- 下肢虚血の重症度評価では従来から使われてきたFontain分類とRutherford分類に加え、2014年に米国血管外科学会から提唱されたWIfI分類が用いられている。
- Fontaine分類はフランスの血管外科医Dr. Raymond Fontaineが1954年に提唱した分類であり、Ⅰ度~Ⅳ度で分類される。
- Rutherford分類はアメリカの血管外科医Robert B. Rutherfordが1988年に提唱した分類であり、0群~6群で分類され、Fontaine分類より細かい分類となっている。
- Fontaine分類ではⅢ度以上、Rutherford分類では4群以上は重症であり、包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)とされる。
- 2022年のガイドラインではCLTIの患者に対してはWIfI分類を用いて予後推定をすることがClassⅠで推奨されている。
- 似ている名前のFontanは単心室症、三尖弁閉鎖症、両大血管右室起始症などが対象となる心臓手術の名前
参考)2022年改訂版 末梢動脈疾患ガイドライン,ほか
(投稿者 林)