カナダ10ヵ所のERで行われたコホート試験(JAMA. 2013;310:1248-55)の結果による
対象
- 1時間以内に痛みのピークを迎えた頭痛があり、神経障害は認められない成人患者2,131例
- 40歳以上 age 40 years or older
- 首の痛みや硬直 neck pain or stiffness
- 目撃者のいる意識消失あり witnessed loss of consciousness
- 労作時の発症 onset during exertion
- 雷鳴頭痛(発症直後に痛みがピークに達する頭痛) thunderclap headache (ie, instantly peaking pain)
- 診察時の頸部屈曲制限 limited neck flexion on examination
- 132人がクモ膜下出血と診断された
- 上記の一つでもあれば感度100% (97.2~100.0),特異度15.3% (13.8~16.9)
極めて良好な感度を考慮すると,1時間以内に痛みのピークを迎えた頭痛があり神経障害がない成人では上記の6項目のいずれも有さない場合のクモ膜下出血は概ね否定できる
(投稿者 川崎)