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2017-12-20

ペースメーカ症例の心筋梗塞

来院時

1週間前の記録

緊急冠動脈造影で左前下行枝起始部の閉塞を確認 (診断:ステント血栓症による急性前壁梗塞)

ポイント
  • ペースメーカ植込み後や左脚ブロック症例では通常ST-T部分の変化は判定できない
  • 急性心筋梗塞が疑われる場合は以前の心電図と比較することが大切 ⇒ 他の自験例
  • 急性心筋梗塞が疑われるが以前の記録が利用できない時には Sgarbossaの基準
  • 本例ではV4誘導のST上昇が目立つ(上向きR波におけるST上昇は常に要注意)
  • 心拍数の上昇がない点にも注目(前壁梗塞では通常頻脈だが本例は洞不全を合併)
ペースメーカー
(投稿者 川崎)

心臓限局性サルコイドーシス

昨年,2006年版のサルコイドーシス診断基準が見直された(2016年版心臓サルコイドーシスの診療ガイドライン
画像診断技術の進歩に伴いガドリニウム造影MRI18F-FDG PETの所見が主徴候に加えられた

心サルコイドーシス


上記の新指針でも心臓に限局したサルコイドーシスの診断は困難(心筋生検で類上皮細胞肉芽腫がない場合)
そこで今回のガイドラインでは「心臓限局性サルコイドーシス診断の手引き」を新たに提唱


(投稿者 川崎)

2017-12-19

LFLG AS

Low-Flow/Low-Gradient Aortic Stenosis=低流量低圧較差大動脈弁狭窄

高度のASに対する内科療法の予後は不良であるため外科的介入が必要
しかし低流量低圧較差(LFLG)ではASの重症度判定(高度か否か)が難しい

LFLG ASでは以下の2病態が考えられる(Circulation. 2011;124:e739-41
  1. 左室収縮力の低下に起因した低心拍出量による”過小評価された高度AS”
  2. 心筋虚血や心筋症などの他の原因による心筋障害を伴う”中等度までのAS”

上記の病態1では大動脈弁置換術の予後改善効果が期待できるが,病態2ではその効果は乏しい(Circulation. 2003;108:319-24

左室駆出率が保たれているにも関わらず一回拍出量が低下している奇異性の低流量低圧較差大動脈弁狭窄(Paradoxical LFLG AS)と呼ばれる観念も提唱されている(Eur Heart J. 2010;31:281-9

(投稿者 川崎)

クイズ Who's Who?





(投稿者 川崎)

2017-12-18

喘息増悪

まず重症度分類を行う

次に重症度分類に応じた治療




📌 横になれない ➜ 中発作以上 ➜ ステロイド点滴あるいはボスミン皮下注を考慮
📎 治療に対する反応を判定するJohnson(ジョンソン)分類は コチラ から参照できます

(投稿者 川崎)

マルケサニ症候群

低身長,短指症,関節拘縮などの身体的特徴を有する常染色体異常の遺伝子疾患
別名は逆マルファン症候群,ワイル-マルケサニ症候群,Weill–Marchesani syndrome

1932年にフランス眼科医マルケサニ,1939年にオ-ストリア眼科医ワイルが個別に報告
Weill G. Ann Ocul 1932;169:21-44/Marchesani O. Klin Mibl Augenheilkd 1939;103:392-406

🙊 マルファン症候群は コチラ

(投稿者 川崎)

2017-12-17

FoCUS

FoCUS=Focus Cardiac UltraSound=的を絞った心臓超音波

FAST同様,ポイントオブケア超音波検査(point of care ultrasound,POCUS)のひとつ
2010年以降に確立されてきたER室で非循環器専門医によって行われる心エコー図


😈😈 関連投稿 ➜ ERでの心エコー図:大動脈弁狭窄 AS

(投稿者 川崎)

グラム染色クイズ

誤嚥性肺炎に対して抗菌薬を投与している症例
発熱が続くため喀痰のグラム染色を再検した

口腔 カンジタ症,咽頭 カンジダ症,酵母,菌糸
(投稿者 川崎)

2017-12-16

松下金曜会 「便秘」

便秘のレッドフラッグと重篤な原因
  1. 意図しない体重減少 ⇒ 結腸癌,うつ病
  2. 最近の発症 ⇒ 結腸癌,代謝性または内分泌障害
  3. 便の太さの変化 ⇒ 結腸癌,狭窄,肛門裂傷
  4. 悪心,嘔吐 ⇒ 腸閉塞(例:腫瘍,狭窄)
  5. 発熱 ⇒ 憩室炎,癌
  6. 背部痛,サドルブロック麻酔,下肢痺れ ⇒ 脊髄に起因するもの(例:馬尾症候群)
参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

(投稿者 川崎)

2017-12-15

ヒルドイドの禁忌について

【禁忌】
(1)出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者
(2)僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者

ヒルドイドの成分はヘパリン類似物質であり、1g中に3.0mg含まれる。
血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがあるため、上記の禁忌が設定されている。
ただし、ヘパリン類似物質の血中への移行について検討したデータはなく、何gのヒルドイドが何単位のヘパリンNa注に相当するかは不明である。
バリア機能が障害されていない正常な皮膚への塗布であれば、出血傾向を来すまでの効果は示さないと考えられている。
禁忌に該当する症例においても使用されているが、出血に関連した有害事象の報告はない。


(投稿者 小森)