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2019-09-18

デーレ小体 Döhle bodies

  • 梢血塗抹標本で好中球に認める直径1〜2μmの卵円形また紡錘形の青味斑点
  • 正確な組成は不明(成熟が遅れた細胞質中にリボゾームが残留と推測:引用
  • 先天性血小板減少症メイ・ヘグリン(May-Hegglin)異常症に出現することあり
  • 後天性では重症感染症や火傷,骨髄異形成症候群などでも出現する(引用
  • その名前はドイツの病理学者 Karl Gottfried Paul Döhle (1855-1928)に由来


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(投稿者 川崎)

2019-09-17

抗結核薬の主な副作用

抗結核薬の使用にあたっては、副作用の発現に十分に注意する。全ての薬剤で肝障害、アレルギー反応(発熱、発疹)は起こりえる。

・INH
肝障害、末梢神経障害、アレルギー反応(発熱、発疹)がある。末梢神経障害の治療にはビタミンB6が有効である。

・RFP
肝障害、食欲不振・悪心などの胃腸障害、アレルギー反応(発熱・筋肉痛・関節痛などのインフルエンザ様症状、まれに血小板減少、ショック症状)、尿・便等の着色(尿、便、唾液、痰、汗、涙液が橙赤色等に着色する)などがみられる。胃腸障害のある場合は、朝食後に服用させる。

・EB
視神経障害(視力低下、視野の狭窄・欠損、色覚の異常など球後神経炎の症状)に注意し、月1回視力検査を行う。

・PZA
肝障害、胃腸障害、高尿酸血症、関節痛がある。

(投稿者 小森)

循環器アラカルト

先日開催された第67回日本心臓病学会学術集会の藤本卓司先生(耳原総合病院 救急総合診療科)の教育講演より

  • 収縮期血圧の半分より拡張期血圧が低値なら脈圧の開大と考える(例:血圧96/40mmHgなら脈圧開大)
  • 比較的徐脈の目安は体温39℃で心拍数110bpm未満(通常は体温が1℃上昇すれば脈拍は8〜10bpm増加)
  • 反跳脈(bounding pulse)は高CO2血症でも生じる(おそらく血管拡張による末梢抵抗低下のため)
  • 褐色細胞腫では"手足が鉛の様に冷たくてじっとりしている"ことが多い(復習 ➜ Nohria-Stevenson分類

👴 おまけ
  • 心電図の計測器はデバイダー(divider/分割機)よりもキャリパー(caliper/測径両脚器)と言いたい(これは別講演からです)

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(投稿者 川崎)

2019-09-16

主訴を大切に!

  • 運動中に突然の頻呼吸と右上肢の痺れが出現した症例の胸部CT(左,単純:右,造影)




(投稿者 川崎)

2019-09-15

頸静脈拍動

  • 頸静脈波は基本的に3つの陽性波(a,c,v)と2つの陰性波(x,y)から成る

主たる成因
  1. a波 ➜ 右房の収縮
  2. c波 ➜ 三尖弁の右房側への膨隆
  3. x下降 ➜ 右房の拡張
  4. v波 ➜ 静脈還流による右房の充満
  5. y下降 ➜ 三尖弁の開放による右房圧の低下

👿 再確認
  • 動脈は隆起として触知されるが,頸静脈は陥凹として視認されることが多い.健常者は収縮期のx下降と拡張期のy下降の二峰性陥凹を示すが,y下降が明瞭でない症例も少なくないので注意が必要である(実例

🐳 厳密に言えば…
  • a波以降がx下降で,その最下点がx谷である.同様にv波に続くy下降の最下点がy谷である.x下降の内c波以降はx'(エックスプライム)下降と呼ばれるが,c波は通常視認できないためx下降と呼ぶことが多い.ちなみにc波の"c"はcarotidの"c"である.

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶(同ページには多数の頸静脈動画がアップされています 👶)

(投稿者 川崎)

2019-09-14

ビリルビン 尿 vs 血

🐟 基本事項
  • 直接ビリルビン=抱合型=水溶性/間接ビリルビン=非抱合型=脂溶性
  • ウロビリノゲンは腸内細菌による直接ビリルビンの分解産物(正常は尿中±)
  • 一般的に尿に出現するビリルビンは水溶性である直接ビリルビンのみである

🐠 臨床応用
  • 溶血性黄疸 ➜ 直接ビリルビンには変化がないため尿ビリルビンは陰性+尿ウロビリノゲンは上昇
  • 肝細胞性黄疸 ➜ 直接ビリルビンが増加するため尿中ビリルビンが出現+尿ウロビリノゲンも増加
  • 閉塞性黄疸 ➜ 直接ビリルビンが胆汁中から血液中に逆流するために尿中ウロビリノゲンが出現+直接ビリルビンが排泄されないため尿中ウロビリノゲンは陰性

🐡 おまけ
  • 血中の総ビリルビン濃度が約2~3mg/dL以上になると黄疸が出現する
  • 尿ビリルビンは直接ビリルビンがかなり上昇したら出現(5〜10mg/dL)

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(投稿者 川崎)

2019-09-13

今週のモーニングレクチャーより

熱傷指数 👽 Burn index (BI)
  • 定義 ➜ Ⅲ度熱傷面積%+Ⅱ度熱傷面積%×1/2
  • 解釈 ➜ 10~15なら重症,40以上の死亡率60%

熱傷の分類英名状態
Ⅰ度epidermal burn紅斑,疼痛
Ⅱ度浅達性superficial dermal burn紅斑,疼痛,水疱(圧迫で発赤消失あり)
深達性deep dermal burn紅斑,紫斑~白色,知覚鈍麻,水疱(圧迫で発赤消失なし)
Ⅲ度deep burn黒色,褐色または白色,水疱なし,無痛性
参考)日本皮膚科学会ガイドライン

熱傷予後指数 💀 Prognostic burn index (PBI)
  • 定義 ➜ 熱傷指数(Ⅲ度熱傷面積%+Ⅱ度熱傷面積%×1/2)+年齢
  • 解釈 ➜ 80未満なら死亡率20%以下,100以上なら死亡率60%以上

(投稿者 川崎)

2019-09-12

心電図クイズ

  • 非心臓疾患の術後にICUで記録されたモニター心電図の経時変化




(投稿者 川崎)

2019-09-11

丹毒(たんどく) Erysipelas

  • 本体 溶連菌(特にA群β溶血性連鎖球菌GAS)による化膿性炎症
  • 特徴 表皮の基底層および真皮浅層を水平方向に急速に拡大する
  • 病理 浮腫とリンパ球の浸潤が主体(蜂窩織炎では好中球が主体)
  • 原因 菌体および菌が産生する毒素に対する免疫アレルギーの関与
  • 鑑別 全皮膚疾患:特に蜂窩織炎(下肢に多い/丹毒は顔面が多い)
  • 症状 浮腫性紅斑と腫脹,発熱,倦怠感(疼痛は強くないことが多い)
  • 治療 抗生物質(特にペニシリン系)/再発する習慣性丹毒に要注意



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(投稿者 川崎)

2019-09-10

新生児ABR

  • ABRAuditory Brainstem Response ⇒ 聴性脳幹皮応
  • 新生児聴覚スクリーニング検査で難聴の早期発見に有用
  • 小さい音を聞かせその時に脳から出る反応を機械で測定
  • 先天性両側難聴は国内出生数の約0.1%(約1000人/年)
  • 睡眠中に施行(10分で位終了/自費で当院では5000円)


(投稿者 川崎)