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2017-04-05

Crowned Dens Syndrome クラウンド・デンス症候群

先日の内科学会で聞きなれない症候群が発表されていたので調べてみました
クラウンド・デンス症候群とは環軸関節に生じた偽痛風発作(crown=王冠,dens=歯状突起)
  • 症状 首の周囲の激しい疼痛(ほとんど動かせない)
  • 疫学 平均年齢は78歳,男女比は1:2.5で女性に多い
  • 診断 CTで軸椎歯突起周囲の石灰化(MRIは無力)
  • 治療 NSAIDs (難治例はステロイドやコルヒチン)

分かりやすい解説 ⇒ 黒坂大太郎.Crowned dens syndrome(CDS)
多数例の報告論文 ⇒ Crowned dens症候群46症例の検討.洛和会病院医学雑誌2016;27:43−46

(投稿者 川崎)

2019-06-06

クラウンド・デンス症候群の治療

Crowned dens症候群46症例の検討(洛和会病院医学雑誌 2016;27:43-6)
  • 82.6%はNSAIDsだけで治療,17.4%の症例でステロイドによる加療
  • ステロイド使用の理由は,腎機能障害・激しい痛み・痛み遷延など

🚀 実際の処方

通常はNSAIDsの常用量で1週間前後で痛みは軽快するようです.ただし難治性の場合は(感染の合併が否定できたら),プレドニゾロンで1日10~15mg程度を併用すると2~3日で痛みは消失する(ドクターサロン 2016;60:649-52).ちなみに難治性の痛風や偽痛風では経口プレドニゾロン15~30mg/日(漸減し3週間で中止/1-3日では再発例あり)(⬅ 過去の投稿).

🎓 指導医からの一言 「ポイントは回旋制限,左右に首が回らなくなったら怪しい!」

😱 頸部痛の復習

(投稿者 川崎)

2026-08-21

📌 項部こうぶ硬直(または 頸部けいぶ硬直) Neck stiffness

  • 概要 髄膜が刺激された状態で出現する身体所見の一つ
  • 実際 頚部の屈曲で抵抗があれば陽性(主観的な判定)
  • 原因 脊髄くも膜下腔に存在する炎症や出血,腫瘍など

👿 追加コメント
  • 項部硬直の客観的な判定方法として,項部硬直では「頚部を自動的な屈曲時に顎を胸に付けることができない」あるいは「仰臥位で頭部を8 cm以上,挙上できない」
  • 他所見も参考:Kernig徴候(仰臥位で股・膝関節を屈曲から膝を伸展させると抵抗)やBrudzinski徴候(仰臥位+下腿伸展から頚部屈曲で両側の股・膝関節が屈曲)
  • 髄膜炎例では,仰臥位から座位になる時,髄膜の牽引による疼痛誘発を回避するため,両手を体の後方につくことがある(Amoss徴候≒tripod徴候,Hoyne徴候)
  • 小児で膝を完全に伸ばした座位(長座位)で頚部前屈の角度を測定すると髄膜炎群は平均 31度±11度 vs 非髄膜炎群は45度超(Arch Dis Child 1993 Feb;68(2):215-8)
  • 髄膜刺激では,特に前屈が制限される.一方、筋骨格系疾患(頚椎症やクラウンドデンス症候群など)では、前屈だけでなく回旋・伸展など複数方向で抵抗が出る.


(投稿者 川崎)

2026-01-22

今週の一枚 🎯

2日前より発熱と咽頭~後頚部痛を訴える若い女性


(投稿者 川崎)

2023-04-13

🎯 今週の一枚

先日の週末ERでは通常とは少し異なる腹痛症例が続きました



(投稿者 川崎)

2026-10-15

今週の一枚 🎯

不整脈で入院中の高齢者が数日前から頚部痛を自覚


(投稿者 川崎)

2022-02-17

🎯 今週の一枚

転倒した高齢者のCT


(投稿者 川崎)

2018-05-09

石灰沈着性頸長筋腱炎

  • ハイドロキシアパタイトの頸長筋腱への沈着とその吸収過程に伴う炎症反応に関連した病態
  • Fahlgrenら(Nord Med 1963;70:1252)とHartley (J Bone Joint Surg Am 1964;46:1753-4)が報告

頸長筋腱(Longus colli muscle)は赤部分(パブリックドメイン)

  • 症状 急激に発症する頸部痛,頸部可動制限,咽頭痛,嚥下痛など
  • 疫学 10代~60代(平均42歳)で男女差なし(女性に多い報告もあり)
  • 診断 レントゲンまたはCTで上位頸椎前方の頸長筋腱に石灰沈着
  • 鑑別 咽後膿瘍,CDS(クラウンド・デンス症候群),髄膜炎 など
  • 治療 対症療法(1~2週間の鎮痛剤など),稀にステロイド
  • 予後 石灰化は1~2カ月程度で消失/再発は7%(29例中2例)

頸椎CTで環軸椎前方の石灰化(矢印) (耳鼻と臨床 2014;60:129-35)

🗿 整形外科を受診して耳鼻咽喉科で診断されることが多いようですがER対応も稀ではない❕

参考文献) 耳鼻と臨床 2014;60:129-35/日耳鼻 2013;116:1200-7

(投稿者 川崎)

2019-11-26

画像クイズ

  • 突然発症した右肩の疼痛を訴えてERを受診した症例





(投稿者 川崎)