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2022-06-07

アナプラズマ病 Anaplasmosis

  • アナプラズマ属の細菌 A. marginale あるいは A. centrale による感染症(伝染なし)
  • ダニ媒介性疾患で主に偶蹄目(反芻動物)や犬,馬の赤血球に感染(ヒト報告あり)
  • 動物は体重減少・下痢・攻撃的行動・高熱など,人は発熱・肝機能上昇・貧血など
  • 対策はダニやハエの駆除で,治療はテトラサイクリン系の抗菌薬(ワクチンはない)


 主なダニ媒介性感染症

💁 人獣共通感染症に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2016-12-09

松下金曜会 「筋力低下」

筋力低下のレッドフラッグと重篤な原因
  1. 急速に進行する麻痺 ⇒ 虚血性脳卒中,ボツリヌス中毒,ギラン・バレー症候群など
  2. 甲状腺機能亢進症の症状あるいは既往 ⇒ 甲状腺中毒性周期性麻痺
  3. 1日以内に自然消失した片側不全麻痺 ⇒ 一過性脳虚血発作
  4. 四肢不全麻痺を伴うダニ接触 ⇒ ダニ麻痺
  5. 不全対麻痺を伴う電気痛 ⇒ 横断脊髄炎,脊髄圧迫
  6. 発熱の病歴または注射薬使用歴 ⇒ 硬膜外膿瘍
参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

(投稿者 川崎)

2023-06-25

日本内科学会 第240回近畿地方会より

😐 個人的に気になった報告

演題28 急性期脳梗塞の原因としてcarotid webを認めた1例
  • Carotid webとは頸部内頸動脈起始部後壁にできる棚状構造物で,その本態は線維筋性異形成と考えられている.Carotid webは潜在性脳梗塞の1.6%,さらに60歳未満に限れば4.5%に認められると報告されている.

演題87 たこ焼き摂取後に発症した経口ダニアナフィラキシーの1例
  • パンケーキ症候群と呼ばれる経口ダニアナフィラキシー.アナフィラキシーの原因は食物が最も多いため間違われることもあり,正しい診断のためには本疾患を念頭に置いて丁寧に問診することが重要

演題100 慢性疼痛の症状緩和に対して仮想現実技術を用いた脳再プログラミング療法が著効した2例
  • mediVR社製のmediVRカグラのガイド下脳再プログラミング療法は薬物療法が奏功しない慢性疼痛患者の症状緩和に有用である可能性が示唆された(今回,mediVRカグラに関する演題が他に2つあり)

演題103 耳管通気中に脳空気塞栓症を来した1例
  • 左耳の聴力低下で来院.左鼓膜に陥凹が認められたため,耳管通気処置を施行した後に意識消失し眼球上転, 全身の痙攣を認めた.直ちに心肺蘇生を開始.数分で心拍再開したが酸素化安定せず,挿管し人工呼吸器にて管理となった.静脈に空気が流入し体循環に入ったためと考えられている.

演題116 炭火処理に従事した未成年者に発症した急性好酸球性肺炎の1例
  • 週3回, 炭火焼肉店で非常勤勤務.狭小空間で,使用済みの炭火を処理する作業に従事した.確定診断にチャレンジテストを要するが,患者はリスクを背負ってまで負荷試験を希望されず(元々,この勤務を辞めるつもりであった)

演題120 Geleophysic dysplasia(幸福顔貌骨異形成症)に合併した肺高血圧症の1例
  • リソソーム貯蔵障害に類似した進行性の疾患である多幸小人症で,低身長・短い手足・進行性の関節制限および拘縮・特徴的な顔貌・進行性の心弁膜症・皮膚の肥厚が特徴である(知性は正常)(引用).Geleophysic dysplasiaは稀少疾患であるが, 肺高血圧症の合併の報告はさらに少ない.

👻 当院からの発表
  • 演題121 Staphylococcus lugdunensisによる感染性心内膜炎の1例(循環器内科 野口理希先生)

😇 とてもナイスな発表でした

💁 学会に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2022-10-04

ポワッサン ウイルス Powassan virus: POWV

  • マダニによって伝染するフラビウイルスで北アメリカと極東ロシア等で検出(下図)
  • カナダのオンタリオ州の町ポワッサンに由来(脳炎で死亡した少年から検出)()
  • 感染1〜3週間後に発熱や頭痛,嘔気などが出現し,徐々に進行(麻痺や錯乱など)
  • 治療は対症療法のみで承認されたワクチンや抗ウイルス薬なし(予防はダニを回避)
  • 予後は脳炎を発症例の約10%は致命的で,生存しても半分に永続的な後遺症が残る



💁 ダニに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2019-08-15

熱型 Fever pattenrs

🔥 代表的な4型
  1. 稽留熱 Sustained (or Continuous) fever:体温の日内変動が1℃以内かつ最低体温が37℃以上 ➜ 大葉性肺炎,腸チフス,髄膜炎,ブルセラ症粟粒結核など
  2. 弛張熱 Remittent fever:体温の日内変動が1℃以上かつ最低体温が37℃以上 ➜ 敗血症,化膿性疾患,ウイルス感染,肺結核など
  3. 間欠熱 Intermittent fever:体温の変動が1°C以上かつ最低体温が37℃以下 ➜ 腫瘍,薬剤性など
  4. 回帰熱 Relapsing fever:発熱期と無熱期を数回繰り返す ➜ ボレリア感染(多くはダニ媒介性),ホジキン病


🌋 その他の型
  • 周期熱 Periodic fever:高熱期と無熱期の周期的な変化 ➜ マラリア(三日熱,四日熱),ステロイド熱
  • 波状熱 Undulant fever:有熱期と無熱期が不規則に出現 ➜ ブルセラ症ホジキン病

👶 稽留熱の読み方は「けいりゅう」熱・・・実は投稿者は読めず 🐧

関連投稿 🉐

(投稿者 川崎)

2025-09-14

把握対象疾患

👀 先日のカンファレンスで…
  • カルバペネム耐性緑膿菌(カルバペネマーゼ陰性)の届け出が議論されました.届け出を要する感染症(1類~5類)も更新されているため再度まとめておきます.
  • 届け出を要する耐性菌は下記の赤文字です.ちなみに薬剤耐性緑膿菌感染症は定点把握対象疾患ですが,当院は現在定点医療機関ではないため届け出は不要でした.


👺 全数把握対象疾患(全ての医療機関から報告される疾患)
一類感染症
エボラ出血熱,クリミア・コンゴ出血熱,痘そう(天然痘),南米出血熱,マールブルグ病,ラッサ熱,ペスト

二類感染症
急性灰白髄炎(ポリオ),結核,ジフテリア,重症急性呼吸器症候群(SARS),中東呼吸器症候群(MERS),鳥インフルエンザ(H5N1),鳥インフルエンザ(H7N9)

三類感染症
コレラ,腸管出血性大腸菌感染症,細菌性赤痢,腸チフス・パラチフス

四類感染症
E型肝炎,A型肝炎,エキノコックス症,エムポックス(サル痘),黄熱,オウム病,回帰熱,Q熱,コクシジオイデス症,ジカウイルス感染症,ダニ媒介脳炎,炭疽,つつが虫病,鳥インフルエンザ,ボツリヌス症,マラリア,野兎症,ライム病,リフトバレー熱,類鼻疽,レジオネラ症,ウエストナイル熱,狂犬病,重症熱性血小板減少症候群(SFTS),チクングニア熱,デング熱,日本紅斑熱,日本脳炎,ハンタウイルス肺症候群,ブルセラ症,レプトスピラ症,ロッキー山紅斑熱

五類感染症
アメーバ赤痢,ウイルス性肝炎(A型・E型を除く),カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症,急性脳炎クリプトスポリジウム症,クロイツフェルト・ヤコブ病,劇症型溶血性レンサ球菌感染症,後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS),ジアルジア症,侵襲性インフルエンザ菌感染症,侵襲性髄膜炎菌感染症,侵襲性肺炎球菌感染症,先天性風しん症候群(CRS),梅毒,播種性クリプトコックス症,破傷風,バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症バンコマイシン耐性腸球菌感染症,百日咳,風しん,麻しん,薬剤耐性アシネトバクター感染症

👹 定点把握対象疾患(定点医療機関<指定医療機関>より報告される疾患)
RSウイルス感染症,咽頭結膜熱(プール熱),A群溶血性レンサ球菌咽頭炎,感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス等),水痘,手足口病,伝染性紅斑,突発性発しん,ヘルパンギーナ,流行性耳下腺炎,インフルエンザ,新型コロナウイルス感染症,急性呼吸器感染症,急性出血性結膜炎,流行性角結膜炎,クラミジア肺炎(オウム病を除く),細菌性髄膜炎(髄膜炎菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く),マイコプラズマ肺炎,無菌性髄膜炎,性器クラミジア感染症,性器ヘルペスウイルス感染症,尖圭コンジローマ,淋菌感染症,ペニシリン耐性肺炎球菌感染症メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症薬剤耐性緑膿菌感染症

(投稿者 川崎)

2019-10-07

好奇心!

  • 本を読んでいたら1mm位の小さい点が動いていたのでセロテープで確保して検鏡(弱拡大100倍,無染色)




(投稿者 江後/川崎)

2023-03-18

エーリキア症 Ehrlichiosis

  • 概略 マダニによって媒介される新興の人畜共通感染症
  • 原因 エーリキア(1~3 μmの球桿状の偏性寄生性細菌)
  • 命名 発見者であるドイツの細菌学者 エールリヒ に由来
  • 増殖 ヒトでは造血系細胞の細胞質中にマイクロコロニー
  • 分類 ヒトの単球性エーリキア症と顆粒球性エーリキア症
  • 疫学 本邦での報告は極めて少ない(欧米では多数あり)
  • 症状 発熱、頭痛、貧血、白血球減少、血小板減少など
  • 診断 病原体特有のPCRあるいは特異的抗体(IgMやIgG)
  • 治療 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など
  • 予後 免疫抑制状態や治療遅延例では重篤で時に致死的


Ehrlichia 属のライフサイクル

💁 ダニに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)