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2024-02-21

指数弁・手動弁・光覚弁

👀 視力が0.01未満の評価法
  1. 指数しすう弁 ➜ 検者の指数を正答できる最長距離(例:1m/指数弁や30cm/指数弁)
  2. 手動弁 ➜ 検者の手掌を眼前で上下左右に動かしたときに方向を弁別できる視力
  3. 光覚こうかく弁 ➜ 暗室において被検者の眼前で照明を点滅させ明暗が弁別できる視力
※明暗がわからない状態は医学的に もうと判定

👓 視力検査アレコレ
  • 日本の視力表記は1.0や0.5ですが,米国では20/20や20/40です.ただし分数にしているだけで,少数にすれば同じです.また米国では1.0を正常としてそれ以上(1.5や2.0など)は調べないようです.例:私の視力は正常です "I have twenty-twenty vision."
  • 日本で視力検査に用いられるランドルト環(C字型の環)は,スイスの眼科医 Jacques Rodolphe Edmund Landolt(1846-1926)が提唱しました.他にオランダの眼科医 Herman Snellen(1834–1908)が提唱したスネレン環などもあります.

(投稿者 川崎)

2020-03-03

先天性白内障

定義:出生時または出生後早期から存在する水晶体の混濁

疫学:年間約200例の新規患者が発生している。1/3に眼合併症が、1/4に全身合併症をともなう。
72%に手術が行われているが、視力発達の感受性が高い時期に行われたのが1/3であり、 
早期発見が十分になされていない。

原因:水晶体の構造蛋白クリスタリンが変質し、透明性を失うことによる。
染色体異常、ガラクトース血症、 風疹などの子宮内感染症、またはその他の妊娠中の母体疾
患(糖尿病、高血圧)などによって引き起こされることもある。先天性白内障は、一般的に常染
色体優性で遺伝する孤発性の家族性先天異常の場合もある。

症状:瞳孔領の白濁。視力の発達障害(形態覚遮断弱視)。視力不良だと斜視や眼振。重篤だと
小角膜や小眼球。
出生時に赤色反射の検査をしたり、眼底検査を行ったりしない限り、見逃されることがある。

治療:手術による混濁した水晶体の除去。眼内レンズ挿入。
良好な転帰を獲得するためには、眼鏡やコンタクトレンズ、またはその両方による術後の視力矯正が通常必要となる。(術眼の像の質は対眼より劣る(対眼が正常であると仮定した場合)。ここでよい方の眼が好んで使用されるため、脳によって低質な方の像が抑制されることにより弱視が発生する)

(投稿者 春名)

2025-01-28

チェリーレッドスポット Cherry Red Spot

  • 概略 特定の病態で出現する網膜混濁に囲まれた黄斑の中心の赤みがかった領域
  • 原因 網膜中心動脈閉塞症 (CRAO) の網膜虚血/梗塞が多い(他に物質蓄積など)
  • 頻度 急性網膜中心動脈閉塞症(持続48時間未満)は年間10万人あたり約0.85人
  • 症状 CRAO(Central Retinal Artery Occlusion)は高齢者の突然の片側視力喪失
  • 治療 早期なら眼マッサージや前房穿刺,眼圧低下薬,高圧酸素,血栓溶解など
  • 予後 CRAOは視力予後が極めて悪い(血管新生緑内障により痛みを伴う失明など)


CRAOの64歳男性のチェリーレッドスポット
(突然の左眼の 羞明しゅうめい感を自覚した1時間後から視力低下)

(投稿者 川崎)

2026-01-02

Vogt-Koyanagi-Harada (VKH) disease フォークト・小柳・原田病(or 原田病)

  • 概略 メラノサイトに対する自己免疫性(疑い)
  • 命名 スイスのA. Vogt小柳美三原田永之助
  • 症状 両眼性ぶどう膜炎による視力低下や羞明
  • 眼外 髄膜炎、耳鳴、難聴、皮膚白斑、白髪など
  • 鑑別 サルコイドーシスおよびベーチェット病
  • 疫学 20~50歳のアジア女性に多い(特に日本)
  • 治療 大量ステロイドの点滴療法 → 内服の漸減
  • 予後 多くは治療によく反応し視力が改善する


- 初期段階の漿液性網膜剥離(上図)と末期段階の夕焼け眼底(下図) -

(投稿者 川崎)

2023-06-06

Chandler syndrome チャンドラー症候群

  • 角膜内皮の障害から角膜浮腫,虹彩萎縮,眼圧上昇を生じる眼疾患
  • 原発性進行性虹彩萎縮症(難治性緑内障から失明)の約50%を占める
  • 症状は視力低下や眼痛などで治療は点眼薬や手術(線維柱帯切除術)
  • 原因不明の後天性片側性疾患で女性に多く通常は中年期に発症する
  • 病名の由来は米国の眼科医である Chandler PA の1955年の初報() 


 無痛の進行性視力低下を訴える22歳のアジア系インド人女性(引用
(a) 末梢前癒着および正視に関連する鼻四分円の扇形角膜浮腫を示す右目の拡散照明で虹彩実質萎縮は最小限.
(b) 末梢前結合結節 (矢印) と隅角構造を覆い隠す膜の存在を示す右目の隅角鏡検査写真
(c) 虹彩のテントを示す角度の超音波生体顕微鏡スキャン
(d) ICE細胞と正常に見える内皮細胞の間の明確な移行を示す共焦点顕微鏡写真で,ICE 細胞は明暗反転・高反射核・非常に不規則な細胞配置によって特徴づけられる.

💁 眼疾患に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2025-04-12

視束管骨折(視神経管骨折)

  • 眼球と脳を連絡している視神経を包み込む視神経管に骨折が生じた状態
  • 外傷性視神経症は頭部外傷の約0.5~5%,顔面中央部骨折の2.5%に合併
  • 視神経管骨折は外傷性視神経症の原因の一つでその約20%を占めている
  • さまざまな程度で視機能に障害を及ぼし,時に永久的な視力障害の原因
  • 治療は視神経管開放術(経鼻内視鏡下視)やステロイドパルス療法など
  • CTなどの画像検査で骨折部位が描出されないため診断が困難な症例あり
  • 手術適応や時期の明確な指針はないため個々の症例に応じた対応が必要


- 分かりやすい資料 -

💁 視力に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2019-09-17

抗結核薬の主な副作用

抗結核薬の使用にあたっては、副作用の発現に十分に注意する。全ての薬剤で肝障害、アレルギー反応(発熱、発疹)は起こりえる。

・INH
肝障害、末梢神経障害、アレルギー反応(発熱、発疹)がある。末梢神経障害の治療にはビタミンB6が有効である。

・RFP
肝障害、食欲不振・悪心などの胃腸障害、アレルギー反応(発熱・筋肉痛・関節痛などのインフルエンザ様症状、まれに血小板減少、ショック症状)、尿・便等の着色(尿、便、唾液、痰、汗、涙液が橙赤色等に着色する)などがみられる。胃腸障害のある場合は、朝食後に服用させる。

・EB
視神経障害(視力低下、視野の狭窄・欠損、色覚の異常など球後神経炎の症状)に注意し、月1回視力検査を行う。

・PZA
肝障害、胃腸障害、高尿酸血症、関節痛がある。

(投稿者 小森)

2024-11-10

交感性眼炎 Sympathetic Ophthalmia

  • 定義 眼の損傷後に起こる(両眼性)ぶどう膜炎
  • 組織 脈絡膜の黄白色結節を伴った肉芽腫性炎症
  • 機序 損傷・術後に続発する自己免疫炎症の疑い
  • 疫学 0.3人/百万人・年(穿通性眼外傷後0.2-1%)
  • 時期 通常損傷後12ヵ月以内(さらに遅発性あり)
  • 症状 視力低下や充血,痛み,光過敏症,失明など
  • 治療 初期に高用量ステロイド(再発抑制に継続)
  • 予防 損傷14日内に損傷眼摘出(発症後摘出は無効)


右眼外傷後に左眼の視力が突然低下した22歳男性

(投稿者 川崎)

2023-07-04

カンジダ眼内炎の視覚的予後

👀 定義
  • 外因性眼内炎=感染源が眼の外部(眼内手術、外傷、汚染された眼内異物など)
  • 内因性眼内炎=眼外の感染源から血行性播種に続発して二次的に発生した眼内炎

 👻 視覚的予後
  • 3月後に0.05以上の視覚的転帰は術後47.2%、外傷後33.3%、内因性66.7%
  • 内因性カンジダ眼内炎で52.3%に持続的な視力低下(36.4%が0.05未満)
  • 内因性アスペルギルス眼内炎は66.7%に視力低下持続(58.3%が0.05未満)
  • 外因性真菌性眼内炎患者の24.4%が眼球摘出、別研究では26%が網膜剥離


セドスポリウムによる真菌性眼内炎(炎症の“clumped”appearanceに注目)

(投稿者 川崎)

2021-09-02

🎯 今週の一枚

頭痛で来院して群発頭痛と診断された症例
発熱と開口障害も出現したため再来院した



(投稿者 川崎)

2022-05-16

翼状片 Pterygium

  • 強膜(白目)の表面にある結膜が角膜(黒目)に入り込んだ状態
  • 妙な病名はギリシャ語で“wing(翼)”を意味するpterygosが語源
  • 先頭pはサイレント/tərídʒiəm,タリジアム,実際の音声はコチラ
  • 鼻側(目頭)から三角形の進行が多いが,外側(目尻)からもある
  • 基本的に無症状で,進行すれば充血や異物感,視野・視力障害など
  • 原因不明(環境や遺伝?)/両側に出現し緩徐に進行する事が多い
  • 良性疾患で放置可能/自覚症状が強い場合は手術(約半数に再発?)


💁 眼科に関連する過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2019-01-22

POTS(ポッツ)の診断

POTS (postural orthostatic tachycardia syndrome)=体位性起立頻脈症候群
若年女性に好発して多彩な立ちくらみ症状(ただし低血圧はなし)を呈する病態

POTS(ポッツ)の診断基準

生じうる症状
血圧異常(高血圧/低血圧),脈拍異常(頻脈/徐脈/激しい心臓の鼓動),胸痛,めまい(特に立位や長距離歩行時),失神/立ちくらみ,倦怠感/疲労,腹痛/嘔吐/嘔気,体温異常(発熱や低体温),神経質/苛立ち,物忘れ/意識混濁,視力異常,頭痛/全身痛/頸部痛,不眠/早朝覚醒/寝汗,振るえ/振戦,四肢の色調変化,運動耐容能の低下,過剰発汗/発汗減少,下痢/便秘

関連投稿 👤 シェロングテスト Schellong test 

(投稿者 川崎)

2021-09-06

身体所見 vs 理学的所見 vs 現症

  1. 「〜様々な身体所見(従前の理学的所見)を教授され〜」(心音ふしぎ探検. 南行堂.坂本二哉著
  2. 身体所見:医師が五感を用いて患者の異常の有無を調べる方法。理学所見ともいうが、これは英語の 'physical examination' に対する誤訳である(Wikiの診察)/理学とは基本的に自然科学の別名であり、特に物理学・化学・天文学などを指す(Wikiの理学
  3. Physicは古い英語で「医学」を指し、Physicsは「物理学」をさすと指摘した上で、理学所見はphysicとphysicsを訳し間違えたことによる誤訳(日野原重明.日本語の医学用語と英語の医学用語の違い.日本医学教育学会会誌 2011;10:44-9)
  4. 循環器学用語集(第4版)➜ physical examination=身体検査、身体診察
  5. 日本医学会医学用語辞典 ➜ physical examination=診察,体格検査,生体観察,身体的検査,身体的診察/physical finding physical sign=身体所見,身体的徴候(ただし1975年の『医学用語辞典』ではPhysical examinationに対して「身体検査」「理学的所見」と二つ併記されている:引用

😭 個人的な嘆き
  • 日本内科学会の病歴要約 作成と評価の手引きJ-OSLER版では,この身体所見を【入院時現症】として記載するように指導しています.同ファイルの中には,現症という表記が17回も登場しますが,身体所見という表現はたったの1度です(実際の文言:高熱や視力障害などの疑わしい徴候があれば身体所見がない場合でも側頭動脈生検を考慮する必要がある).なにゆゑ...

👮 このテーマに関しては超絶調査😱ページがあり ➜ その1その2
(投稿者 川崎)

2026-05-09

オルソケラトロジー Orthokeratology (OK)

  • 健診医 「大きな病気はないですか?」
  • 小学生 「眼が悪いので治療してます」
  • 健診医 「どんなことしてるのかな?」
  • 小学生 「オルソケラトロジーです!」
  • 健診医 「オルソ…ケラ…ト 何? 😢」

👀 オルソケラトロジー
  • 概要 特殊形状のハードコンタクトレンズ装用で角膜を変形させ屈折異常を矯正
  • 適応 本邦では近視矯正や近視進行抑制(海外では乱視,遠視,老視矯正など)
  • 効果 学童期の近視に対し(報告により差はあるが)32~55%の抑制効果がある
  • 実際 就寝時にコンタクトレンズを装着し、日中は裸眼で生活する視力矯正方法
  • 原理 近視ではOKレンズの角膜圧迫部は平坦化し周囲の非圧迫部は上皮厚が増加



オルソケラトロジーのレンズ構造

(投稿者 川崎)

2025-02-19

スタージ・ウェーバー症候群 Sturge–Weber syndrome

  • 概要 頭蓋内の軟膜血管腫と顔面の毛細血管奇形,緑内障を特徴とする神経皮膚症候群の一つ
  • 命名 英国の医師 Sturge WA (1850–1919)と英国の皮膚科医 Weber FP (1863–1962)の報告(
  • 症状 顔面ポートワイン斑,難治性てんかん、精神運動発達遅滞,運動麻痺,視力障害など
  • 原因 9番染色体長腕上に存在するGNAQ遺伝子の単一ヌクレオチド、モザイク変異(非遺伝性)
  • 疫学 年間50,000~100,000出生に1人の発症率と推定(本邦では年間10~20人の発生となる)
  • 治療 対症療法(てんかんに対し薬や外科治療,顔面毛細血管奇形に対しレーザー治療など)
  • 予後 成人期まで観察した多数例の長期予後の報告はない(緑内障は緩序進行性で失明あり)


Sturge–Weber syndrome(SWS)の21歳女性

(投稿者 川崎)

2020-12-12

網膜色素線条症

臨床現場 💨
  • 研修医「既往歴に網膜色素線条症があります」
  • 指導医「網膜色素線条症? なんじゃそれ? 網膜色素変性症じゃないの?」
  • 研修医「網膜色素線条症みたいですが…」

👀 網膜色素線条症 (Angioid streaks)
  • 概要 網膜のブルッフ膜の弾力線維に断裂が生じる眼疾患
  • 主因 常染色体劣性遺伝の弾力繊維性仮性黄色腫の一症状
  • 鑑別 骨パジェット病,鎌状赤血球症,鉛中毒,外傷など
  • 症状 無症状〜出血・血管新生による視野欠損や視力障害
  • 治療 出血や血管新生に対しレーザー治療(効果は不確実)
  • 予後 緩徐な進行であるが発症後は進行性で回復は難しい


黒矢印が網膜色素線条,白矢印が脈絡膜新生血管膜

🉐 眼科に関連する過去の投稿 ➜ コチラ (ウェブ版なら右欄の分類からも検索可能)

(投稿者 川崎)

2017-07-23

松下金曜会 「歩行異常」

歩行異常のレッドフラッグと考慮すること
  1. 静注薬の使用・最近の細菌感染・発熱 ⇒ 硬膜外膿瘍や脊髄膿瘍
  2. 癌の既往歴・失禁・サドルブロック麻痺 ⇒ 転移性悪性疾患
  3. 心房細動・脳卒中の既往・視力喪失・脱力 ⇒ 脳卒中
  4. 失禁と思考力の低下(家族に質問) ⇒ 正常圧水頭症
  5. 胸痛,高血圧 ⇒ 脊髄虚血をもたらす大動脈解離
参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

(投稿者 川崎)

2024-05-08

ENT,ESS

  • 先日のERでのタイムトライアル(申し送り)で「ENT, ESS」って記載がありました.略語は便利ですが,ERではあまり通じない略語でした.TPOを考えて使いたい 😁 TPOって死語?(Time・Place・Occasion)

  • ENTはEar+Nose+Throatで耳鼻科医はENT doctor(耳鼻咽喉科医師,otorhinolaryngologist)
  • ESSはEndoscopic Sinus Surgery(内視鏡下鼻副鼻腔手術)で,副鼻腔炎(蓄膿)などで行う
  • 概略は外鼻孔経由に篩骨洞および副鼻腔の自然口を開大して,洞の通気と排泄の改善を図る
  • ESSが慢性副鼻腔炎に導入されてから約30年以上で,現在は世界的なゴールドスタンダード
  • 経鼻経由で下垂体腫瘍,眼窩疾患や頭蓋底疾患などbeyond the sinusに適応が広がっている
  • ただしENT科の医療事故は鼻領域が2割程度でESS関連がその半数以上(複視や視力障害など)


👃 鼻に関連する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)

2017-01-13

松下金曜会 「血尿」

血尿のレッドフラッグと重篤な原因
  1. 男性,高齢(40歳以上),体重減少 ⇒ 癌
  2. 発熱 ⇒ 癌(腎細胞癌),慢性感染症
  3. 側腹部痛,腰痛,腹痛 ⇒ 腎梗塞,尿管結石,膀胱破裂,新生物
  4. 最近の咽頭炎や急性上気道炎,眼瞼と足の腫脹 ⇒ 急性糸球体腎炎,IgA腎症
  5. 難聴 ⇒ アルポート病(難聴や視力障害を伴う遺伝性の糸球体腎炎)
  6. 吐血,副鼻腔炎 ⇒ 多発血管炎性肉芽腫症(旧名ヴェゲナー肉芽腫症),グッドパスチャー症候群
  7. 関節痛または皮疹 ⇒ 膠原病(SLEや結節性多発動脈炎など)
  8. 歯肉出血 ⇒ 血液疾患,抗凝固薬,抗血小板薬
参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

(投稿者 川崎)

2025-04-19

既往歴:スモン

  • 先日の紹介状に「既往歴:スモン」と記載されていました.もちろん聞いたことはありますが,ピンと来なかったので調べてみました.

💢スモン(SMON)
  • Subacute myelo-optico-neuropathyの略称で邦名は亜急性脊髄視神経症
  • 整腸剤のキノホルムの副作用によって引き起こされた薬物中毒(薬害)
  • 1960年代に日本で多発し男女比は1:3で患者数はおよそ11,000人と推定
  • 腹部症状が先行し下肢末梢から上行する感覚・運動障害,自律神経障害
  • 視力障害は20~30%の患者で認め,最重症の場合は失明する(約5%)
  • 治療は対症療法(ノイロトロピンの投与や鍼灸などにより下肢に対処)
  • 2019年時点でのスモン患者は約1,100人(患者の平均年齢は80歳を超)



(投稿者 川崎)