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2018-11-29

こむら返り

  • 医学用語としては(おそらく)有痛性筋痙攣=painful muscle cramps
  • メカニズムは脊髄前核運動神経細胞の興奮で誘発された反射弓刺激
  • 筋痙攣により生じた代謝産物あるいは部分虚血により疼痛が生じる


👿 ちなみにこむら(腓)とはふくらはぎのことみたいです(出典).下腿以外(例:上肢や背部)に生じた有痛性筋痙攣はこむら返りと呼ばないほうがいいかも・・・👻

(投稿者 川崎)

2018-11-28

クラビクルバンド

  • クラビクル=clavicle (名)鎖骨 【発音】klǽvikl クラヴィコウ 音声
  • 鎖骨骨折時に使用する肩~背中~腋窩を8の字状に固定するバンド


(投稿者 川崎)

2018-11-27

学会だより

2018年11月24日に第126回日本循環器学会近畿地方会が開催されました
当院循環器内科から5演題を発表 😄 個人的に気になった演題は下記です

A-12 ステロイド治療が著効した心膜切開後症候群の一例
  • 心膜切開後症候群 post-pericardiotomy syndrome (PPS) ➜ 術後数日~数ヵ月に発症する再発性の心嚢水貯留.発熱や炎症反応(赤沈亢進)を伴い,機序として自己免疫反応が推察されている.予防はコルヒチン,治療はアスピリンもしくはイブプロフェン,状況に応じてステロイド全身投与や心膜腔内投与を考慮.

A-16 右心系感染性心内膜炎疑いで紹介された一例
  • 全身性炎症反応症候群 systemic inflammatory response syndrome (SIRS) ➜ サイトカインを中心とした免疫・炎症反応による非特異的な全身生体反応を把握するための臨床概念.様々な侵襲によって誘引される.

C-36 遺伝性QT延長症候群に対してカルベジロールに加えてナドロールを追加投与し,QTの改善を認めた1例
  • ナドロール ➜ β1非選択性の水溶性薬剤で商品名はナディック®(効能書き).適応は本態性高血圧症(軽症〜中等症),狭心症,頻脈性不整脈.当院では未採用.

E-7 Ganglionated Plexi検出のための高頻度刺激中に冠攣縮による右冠動脈完全閉塞を来した発作性心房細動の一例
  • Ganglionated Plexi ➜ 内因性自律神経の神経節のことで,肺静脈および心房組織に神経線維を出している.発作性心房細動の原因として同神経節の過活動(内因性自律神経過活動説)が提唱され,Ganglionated Plexiのアブレーションが行われることがある.

E-23 スポーツ関連血管病変:バトミントンが誘発と考えられた鎖骨下静脈閉塞からの考察
  • Wrightテスト胸郭出口症候群が疑われたときに行う手技で,両上肢を外転・外旋・挙上して患側の橈骨動脈の触知が減弱すれば陽性.

H-6 Carey Coombs雑音を伴う究極Ⅲ音の一例
  • 究極Ⅲ音➜ 重症MRと左室拡張障害により究極的に増強されたときに出現したⅢ音(のことのようです).提示された症例は聴診上は巨大な単一心音であり,その実体はⅡ音と僅かに遅れた巨大Ⅲ音であった.

(投稿者 川崎)

2018-11-26

バレット食道 SSBT vs LSBE

  • バレット食道=扁平上皮がバレット粘膜に置換された食道で腺癌の発生母地
  • バレット粘膜=胃~下部食道へ連続する円柱上皮化生で原因は胃食道逆流症
  • 初報はオーストラリア生の英国人Norman Barrett(Br J Surg 1950;38:175-82


SSBT/LSBE分類
  1. SSBT ➜ Sort Segment Barrett’s Esophagus(食道胃接合部から3cm未満)
  2. LSBE ➜ Long Segment Barrett’s Esophagus(食道胃接合部から3cm以上)

😶 食道癌の発生はSSBTよりLSBEで高頻度&SSBTは本邦で多くLSBEは欧米で多い

(投稿者 川崎)

2018-11-25

”緑”内”障”・・・?

Q.緑内障はなぜ「緑」「内」「障」なのか?

A.「緑」が当てられたかは諸説あり
  • 一つは緑内障は眼圧が上昇するため角膜が白濁し緑に見えることがあるため
  • 他の説では古代ギリシャのヒポクラテスが「目が地中海の海の色のように青くなり,やがて失明状態になる」と記述しているため


A.「内障」についての語源も諸説あり
  • 一番簡単なのは側の害(肘の内がおかしい障害=肘内障や眼が白くなる内の障害=白内障と同じ)
  • もう一つの語源は「内障」は仏教用語で「煩悩などの心の内部の障害」を表す意味があるため


(投稿者 室谷)

症例クイズ

  • 退院後に肺炎の再発を繰り返す症例 👴 疑われる病態と必要な検査は?




(投稿者 川崎)

2018-11-24

プラスミド Plasmid

  • 細胞内で複製されて娘細胞に分配されるDNAのうち染色体を除く総称
  • 環状の2本鎖構造として核外に存在し染色体とは独立して複製される
  • 米国の遺伝学者レーダーバーグが提唱(Physiol Rev 1952;32:403-30


プラスミドは根本的な種の保存(染色体DNA)には関連しないが,環境に適応するため独自に働き種の多様性に貢献している.プラスミドは薬剤耐性や酵素などの様々な遺伝子も含むため通常の日常臨床と無縁ではない.

😈 もっと詳しく知りたい方 ➜ 遺伝子工学の技術 核酸の化学

(投稿者 川崎)

2018-11-23

心電図クイズ

  • 胸痛でERに搬入された症例で心電図の下壁誘導でST上昇あり ➜ 次にすることは?




(投稿者 川崎)

2018-11-22

アダムキーヴィッツ動脈 Artery of Adamkiewicz

  • 大前根髄質動脈のことで,アダムキュービッツ動脈と発音されることもある
  • ポーランドの病理学者AW Adamkiewiczが発見(Wien 1881;84:s469-502)
  • 脊髄の尾側1/3を栄養する太さ1mm前後の細い動脈でT9~L1分枝が多い
  • 前脊髄動脈と合流する直前に特徴的なヘアピンカーブを作る(下図矢印)
参考) Adamkiewicz動脈のCTAと MRA(J Jpn Coll Angiol 2009;49:517–21


胸腹部大動脈瘤の置換範囲にアダムキーヴィッツ動脈が含まれることが多い.術中の同動脈の障害は脊髄梗塞による術後対麻痺(両下肢の運動麻痺)や直腸膀胱障害を引き起こすことがある.アダムキーヴィッツ動脈の同定と再建,脊髄ドレナージ法,硬膜外冷却法など様々な脊髄保護法がとられている.

胸腹部大動脈瘤のステント治療でも生じることはあるが,その頻度は極めて稀(1743例中1例).ただしその発症を予想することは困難であるため,周術期の血圧管理や愛護的なカテーテル操作を心がける必要がある.対麻痺が疑われた場合は可急的速やかに診断を行い,脳脊髄ドレナージを含めた治療を行うとともに早期の理学療法を開始する.

(投稿者 川崎)

褐色細胞腫 Pheochromocytoma

  • 本体 副腎髄質や傍神経節などのクロム親和細胞から発生する腫瘍
  • 良悪 90%は良性で手術治療により治癒が期待できるが約10%は悪性
  • 症状 血圧上昇,頭痛,頻脈,発汗,動悸,不安感,嘔気・嘔吐など多彩
  • 治療 外科的切除、術前管理(α1遮断薬/必要ならCa拮抗薬やβ1遮断薬)
  • 禁忌 β遮断薬をα1遮断薬より先行投与(β2遮断薬で血圧上昇あり要注意)


参考文献)特集1 外科医が診る副腎疾患 褐色細胞腫(内分泌甲状腺外会誌 2014;31:175-9

独り言 💕 pheochromocytomahemochromatosisはなんか似ている?

(投稿者 川崎)