- 患者が医師である時,標準治療とは異なる医療を提供しやすくなる状態
- 担当医師が患者をVIP(very important person/重要人物)と考えるため
- 1964年にWeintraubが提唱(※)し2007年にVIP syndromeと命名された
👿 医師の反応(リッカート尺度)
- 私の医師患者は、他の患者には与えられない特定の特権を得ることができた ➜ 81%同意
- 私は医師患者から引きこもりを感じた ➜ 0%同意
- 他の病院スタッフが私の医師患者から引き離されたと感じた ➜ 24%同意
- 医師と患者の治療中にストレスを感じた ➜ 52%同意
- 私は、医師である患者に特別な治療を提供するようプレッシャーを感じた ➜ 33%同意
- 私は、医師患者が自分のケアを要求または指示しようとしていると感じた ➜ 52%同意
- 病院の管理者や同僚から、医師と患者の要求に応じるようプレッシャーを感じた ➜ 38%同意
- 私の通常のケアへのアプローチは、医師と患者を治療する際に何らかの点で異なっていた ➜ 24%同意
- 医師である患者をがっかりさせないようにというプレッシャーを、他の患者よりも強く感じた ➜ 57%同意
- 医師としての私の患者の役割または以前の役割は、彼/彼女/彼らの医療全体に影響を与えた ➜ 57%同意
引用)JAMA Netw Open 2022;5:e2236914の表2を改編
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もう一つのVIP
- VIP(vasoactive intestinal peptide/血管作動性腸管ペプチド)産生膵内分泌腫瘍(非β膵島細胞腫瘍)による水様性下痢,低カリウム血症,無酸症を呈するWDHA(waterydiarrhea-hypokalemia-achlorhydria)症候群
(投稿者 川崎)