このブログを検索

検索キーワード「血圧」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
検索キーワード「血圧」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示

2021-11-14

拡張期血圧のエビデンス

☎ 先日,拡張期血圧の質問を受けたので高血圧治療ガイドライン2019(JHS2019)を確認しました

  • 診察室・診察室外血圧値のいずれも収縮期血圧と拡張期血圧はそれぞれ独立した危険因子(19ページ)
  • 高齢者では大動脈の伸展性が低下するため,収縮期血圧は上昇して拡張期血圧は低下する(19ページ)
  • 血圧評価には収縮期血圧を用いる(拡張期血圧より心血管イベントと強く関連するため)(60ページ)
  • 過降圧の不利益として臓器血流の低下を考える場合,心臓を除き収縮期血圧の維持を重視(61ページ)
  • 冠動脈疾患では収縮期血圧130mmHg未満を目指し拡張期血圧80mmHgを避ける必要なし(111ページ)

🤰おまけ:クリニカルクエスチョン15(162ページ)
  • Q 妊娠高血圧で減塩は推奨されるか? 
  • A 減塩(6g /日)は妊娠高血圧のは非薬物療法としては推奨されない
  ➜ 26論文のシステマティックレビューで有益性なし(ただし不利益もなし)

💁 関連投稿

(投稿者 川崎)

2020-05-10

血圧アラカルト

  • ストレス ➜ ノルアドレナリン ➜ 拡張期血圧が上昇/運動 ➜ アドレナリン ➜ 拡張期血圧が低下
  • 睡眠時無呼吸症候群 ➜ 拡張期血圧上昇+頻脈/脳圧亢進時 ➜ 血圧上昇+徐脈
  • 昔のヒト(おそらく日本人)は日に7回,漬物とお茶を飲んでいた
  • 拡張期血圧<脈拍数 ➜ 脱水あるいはカルシウム拮抗薬・利尿薬の過剰投与
  • 眠前血圧異常(4回測定して最低値で判定)➜ ABPM(24時間自由行動下血圧測定)を考慮

参考)竹林館:これぞ,本当の血圧の見方!(ABPM 1700例より)

🉐 関連投稿(💢 血圧編)

(投稿者 川崎)

2021-02-16

脳卒中の血圧管理(急性期)

脳卒中治療ガイドライン2021(仮)」より抜粋

📗 脳梗塞の急性期
  • 高血圧は降圧しないように勧められる(推奨 A エビデンスレベル高)
  • 収縮期血圧>220mmHgまたは拡張期血圧>120mmHgの高血圧が持続する場合や、大動脈解離・急性心筋梗塞・心不全・腎不全などを合併している場合に限り、慎重な降圧療法を行うことを考慮しても良い(推奨度 C エビデンスレベル低)
  • 血栓溶解療法を予定する患者で収縮期血圧185mmHg以上または拡張期血圧110mmHg 以上の場合と、血栓溶解療法施行後24時間以内の患者において収縮期血圧180mmHgまたは拡張期血圧105mmHgを超えた場合、降圧療法が勧められる(推奨度 A エビデンスレベル低)

📘 高血圧性脳出血の急性期
  • 脳出血急性期における血圧高値をできるだけ早期に収縮期血圧140mmHg未満へ降圧し7日間維持することは妥当である(推奨度 B エビデンスレベル中).その下限を110mmHg超に維持することを考慮しても良い(推奨度 C エビデンスレベル低)
  • 急性腎障害を回避するためには収縮期血圧降下幅が90mmHg超の強化降圧療法は勧められない(推奨度 D エビデンスレベル中)

📙 くも膜下出血の急性期
  • 軽症,中等症では収縮期血圧を160mmHg未満に降圧することが妥当である(推奨度 Bエビデンスレベル高)
※同ガイドラインは2021年1月までパブリックコメントが実施され今後の変更あり

😉 血圧管理に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2020-01-26

排便時の怒責と血圧

排便時の怒責中に息切れを自覚してERに搬入されたクリニカル・シナリオ1の心不全症例を経験.おそらく排便中の怒責による血圧上昇のため慢性左心不全が悪化したのだろうと指導医は説明.しかし後で調べてみると「排便中の怒責 ➜ 血圧が常に上昇」などというシンプルな反応ではなかった 😱

👉 原則 排便時怒責に伴う血圧変化は怒責程度や体位に関わらず一定のパターン
  1. 怒責開始で血圧は上昇し最大値(バルサルバ法のI相)
  2. 怒責の持続で血圧は低下し最小値(バルサルバ法IIa期)
  3. 怒責の終了時で血圧は再上昇(バルサルバ法IIb期)
  4. 怒責終了後に血圧は一過性低下(バルサルバ法III相)
  5. その後に血圧は反跳性上昇(バルサルバ法IV相)


🉐 関連投稿(血圧編)

(投稿者 川崎)

2024-09-27

今更かも...

右側の血圧は下肢>上肢なのにABIは低下?


👲 ABI測定(オシロメトリック法)
  • 分子は左右各々の足関節の収縮期血圧
  • 分母は左右高い方の上肢の収縮期血圧
  • 右ABI=131(右足)/149 (腕)=0.88
  • 左ABI=117(右足)/149 (左腕)=0.79
👳 コメント
  • 実は「ABIはの上腕-足関節-血圧比,ABIはの上腕-足関節-血圧比」と思っていました.よってレポートの血圧値を見ながら「右ABIがなんで低値なんだろう?」といまさらながら思ってしまいました.
  • 生理検査室のスタッフに聞いたら,これはABIあるあるだそうです.「よく勘違いされています」と笑いながら教えてくれました.ちなみにCAVIの計算方法も教えてもらいましたが,これは複雑すぎて断念 😓
  • 本例の様に上肢血圧の左右差が10 mmHg以上ならば鎖骨下動脈狭窄の可能性があります.ざっくりとした目安は正常(~10),要注意(10~20),病的(20~).本例は自覚症状なく未精査ですが…
心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

2026-07-27

🚨 脳出血急性期の血圧管理

CQⅢ-a 脳出血急性期における血圧高値に対する厳格な降圧療法は推奨されるか?
  1. 脳出血急性期における血圧高値をできるだけ早期に収縮期血圧140 mmHg未満へ降圧することは妥当である(推奨度B エビデンスレベル高)。その下限を110 mmHg超に維持することを考慮しても良い(推奨度C エビデンスレベル低)。降圧目標は治療開始24時間以内および7日間まで維持することは妥当である(推奨度B エビデンスレベル中)。
  2. 降圧療法に伴う急性腎障害を回避するためには収縮期血圧降下幅が90 mmHg超の強化降圧療法は勧められない(推奨度D エビデンスレベル中)。


💉 ニカルジピン塩酸塩DI
  • <効能または効果>手術時の異常高血圧の救急処置、高血圧性緊急症、急性心不全(慢性心不全の急性増悪を含む)
  • <高血圧性緊急症>本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01〜0.02%(1mL当たり0.1〜0.2mg)溶液を点滴静注する。この場合1分間に、体重1kg当たり0.5〜6μgの点滴速度で投与する。なお、投与に際しては1分間に、体重1kg当たり0.5μgより開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。
  • <当院のパターン>ニカルジピン2A(20㎎、20ml)+生食30mlで初期量は4ml/h(体重1kg当たり0.5μg)です。上記の上限6μgならば、最大48ml/hになります

(投稿者 川崎)

2026-05-07

今週の一枚 🎯

- 労作時の息切れで来院した症例 -

👀 解説: ヒル徴候 陽性(Positive Hill's sign)
  • ABI(足関節上腕血圧比)の低下なし(高値) 
  • 血圧値は上肢より下肢で著増(>60 mmHg) 
  • 最終診断は重症 大動脈弁逆流による心不全

😲 ヒル徴候の機序💦
  • 重度の大動脈弁閉鎖不全症と診断された5人の患者において、動脈内圧測定では大動脈と大腿動脈、または腋窩動脈と大腿動脈のいずれにおいても、収縮期圧に著しい差は認められなかった。上肢の非侵襲的血圧測定では、腋窩動脈の測定値と良好な相関が認められた。しかしながら、下肢の非侵襲的測定では、動脈内測定値よりも収縮期圧が著しく高く、3人の患者では大腿カフの圧力を高くしても膝窩動脈上のコロトコフ音を消失させることができなかった。つまりヒル徴候は血圧計による下肢血圧測定のアーチファクトで生理学的根拠はない

 - 別の研究 -
AR 20例とコントロール50例の血圧(正中動脈と大腿動脈)

💁 ヒル徴候に関する過去投稿は コチラ

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2017-01-30

シェロングテスト Schellong test

自律神経異常や循環血液量の減少を判断するための簡易な立位試験(ミニチルト試験とも言われる) シェロング
臥位から立位の体位変換で約500~800mlの血液が胸腔内から腹部や下肢へ移動することを利用

方法の1例
  1. 10分間の安静臥床後に血圧と心拍数を測定
  2. 起立直後,3分後,10分後に血圧と心拍数を測定

陽性基準  (Consensus statement. J Neurol Sci 1996;144:218-219)
  • 収縮期血圧が20mmHg以上の低下
  • 収縮期血圧の絶対値が90mmHg未満に低下
  • 拡張期血圧が10mmHg以上の低下

結果の解釈

(投稿者 川崎)

2022-08-16

心不全加療後の低血圧に困りました...

💀 臨床現場
  • 先日,頻脈性心房細動に関連したと思われる高齢者心不全例に対してランジオロール塩酸塩などの持続投与で治療を行いました.心拍数をコントロールして心不全は改善したのですが,高度の低血圧になりノルアドリナリンの依存状態に陥りました.自律神経障害を引き起こす基礎疾患は検出せず,低血圧の治療に難渋しました.最終的に塩酸ミドドリン(商品名メトリジン他)の内服開始でノルアドレアリンから離脱することができました.

👿 起立性低血圧の治療

クラスⅠ
  1. 急激な起立の回避
  2. 誘因の回避:脱水,過食,飲酒など
  3. 誘因となる薬剤の中止・減量:降圧薬,前立腺疾患,治療薬としてのα遮断薬,硝酸薬,利尿薬など

クラスⅡa
  1. 循環血漿量の増加:食塩補給,鉱質コルチコイド(フルドロコルチゾン 0.02~0.1mg/日 分2~3),エリスロポエチン
  2. 弾性ストッキング
  3. 上半身を高くした睡眠
  4. α刺激薬:塩酸ミドドリン 4mg/日 分2,メチル硫酸アメジニウム 20mg/日 分2,塩酸エチレフリン 15~30mg/日 分3

クラスⅡb
  1. エルゴタミン 3 mg/日 分 3

参考)昭和医会誌 2011;71:523-9:元は日本循環器学会ガイドライン(現在は利用不可)

💁 低血圧に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2021-08-05

🎯 今週の一枚

息切れと心雑音で循環器内科を紹介受診した症例



(投稿者 川崎)

2018-12-08

悪性症候群の診断

  • 向精神薬(特にドパミン系刺激薬)などの中断や開始に伴って高熱や意識障害,強直を生じた症候群
  • 英語ではNeuroleptic Malignant Syndrome (NMS) であるが,フランス語のSyndrome Malinの方が有名 ★

Levensonらの診断基準 ➤ 大症状3項目または大症状2項目+小症状4項目で確定
  • 大症状:発熱,筋強剛,血清CKの上昇
  • 小症状:頻脈,血圧の異常,頻呼吸,意識変容,発汗過多,白血球増多

Popeらの診断基準 ➤ 3項目を満たせば確定,2項目とその他の1項目なら可能性が高い
  1. 発熱(他の原因がなく、37.5℃以上)
  2. 錐体外路症状(2つ以上):鉛管様筋強剛,歯車現象,流涎,眼球上転,後屈性斜頚,反弓緊張,咬痙,嚥下障害,舞踏病様運動,ジスキネジア,加速歩行,屈曲伸展姿勢
  3. 自律神経機能不全(2つ以上):血圧上昇(通常より拡張期血圧が20mmHg以上上昇),頻脈(通常より脈拍が30回/分以上増加),頻呼吸(25回/分以上),発汗過多,尿失禁
  • その他:意識障害,白血球増加,血清CKの上昇

Caroffらの診断基準 ➤ 5項目全てを満たせば確定
  1. 発症の7日以内に抗精神病投与を受けている事(デポ剤の場合2-4週間以内)
  2. 38.0℃以上の発熱
  3. 筋強剛
  4. その他(5つ以上):精神状態の変化,頻脈,高血圧あるいは低血圧,頻呼吸あるいは低酸素症,発汗あるいは流涎,振戦,尿失禁、CK上昇あるいはミオグロブリン尿,白血球増多,代謝性アシドーシス
  5. 他の薬剤の影響,他の全身性疾患や神経精神疾患を除外できる

DSM-Ⅳの診断基準
  • 基準A:神経遮断薬の使用に伴う重篤な筋強剛と体温の上昇の発現
  • 基準B(2つ以上):発汗,嚥下困難,振戦,尿失禁,昏迷から昏睡までの範囲の意識水準の変化,無言症,頻脈,血圧の上昇または不安定化,白血球増多,筋損傷の臨床検査所見(例:CKの上昇)
  • 基準AおよびBの症状は,他の物質(例:フェンシクリジン)または神経疾患または他の一般身体疾患(例:ウィルス性脳炎)によるものではない
  • 基準AおよびB の症状は,精神疾患(例:緊張病性の特徴を伴う気分障害)ではうまく説明されない

参考)悪性症候群 - 厚生労働省

(投稿者 川崎)

2022-05-05

食後低血圧 Postprandial hypotension; PPH

  • 食後2時間以内に収縮期血圧が20mmHg以上低下または100mmHg以上から90mmHg以下に低下
  • 冠動脈や脳血管に高度狭窄または閉塞がある場合には心筋虚血や脳虚血を生じることがある
  • 一過性脳虚血発作の18%は食後低血圧による血行力学的機序が原因(最多は塞栓症で41%)
  • 高齢者の25~38%に認められ,特に糖尿病やパーキンソン病,高血圧を合併する症例に多い
  • 機序のひとつに炭水化物摂取に伴うインスリン分泌やニューロテンシンなどによる血管拡張


実例:食後に血圧低下あり/心拍数の増加がないことにも注目

💁 低血圧に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2025-01-05

冠攣縮とノルアドレナリン

  • つい先日,敗血性ショックに一過性ST上昇(下壁誘導)が合併し治療に難渋した症例を経験しました.緊急冠動脈造影で右冠動脈に高度狭窄(初回造影)を認めましたが,再造影時には狭窄は概ね消失していました.
  • しかしICU帰室後もST上昇を繰り返しました.大量補液と抗菌薬に加えて,ノルアドレナリンやステロイド,鎮静薬を併用し,2~3日で嵐は過ぎ去りました.そこで冠攣縮とノルアドレナリンに関して調べてみました.

📗 冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドラインのノルアドレナリン記載(以下の2点のみ)
  • 冠攣縮発作は冠動脈平滑筋受容体に作動するさまざまな刺激によって誘発されるが,自律神経機能の異常による刺激もそれに含まれる.ノルアドレナリンなどの血管収縮性神経伝達物質の遊離という直接作用のほか,交感神経系を介する血小板活性化によって,強力な冠動脈収縮作用を有するセロトニンの遊離も生じる.(7ページ)
  • 冠攣縮が遷延し,血圧低下や心原性ショック,重症不整脈,心停止などの危険な状態が起こりうることである.このような場合,硝酸薬(ニトログリセリンまたは硝酸イソソルビド)の冠動脈内注入により,すみやかに冠攣縮を解除する必要がある.また,血圧低下に対しては,昇圧薬(ノルアドレナリン)の投与も必要となる.(22ページ)

📘 冠攣縮誘発アセチルコリン負荷試験時にショックを呈した4例J Cardiol 2007;49:41–7
  • 冠攣縮解除目的で硝酸薬の投与をショック時に行うとかえって血行動態悪化に拍車をかける可能性があり血圧上昇が先決と思われる.
  • 冠動脈の拡張作用と血圧上昇作用を有するノルアドレナリンの大動脈内投与が必須と考える
  • その投与方法としてはノルアドレナリン1 mlを生理食塩水100 mlに溶解し,1 mlが10 μgの濃度に調整しショック時に大動脈内に3-5 ml注入することが推奨される.
  • 血圧上昇を認めた後に,硝酸薬を少量から冠動脈内投与するほうが安全と思われる.

📙 ノルエピネフリンの冠動脈径に対する影響(ChatGPTの回答:英語の日本語訳) 
  • ノルエピネフリン (NE) はノルアドレナリンとしても知られ、さまざまなアドレナリン受容体との相互作用を通じて冠動脈の直径に影響を与え、受容体のサブタイプと血管の状況に応じて血管拡張または血管収縮を引き起こします。
  • β₂アドレナリン受容体を介した血管拡張:単離されたヒト冠状動脈および小動脈において、NEは主に平滑筋にあるβ₂アドレナリン受容体の活性化を通じて血管拡張を引き起こします。この効果は内皮および一酸化窒素合成とは無関係です。研究により、この拡張はβ₂受容体遮断薬によって阻害できることが示されており、この反応を媒介するβ₂アドレナリン受容体が重要な役割を果たしていることを示しています。(Circulation 2002;106:550-5
  • α₂アドレナリン受容体を介した血管収縮:逆に、NEはα₂アドレナリン受容体を刺激することで冠動脈の血管収縮を引き起こす可能性があります。血管造影検査で冠動脈が正常な人では、α₂アドレナリン受容体の選択的活性化により冠動脈の血流と動脈径の両方が減少することが観察されています。これは、α₂アドレナリン受容体を介した血管収縮が冠動脈の血管緊張の調節に重要な役割を果たしていることを示唆しています。(Circulation 1992;86:1116-24

(投稿者 川崎)

2020-11-23

3時間バンドル 3-Hour Bundle

  • Surviving Sepsis Campaign 2012ガイドラインで推奨された方法
  • バンドル=Bundle=束(ここでは普遍的かつ重要な介入項目)
  • 敗血症が疑われた場合には3時間以内に以下の4項目を完了する
    1. 乳酸値の測定
    2. 抗生剤投与前に血液培養を行う
    3. 広域抗生剤を投与
    4. 低血圧もしくは乳酸値4 mmol/l以上の時は30 ㎖/㎏の晶質液を投与


💫 最近では1時間敗血症バンドルも提唱 💨
  1. 敗血症を認識したらまず乳酸値を測定
  2. 想定される病原菌をカバーする抗菌薬を1時間以内に投与
  3. 抗菌治療開始前には血液培養
  4. 低血圧や高乳酸血症(>4 mmol/l)に対し30ml/kgの急速等張輸液負荷
  5. 急速輸液後も平均血圧<65 mmHgの低血圧が存在すれば血管収縮薬を投与


(投稿者 川崎)

2019-01-22

POTS(ポッツ)の診断

POTS (postural orthostatic tachycardia syndrome)=体位性起立頻脈症候群
若年女性に好発して多彩な立ちくらみ症状(ただし低血圧はなし)を呈する病態

POTS(ポッツ)の診断基準

生じうる症状
血圧異常(高血圧/低血圧),脈拍異常(頻脈/徐脈/激しい心臓の鼓動),胸痛,めまい(特に立位や長距離歩行時),失神/立ちくらみ,倦怠感/疲労,腹痛/嘔吐/嘔気,体温異常(発熱や低体温),神経質/苛立ち,物忘れ/意識混濁,視力異常,頭痛/全身痛/頸部痛,不眠/早朝覚醒/寝汗,振るえ/振戦,四肢の色調変化,運動耐容能の低下,過剰発汗/発汗減少,下痢/便秘

関連投稿 👤 シェロングテスト Schellong test 

(投稿者 川崎)

2017-02-28

第19回 松下バイリンガルカンファレンスより

血圧の読み方:例 120/80 mmHgの場合
日本語では 「血圧は120の80でした」

英語では以下のいずれもOK
  • The blood pressure was one twenty over eighty
  • BP was one hundred twenty over eighty
  • The BP was one hundred and twenty over eighty millimeters mercury

※ポイントは収縮期血圧と拡張期血圧の間の"/"をoverと読むことと"mm"が複数になること

(投稿者 川崎)

2016-12-27

敗血症性ショック

いろんな定義が存在しているが,日本救急医学会では以下のように記載

臓器障害または臓器灌流異常をともなう敗血症(重症敗血症)のうち,適切な輸液負荷を行っても低血圧が持続する状態。臓器灌流異常に基づく乳酸アシドーシス,乏尿,意識混濁などをともなう。低血圧は,収縮期血圧が90mmHg未満,あるいは通常よりも40mmHg以上の低下で診断されるが,強心剤や昇圧剤を使用している場合は必ずしも低血圧を呈していなくてもよい(ACCP/SCCM Consensus Conference, 1992)。

【おまけ】
 ショック指数(SI = HR/sBP)は本来,外傷や出血症例における出血量を推定する式
 敗血症の症例ではSIが正常値(0.5-0.7)でも「ショックではない」と言えないことがある

(投稿者 川崎)

2016-08-06

ショックについて

○バイタルサイン
 生命徴候
 血圧、脈拍数、呼吸数、体温
 意識状態、尿量

○それぞれが示すもの
 血圧:血液が進む圧力 末梢のどこまで届くのか
 血管壁への圧力
 脈拍数:末梢へ送るvolumeの量
 呼吸:O2、CO2
 体温:生物活性
 意識:覚醒、認知
 尿量:活動代謝物の酸を捨てる(pHを保つ)。volumeを保つ。

○ショックの分類
 (1)血液分布異常性ショック(distributive shock)
  ①感染性
  ②アナフィラキシー
  ③神経原性

 (2)循環血液減少性ショック(hypovolemic shock)
  ①出血性
   ※出血性ショックの重症度決定
    1.皮膚冷感・蒼白などのショック症状
    2.脈拍数
    3.脈圧
    4.血圧
    5.ヘモグロビン
  ②体液喪失

 (3)心原性ショック
  ①心筋性
  ②機械性
  ③不整脈

 (4)閉塞性ショック(obstructive shock)
  ①心タンポナーデ
  ②肺塞栓症
  ③緊張性気胸


○shock index
 shock indexとは、脈拍数/収縮期血圧のことであり、出血量を概算することができるとして使用される。
 S.I.=0.5〜1.0  軽症   出血量約1000mlまで
 S.I.=1.5前後  中等度   出血量約1500ml
 S.I.=2.0以上  重症   出血量約2000ml以上

(投稿者 岩崎)

2025-12-25

今週の一枚 🎯

呼吸困難感を訴える高齢者(数年前にペースメーカ植込み後)
血圧84/40mmHg,心拍数60bpm,酸素飽和度93%(酸素3L)


(投稿者 川崎)

2018-04-09

日本人における虚血性心疾患の危険因子

日本循環器学会を含む合同研究班による虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(2012年改訂版)より(2018年4月確認)
  1. 男性は45歳以上,女性は55歳以上
  2. 家族歴として両親,祖父母および兄弟・姉妹における突然死や若年発の虚血性心疾患の既往
  3. 喫煙
  4. 脂質異常症:高LDLコレステロール血症(140mg/dL以上),高トリグリセライド血症(150mg/dL以上)および低HDLコレステロール血症(40mg/dL未満)
  5. 収縮期血圧140mmHgあるいは拡張期血圧90mmHg以上.
  6. 耐糖能異常/糖尿病:①早朝空腹時血糖値126mg/dL以上,②75g糖負荷試験2時間値200mg/dL以上,③随時血糖値200mg/dL以上,④HbA1c(NGSP値)6.5%以上のいずれかが認めれらた糖尿病型,糖尿病型ではないが,空腹時血糖値110mg/dL以上あるいはOGTT2時間値140mg/dL以上の境界型とする.
  7. 肥満:BMI25以上またはウエスト周囲径が男性で85cm,女性で90cm以上とする.
  8. メタボリックシンドローム:内臓肥満蓄積(ウエスト周囲径が男性で85cm,女性で90cm以上)を必須にして,高トリグリセリド血症150mg/dL以上かつ,または低HDLコレステロール血症(40mg/dL未満),収縮期血圧130mmHgかつ/または拡張期血圧85mmHg以上,空腹時高血糖110mg/dL以上のうち2項目以上を持つもの.
  9. CKD:尿異常(特に蛋白尿の存在),糸球体濾過量(glomeruiar filtration rate GFR)60mL/分/l.73m<sup>2</sup>未満のいずれか,または両方が3か月以上持続する.
  10. 精神的,肉体的ストレスを危険因子とする.

👀 冠危険因子で性別毎の年齢をきっちり覚えているヒトって意外に少ないかも・・・💤

(投稿者 川崎)