Congenital先天性家族性地中海熱
Allergy/Autoimmuneアレルギー/自己免疫巨細胞性動脈炎
Trauma外傷膀胱破裂
Endocrine/Metabolic内分泌/代謝相対的副腎不全
Psychiatric/Psychogenic精神疾患/心因性身体化現

(投稿者 川崎)

ブルジンスキー徴候 Brudzinski's sign

仰臥位で頭部を他動的に前屈させた時に股関節と膝関節が屈曲すれば陽性
髄膜刺激症状を示唆する所見で項部硬直と同様に髄膜炎をを示唆する
ポーランドの小児科医 ユゼフ・ブルジンスキ(1874– 181917)に由来する
(Brudziński J. Archives de médecine des enfants, Paris. 1909;12:745-52)



(投稿者 川崎)

2017-12-23

脳出血の手術適応

高血圧性脳出血
  • 被殻 神経学的所見が中等度+血腫量31mL以上+血腫の圧迫所見が高度なら手術を考慮
  • 視床 血腫除去は勧められない(脳室穿破+脳室拡大が強い場合は脳室ドレナージを考慮)
  • 皮質下 脳表から深さが1㎝以内なら手術を考慮
  • 小脳 最大径が3㎝以上で神経所見が悪化あるいは脳室圧迫で水頭症の場合は手術を考慮
  • 脳幹 血腫除去は勧められない(脳室穿破+脳室拡大が強い場合は脳室ドレナージを考慮)
※血腫量が10mL未満,神経学的所見が軽度,意識レベルが深昏睡(JCS 300)では手術を勧めない


出血量の求め方 CTで(縦✖横✖高さ✖3.14)➗6  🍙 簡易版 (縦✖横✖高さ)➗2

(投稿者 川崎)

松下金曜会 「喀血」

喀血はそれ自体がレッドフラッグと考えられる
今回は喀血に関して「焦点を絞った質問」と「考えられること」を記載
  1. 嗄声がありますか? ⇒ 癌
  2. 大量の膿性の痰が慢性的に出ますか? ⇒ 気管支拡張症
  3. 血尿,副鼻腔炎,耳炎,皮膚病変がありますか? ⇒ 多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)
  4. 呼吸困難を伴う急性胸痛がありますか? ⇒ 肺塞栓または梗塞
  5. 血管手術または気管切開の既往 ⇒ 大動脈腸瘻
  6. 慢性閉塞性肺疾患 ⇒ 肺癌
参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

(投稿者 川崎)

2017-12-22

輸液反応性 Fluid responsiveness

輸液反応により心拍出量が増えるか否かで容量管理の指標になる

判定方法
急速補液250mlで心拍出量や一回拍出量が10–15%以上増加=反応あり(Intensive Care Med. 2016;42:324-32

他の指標
中心静脈圧,肺動脈圧,脈圧変動,1回拍出量変動,足上げ試験,下大静脈径の呼吸性変動など(ただしいずれの指標もかなりの問題点を有する)


  • 少しわかりにくいフローチャートだけれど,いずれの指標でもいいから輸液反応性がありそうならリスクを考慮しながら補液をしようと解釈できる(?)
  • "Mini" fluid challengeは生食100mlの膠質液を1分で投与して心エコー図で左室流出路の時間積分値VTIを評価する方法(Anesthesiology. 2011;115:541-7

(投稿者 川崎)

Granular sparkling pattern グラニュラー・スパークリング・パターン

心エコー図で認める心筋内の顆粒状の輝度上昇所見で心臓に蓄積したアミロイドーシスを反映すると考えられる
感度は低く26% (47例中12例),アミドイドーシス以外でも出現4% (115例中5例)(J Am Coll Cardiol 2004;43:410-5



(投稿者 川崎)

2017-12-21

脳出血とペルジピン

脳卒中治療ガイドライン2015〔追補2017〕 - 日本脳卒中学会」の推奨
  • 脳出血急性期の血圧はできるだけ早期に収縮期血圧140mmHg未満にして7日間維持を考慮可



降圧薬としてニカルジピン塩酸塩注射液(ペルジピン注射液)を用いることが多い
ただし同薬の添付文書には長らく”脳出血急性期の投与は禁忌”と記載されていた

そこで2008年に日本脳卒中学会から厚生労働省に対して禁忌項目削除の要望書が提出された
その後,この臨床現場にそぐわないペルジピンの禁忌項目が削除された ➜ 現在の添付文書

(投稿者 川崎)

細菌性髄膜炎

意識障害で来院した症例に対して各種検体をグラム染色した


  • すべての検体で連鎖しているグラム陽性球菌とその貪食像を検出
  • 培養結果はB群連鎖球菌 (Group B Streptococcus: GBS)であった

尿路感染症から敗血症(urosepsis)になり髄膜炎に至ったと考えられた
尿検体と比較して髄液中の細菌は僅かだった(強拡大の数視野に1つ)
髄液が橙黄色(キサントクロミー,xanthochromia)である点にも注目

おまけ
  • 髄液=脳脊髄液=cerebrospinal fluid (CSF)=リコール
  • リコールはラテン語 liquor cerebrospinalis の略と思われる

(投稿者 川崎)

2017-12-20

腸管気腫

当院の総合内科でレジデントの先生が担当された症例が論文化されました
腸管気腫を生じた症例で,腹部CTの肺野条件が気腫の描出に有用でした



(Takemura K, Kawasaki T, Kotani T, Yuasa K, Yamada N, Oyamada H Pneumatosis intestinalis. J Gen Fam Med. 2017;18:450–1)

おまけ
腹部CTの肺野条件はフリーエアの検出には少し不向き(小さい空気はとんでしまい見えなくなる)

(投稿者 川崎)