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検索キーワード「中毒」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示
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2026-05-08

カフェイン

  • 先日,気分不良を訴える高齢男性がER室に来られました.バイタルサイン(呼吸数24bpm,酸素飽和度100%)から過換気症候群を疑いましたが,最終的に急性カフェイン中毒だったようです.平素より脱カフェイン生活を送られている方で,当日は1L程のコーヒーを飲まれたようです.補液で改善し帰宅(血中カフェイン濃度は未測定).
  • カフェインの感受性は個人差が大きく,感受性の高い方や子供,妊婦,授乳婦では特に注意が必要です.悪影響を及ぼさない1日の最大摂取量は健康な成人では400mg,妊婦では200~300mg,子供~青少年では体重1kgあたり2.5~3mg などだそうです(ただし海外データで,国内での規定はなし)(参考:独立行政法人国民生活センター)

- お茶とカフェイン -

- ドリンクとカフェイン -

(投稿者 川崎)

2026-04-29

大阪府警察医会 死体検案マニュアル

🔍 死体検案
  • 医師が死体を死後診察して、死因や死亡時刻、異状の有無などを判断すること
  • 医師が行う死体検案は以下の2通りがある
    1. 検案して異状があれば所轄警察署に届け出(医師法第21条)
    2. 異状死体に対し捜査の一助で警察に依頼された医師が行う
  • 異状死を警察に届け出る状況の例
    1. 外因死(損傷、事故、水死、火災、中毒、自殺等)、もしくはその疑いがある
    2. 心肺停止状態で救急搬送され、死因がわからない
    3. 外傷が原因で入院後、死亡した(後遺症も含む、入院の期間は問わない)
    4. 病死かもしれないが、搬送時の状況がおかしい
    5. かかりつけの患者であっても、死亡時の状況がおかしい、不審な外傷がある、等
    6. 診療行為中や直後の予期せぬ死亡



👻関連投稿 → 監察医・検視官・警察医など

(投稿者 川崎)

2026-03-21

ボツリヌス菌 Clostridium botulinum

  • グラム陽性の偏性嫌気性桿菌で産生毒素が極めて致死的な神経麻痺を起こす
  • 同菌が産生する物質である神経毒素はその抗原性でA~Gの7型に分類される
  • 人を含む多くの脊椎動物が罹患し種族と毒素型は関連(人は主にA,B,E型)
  • 日本は1951年に北海道で「いずし」によるE型ボツリヌス中毒が初めて報告
  • 2004年までに計177件(患者541名、死者116名)の食餌性ボツリヌス中毒
  • 発生するボツリヌス中毒の原因菌型はその地域の土壌に分布する菌型と一致
  • 感染経路は毒素または多量の芽胞の食品、飲料水等への混入,または噴霧他
  • 潜伏期間は暴露された毒素量や芽胞量によるが、通常、数時間~48時間ほど
  • 入院期間は治療の開始時期や治療法により異なる(長期では数ヵ月におよぶ)
  • 症状は便秘や嘔気、嚥下困難、尿閉、口渇、複視、呼吸困難、歩行障害など
  • 診断は患者の血清および食品、飲料水などの毒素検査を行う(PCR法など)
  • 治療は呼吸管理(人工呼吸器)と共に速やかな抗毒素療法(抗生物質は無効)


- ボツリヌス菌の神経毒素の作用機序 -
神経毒素は血流にのって末梢神経前膜へ結合し、細胞内へ侵入、シナプス小胞とシナプス前膜のdocking/fusion complexの構造タンパク質を切断し、神経伝達物質(アセチルコリン)の放出を阻害する。


(投稿者 川崎)

2026-03-10

特発性頭蓋内圧亢進症 Idiopathic intracranial hypertension

  • 頭蓋内に腫瘍や血管病変,水頭症などを伴わずに頭蓋内圧が亢進した病態
  • 一般人口10万人当たり年0.5~2.02人の発症で妊娠可能の肥満女性に多い
  • 症状は頭痛(排便や臥位,前屈などで悪化)や嘔気,視神経乳頭浮腫など
  • 原因不明(代謝障害や静脈還流障害,髄液吸収障害などが提唱されている)
  • 鑑別は血管障害や悪性腫瘍,感染症,代謝障害,中毒,内分泌,薬物乱用
  • 治療は肥満なら体重減少を指導(Body mass indexと頭蓋内圧はほぼ比例)
  • 薬物はアセタゾラミド(グリセオールや五苓散の明らかなエビデンスなし)
  • 外科的治療は髄液シャント手術や視力障害出現例では視神経管開放術など


「特発性頭蓋内圧亢進症を説明する一枚の画像」に対するAIの回答(←漢字が変)


「Idiopathic intracranial hypertensionを説明する一枚の画像」に対するAIの回答

👉 AI(人工知能)に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら右欄から選択可能)

(投稿者 川崎)

2026-02-28

ボーエン病 Bowen's disease

  • 表皮内に限局する有棘細胞癌(進行時はボーエン癌と呼ぶことあり)
  • 原因はヒト乳頭腫ウイルス(特にHPV16),日光暴露,ヒ素中毒ほか
  • 白人では露光部に多いが本邦では必ずしも露光部でない(陰部など)
  • 米国の皮膚科医 JT Bowen に由来(Precancerous Dermatoses. 1912)
  • 外科的切除が第一選択(他は放射線や抗癌剤,レーザー,冷凍凝固)

参考)日本形成外科学会,ほか

ヒト乳頭腫ウイルス16型DNAを検出した手指背のボーエン癌

👻 皮膚がんの過去の投稿は コチラ

(投稿者 川崎)

2025-12-27

有機リン中毒 💪 DUMBBELLS

  • 主病態はコリンエステラーゼ阻害による副交感神経の嵐で,農薬の服毒による自殺が多く致死率は15%以上(過去の投稿)
  • 語呂合わせは便利だけど,問題は日本語話者としてダンベルを思い出せるかどうか…miosisやlacrimationも難しい単語 

👺 有機リン中毒の症状:ダンベル(DUMBBELLS )
  • D = Diarrhea (下痢) / Diaphoresis (発汗)
  • U = Urination (排尿)
  • M = Miosis (縮瞳) / Muscle weakness (筋力低下)
  • B = Bradycardia (徐脈)
  • B = Bronchorrhea (気管支分泌過多) / Bronchospasm (気管支痙攣) 
  • E = Emesis (嘔吐)
  • L = Lacrimation (流涙)
  • L = lethargy (無気力)
  • S = Salivation (流涎) / Sweating (発汗)

💁 語呂合わせに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2025-12-26

チアノーゼ Cyanosis

  • 皮膚や粘膜の青紫色変化で毛細血管内血液の還元Hb濃度≧5 g/dlで出現
  • 低酸素血症に特異的ではない(例:CO中毒の低酸素血症では出現せず)
  • 口唇や口腔粘膜,鼻尖,耳朶,指先ほかに出現(毛細血管血液色を反映)
  • 総Hb濃度の影響が強い(貧血で出現しにくく赤血球増多で出現しやすい)
  • 中枢性と末梢性(下表),ヘモグロビンの異常による血液性に大別できる
  • 血液性チアノーゼはメトヘモグロビン血症や乳児メトヘモグロビン血症他


中枢性チアノーゼ 末梢性チアノーゼ
酸素飽和度 動脈血
  • 低下(基準値 100%)
  • 正常(基準値 100%)
毛細血管内血液
  • 低下(基準値 85%)
  • 低下(基準値 85%)
静脈血
  • 低下(基準値 70%)
  • 低下(基準値 70%)
分類
  • 呼吸機能障害(泣き入りひきつけやARDSなど)
  • 右左シャント(Fallot四徴やアイゼンメンゲル症候群など)
  • 肺胞内酸素分圧低下(高地環境)
  • 末梢循環不全(低心拍出症候群や寒冷曝露,レイノー現象など)
  • 動脈閉塞性疾患(動脈性塞栓症など)
  • 静脈閉塞性疾患(静脈瘤や血栓性静脈炎)
出現部位
  • 全身に出現
  • 指尖や鼻尖などの末端に限局(粘膜には認めないことが多い)



😐 おまけ
  • 上半身と下半身でチアノーゼの程度が異なると解離性チアノーゼ(Differential cyanosis)
  • 上半身優位のチアノーゼ ➜ 完全大血管転位(肺循環血液が動脈管を介して下行大動脈
  • 下半身優位のチアノーゼ ➜ アイゼンメンジャー化 or 大動脈縮窄症を伴う動脈管開存症

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2025-10-24

フィジカル忘備録

  • 先日,循環器 Physical Examination 研究会が主催するフィジカル合宿に参加してきました。身体所見のマイスターたちが興味深い症例を持ち寄って議論するというとても充実した2日間でした(夜の宴会も😉)。ディスカッションの中で耳にした巨匠達の貴重な言葉をここに記録しておきます。聞き違いがあればすいません。

  • 高心拍出状態での収縮期雑音はスクラッチ様(scratch murmur)
  • 甲状腺雑音はバセドウ病で出現するが破壊性甲状腺では通常なし
  • 破壊性甲状腺は症状で亜急性甲状腺炎と無痛性甲状腺炎へ大別可
  • 甲状腺中毒では雑音の有無で方針(破壊性へのメルカゾール回避)
  • 破壊性甲状腺炎ではサイログロブリンが病態と並行して増減する
  • 傍胸骨で右室拍動は心機図でRF有、左房拍動は収縮後期にピーク
  • シャイエ症候群(ムコ多糖症Ⅰ型の軽症)では沈着による弁膜症
  • 重症の僧帽弁逆流(MR)は頚動脈の立ち上がりが早く持続が短い
  • 重症MRでは駆出が早く済むから右脚ブロックがなくてもⅡ音分裂
  • 純粋なMRでは重症でもランブルは稀(狭窄が多少でもあると出る)
  • 4LSBで汎収縮期雑音でもTRとは言えない(MR雑音の伝播がある)
  • 急性肺血栓塞栓の肺高血圧は40-50mmHgまで(それ以上なら虚脱)
  • 一方、慢性やacute on chronicは70-80 mmHg以上可(例:CTEPH)
  • 急性肺塞栓症で頚静脈陰性なのは発症時に体液量が多くないため?
  • 心室からの駆出流波形と開始が合致する心音は駆出音と考えられる

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2025-08-16

医療機関別MDC分析

  • DPC(Diagnosis Procedure Combination:診断群分類包括評価)データのMDC(Major Diagnostic Category:主要診断群)コードを用いた分析
  • MDCは下記の18分野に分類され(その下には傷病名506種類,診断群分類3248分類がある),医療資源の適正配分の計画策定に向けた分析を可能にする

  1. 神経系疾患
  2. 眼科系疾患
  3. 耳鼻咽喉科系疾患
  4. 呼吸器系疾患
  5. 循環器系疾患
  6. 消化器系疾患、肝臓・胆道・膵臓疾患
  7. 筋骨格系疾患
  8. 皮膚・皮下組織の疾患
  9. 乳房の疾患
  10. 内分泌・栄養・代謝に関する疾患
  11. 腎・尿路系疾患及び男性生殖器系疾患
  12. 女性生殖器系疾患及び産褥期疾患・異常妊娠分娩
  13. 血液・造血器・免疫臓器の疾患
  14. 新生児疾患、先天性奇形
  15. 小児疾患
  16. 外傷・熱傷・中毒
  17. 精神疾患
  18. その他

- 釧路医療圏医療機関のMDC分析 -
 
(投稿者 川崎)

2025-04-19

既往歴:スモン

  • 先日の紹介状に「既往歴:スモン」と記載されていました.もちろん聞いたことはありますが,ピンと来なかったので調べてみました.

💢スモン(SMON)
  • Subacute myelo-optico-neuropathyの略称で邦名は亜急性脊髄視神経症
  • 整腸剤のキノホルムの副作用によって引き起こされた薬物中毒(薬害)
  • 1960年代に日本で多発し男女比は1:3で患者数はおよそ11,000人と推定
  • 腹部症状が先行し下肢末梢から上行する感覚・運動障害,自律神経障害
  • 視力障害は20~30%の患者で認め,最重症の場合は失明する(約5%)
  • 治療は対症療法(ノイロトロピンの投与や鍼灸などにより下肢に対処)
  • 2019年時点でのスモン患者は約1,100人(患者の平均年齢は80歳を超)



(投稿者 川崎)

2025-02-05

Preeclampsia and Eclampsia 妊娠高血圧腎症と子癇

  • 妊娠高血圧腎症は妊娠20週以降に発症する高血圧や既存高血圧の悪化かつ過剰尿蛋白
  • 子癇は妊娠高血圧腎症の女性に生じるけいれん発作でてんかんや二次性の痙攣は除く
  • 妊娠高血圧症候群(旧名は妊娠中毒症)は≧140/90mmHgの状態(尿蛋白は問わない)
  • preeclampsiaは子癇前症や前子癇とは言わず妊娠高血圧腎症(ただ完全一致ではない)
  • 診療ガイドライン2023で妊娠高血圧腎症36ヵ所,子癇40ヵ所,子癇前症や前子癇はゼロ
  • HELLP症候群(溶血,肝酵素上昇,血小板減少)は重症の妊娠高血圧腎症や子癇の1-2割

(投稿者 川崎)

2025-01-14

医療用炭酸ガス Medical carbon dioxide

🙈 効能または効果(添付文章)
  • 酸素吸入時の呼吸中枢の刺激。 
  • 高山病における呼吸困難,麻酔時における覚せいと手術後の肺拡張不全の予防。
  • 一酸化炭素,モルヒネ,シアン化合物などの中毒時における呼吸中枢の興奮性低下。
  • 炭酸水の水浴による脈拍及び拡張期血圧の減少,静脈血の心臓還流の改善と拍出量の増加,皮膚の充血,呼吸量の増加。
  • ドライアイスでの狼瘡,色素斑などの皮膚疾患の腐食剤としての使用。
  • 腹腔鏡下外科手術に必要な視野及び術野の確保。
  • X線コンピュータ断層撮影に必要な腸管の拡張。

🙉 血管内投与
  • 歴史 放射線科の領域では古くは1920年代から陰性造影剤として使用
  • 対象 腎不全患者や造影剤へのアレルギー様反応のリスクが高い症例
  • 病変 腹部動脈,シャントや末梢動脈,腹部大動脈(ステント挿入)
  • 注意 ボンベとつなげたまま炭酸ガスのカテーテル内への注入は禁止
  • 商品 海外は血管撮影用の送気装置が発売されている(日本は未採用)
  • 指針 腎透析用のシャントPTAのガイドラインに記載されているのみ


🙊 呟き
  • 炭酸ガス造影の安全性はかなり高いことが知られています.例えば末梢動脈疾患に対する血管内治療では,連続36例計51病変では成功率100%で合併症はありません(Circ J 2011;75:179-84).平均クレアチニン濃度も,治療前2.1±1.4,治療後2.0±1.4,3ヵ月後2.1±1.6 mg/dlで変化はありませんでした.ただし医療用炭酸ガスが血管内投与の適応を取得するか,学会ガイドラインに明記されるまでは,各施設毎に倫理委員会の承認を受ける必要があると思われます.

(投稿者 川崎)

2024-12-08

第138回日本循環器学会近畿地方会より

😃 個人的に気になった報告
 
B-15 遷延する高度徐脈・低血圧をきたし,蜂蜜中毒と診断した一例
  • 蜂蜜中毒はトルコを中心に世界各地で報告されており, 有毒成分Grayanotoxinが原因である. コリン作動性の症状を呈するのに加え, 低血圧やショック, 徐脈, 完全房室ブロックなどが起こり得る. 本症例ではアトロピンの静脈注射を行い, 数分後速やかに循環動態が改善した.

D-3 Micra植込み後ダンシングに対し、経皮的抜去を行った一例
  • 右大腿静脈からMicaデリバリー用シースを挿入し、ダブルスネアテクニックにてMicra本体を2本のスネアで固定しながらデリバリーシース内に格納後、デリバリーシースごと抜去した。

発表ではありませんが…
  • 今回は10時過ぎからコーヒーブレイクセミナーが4会場,15時過ぎからアフタヌーンセミナーが6会場で実施されていました(近畿地方会では初の試み?).いずれも飲み物と和菓子あるいは洋菓子が二つほど入った紙袋がもらえました.もちろんお昼にはランチョンセミナーが7会場でありました.すべて完食したので大満足(でも食べ過ぎ😅)


👻 当院からの発表
  • B-25 拡張期奇異性血流を呈したATTR心アミロイドーシスの1例(循環器内科 西機恵実ほか)
  • B-38 負荷頚静脈評価法:心不全症例のリスク判定(循環器内科 川崎達也ほか)
  • D-25 収縮性駆出性雑音を呈した動脈管開存症の1例(循環器内科 本田早潔子ほか)
  • D-27 発作性心房細動を契機にPH crisisを生じた心房中隔欠損症の一成人例(循環器内科 川俣博史ほか)
  • I-9 心室頻拍の起源が診断契機になった心臓限局性サルコイドーシスの1例(循環器内科 積木勇人ほか)

すべて論文化(4編英語:掲載済1,採択1,投稿中2,作成中1)

💁 学会に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2024-10-05

アフェレシス:リクセル®

  • 先日,整形外科の先生とアミロイドーシスの治療薬の話をしているときに,透析症例ではリクセル®でアフェレシスを行うことがあることを教えていただきました.ちなみにその適応に骨嚢胞像というものがあります(下記の赤文字).関節症などで損傷した軟骨部から関節液などが侵入し骨溶解が生じるようです.手根骨や大腿骨に多く,周囲にアミロイドの沈着を認めるそうです.

💧 アフェレシス(aphaeresis)
  • 定義 体外循環を用い血中から特定の液性因子や細胞を除去して病態の改善を図る治療法
  • 物質 液性因子は有害代謝物質,中毒物質など,細胞はリンパ球,顆粒球,ウイルスなど
  • 歴史 1914年に初めて plasmaphaeresis という用語が登場(日本の歴史は1977年~下図)
  • 類似 血液浄化療法とほぼ同義←厳密には遠心分離装置やCARTは含まずに腹膜透析は含む



💦 リクセル®(Lixelle®)
  • 概略 透析アミロイドーシスの原因であるβ2ミクログロブリンを除去能する吸着カラム
  • 適応 病理でアミロイド沈着 & 透析歴≧10年+手根管開放術 & 画像診断で骨嚢胞像
  • 頻度 血液透析と併用し初回使用日を起算として1年間を上限(病態に応じて延長可能)
  • 実際 通常はダイアライザ上流に直列にリクセルを設置し吸着・除去する(下図参照)


アフェレーシス

(投稿者 川崎)

2024-08-12

👴 歴史クイズ

(Public Domain)



(投稿者 川崎)

2024-04-18

今週の一枚 🎯

発熱が続く若い女性

👿 解説
  • 甲状腺の腫大あり(峡部の前後径11 mm)
  • 周囲リンパ節も目立つ(反応性腫大の疑い)
  • 採血でCRP 17,TSH 0.01,fT3 3.94を確認
  • 身体所見では甲状腺の両葉下極に圧痛あり
  • エコーで右下極にややlow echoicな領域あり
  • その後の追加検査で亜急性甲状腺炎と診断
  • ロキソプロフェン屯用で3週間後に正常化

👾 甲状腺と造影剤
  • 本例は初診時に甲状腺疾患が鑑別診断に含まれていなかったため造影CTが行われてしまいました(幸い検査後に問題なし).甲状腺中毒患者に造影剤を投与した場合有機ヨードが体内に取り込まれるので,Wolff-Chaikoff効果が期待できません.その結果,TSHによる制御を受けずに多量の甲状腺ホルモンが生成されて甲状腺クリーゼを引き起こす可能性があります.
  • 甲状腺中毒患者へのヨード造影剤の使用は原則禁忌ですが,心疾患など造影を必要とする疾患を併発してしまった場合などでは,その危険性を理解して注意深く造影しなければいけません.造影の24時間前からメチマゾールを予防的に投与することで甲状腺機能の悪化リスクをある程度,低下させることができるようです(Front Endocrinol (Lausanne) 2023;14:1154251.) .

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 太田/川崎)

2024-02-03

Roving eye movement 眼球 彷徨ほうこう

  • 両眼の数秒周期の規則的な左右への共同運動で,ping-pong gazeとほぼ同義
  • 米の脳神経医Fisherが報告(J Neurol Neurosurg Psychiatry 1967;30:383-92)
  • 大脳皮質全体の障害かつ脳幹機能(眼球運動支配)が維持されていると出現
  • 両側大脳皮質卒中,代謝性障害,中毒などで出現(障害部位の特異性なし)

アルコール性肝障害から肝性脳症を生じた男性

💁 眼振に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2024-01-28

甲状腺皮膚症 Thyroid dermopathy

  • 概略 自己免疫性甲状腺炎(特にバセドウ病の晩期)に認める皮膚病変
  • 頻度 甲状腺中毒症の約0.5%~4.3%(重度のバセドウ眼症患者の約15%)
  • 原因 自己抗体が結合組織抗原および筋肉抗原と交差反応するためと推測 
  • 症状 色素沈着過剰の丘疹,非圧痕性浮腫,皮膚硬結(掻痒や疼痛なし)
  • 部位 前脛骨(99.4%)、前脛骨+足(4.3%)、前脛骨+上肢(1.1%)など
  • 病理 ムチン(グリコサミノグリカン)の沈着と正常コラーゲン束の分離
  • 経過 178人の検討で46%は治療をされず,その50%が17年以内に完全寛解
  • 治療 甲状腺治療+局所コルチコステロイド,減圧理学療法、外科的切除

- 甲状腺皮膚症を呈したバセドウ病の49歳女性 -

💁 甲状腺に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2024-01-26

リドカイン注射液

  • 効能 心室・上室の期外収縮と発作性頻拍,AMI及び手術に伴う心室性不整脈の予防
  • 濃度 安全域は~3 μg/ml(5 μg/ml~で中枢神経症状,10μg/ml~で重篤な状態に)
  • 用量 1分間に4 mg(0.4 mL)から重篤な副作用(4 mg/分 or 5.76 g/日までにする)
  • 代謝 血中濃度は肝血流量に依存(心不全等で心拍出量減少時は中毒を生じやすい)
  • 中毒 せん妄,眠気,嘔吐,意識障害,振戦、痙攣,刺激伝導系抑制、ショックなど
  • 対応 投与中止,痙攣にベンゾジアゼピン,バイタル不安定なら脂肪乳剤+体外循環


局所麻酔薬中毒発生時の脂肪乳剤の投与法 (例:イントラリポス)

👿「リドカイン」の過去の投稿は コチラ

(投稿者 川崎)

2023-12-23

1D-LSD

  • 1-(1,2-ジメチルシクロブタン-1-カルボニル)-リセルグ酸ジエチルアミド
  • リセルグ酸ジエチルアミドはドイツ語「Lysergsäurediethylamid」でLSD
  • LSDは非常に強烈な作用を有する合成麻薬・幻覚剤でもちろん違法薬物
  • 1D-LSDは潜在的な幻覚効果を持つ化学物質で,現時点では脱法ドラッグ
  • 主に経口摂取して3〜4時間でピークに達し,12時間ほど効果が持続する
  • LSD類似体の他の合法ドラッグは1V-LSD,1cP-LSD,1T-LSD,1P-LSDほか
  • 普及度は不明であるが,当院にも1D-LSDによる急性中毒例のER搬入あり

💁 麻薬に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)