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2025-03-21

医科診療報酬点数

👥 夜8時半にようやくシャントPTAが終わって...
  • 専門医A 「エコーでVAIVTができると楽だね」
  • 専門医B 「そうです.それで12万ですからね」
  • 専門医A 「高っ! ペースメーカって数万だよ」
  • 専門医C 「でも3ヵ月で2回までですけどね…」

📪 医科診療報酬点数(令和6年)
  • 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 ➜ 12000点
  • ペースメーカ ➜ 経静脈電極移植術9520点,リードレス移植術9520点,交換術4000点
  • 経皮的冠動脈ステント留置術 ➜ 急性心筋梗塞34380点,不安定狭心症24380点,その他21680点
  • 心臓カテーテル法による諸検査 ➜ 左心4000点,右心3600点
  • 冠動脈、大動脈バイパス移植術 ➜ 吻合80160点,吻合以上89250点
  • 経カテーテル弁置換術 ➜ 経皮的39060点,経心尖61530点
  • 弁輪拡大術を伴う大動脈弁置換術 ➜ 157840点
  • 経皮的カテーテル心筋焼灼術 ➜ 心房中隔・心外膜アプローチ40760点,その他34370点
  • 下大静脈フィルター ➜ 留置10160点,除去6490点
  • オープン型ステントグラフト内挿術 ➜ 弓部大動脈114510点,下行大動脈89250点


    😑 独り言
    • 手技料に関しては皆,いろいろな想いがあると思います.循環器内科医なら,「なんでペースメーカ植込みよりシャントPTA(VAIVT)の方が高いの?」って思うかもしれません.逆に心臓外科医は,「循内の経皮的な手技料,高すぎだろう!」って怒っているかも…
    • 手技の難しさ(学ぶのに要する時間)やリスク(術者のストレスを含む),効果(予後改善など)が,手技料に総合的に反映されていることが大切です.例えば下大静脈フィルター植込みの手技料は10160点と高めですが,比較的簡単かつ安全で臨床効果は微妙?

    👉 診療報酬に関するの過去の投稿は コチラ

    (投稿者 川崎)

    2023-02-04

    ペースメーカ関連の診療報酬(令和4年度/2022年度〜)

    当院でもペースメーカの遠隔モニタリングを行なっています.先日,そのコストを尋ねられてとっさに答えられなかったため調べてみました.
    • 厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、前回受診月の翌月から今回受診月の前月までの期間、遠隔モニタリングを用いて療養上必要な指導を行った場合は、遠隔モニタリング加算として、それぞれ260点(ペースメーカー)又は480点(植込型除細動器又は両室ペーシング機能付き植込型除細動器)に当該期間の月数(当該指導を行った月に限り、11月を限度とする)を乗じて得た点数を、所定点数に加算する。(厚生労働省の令和4年度診療報酬改定より) 

    💗 診療報酬
    • 体外ペースメーキング術 ➜ 3,770点
    • ペースメーカー移植術(経静脈電極)➜ 9,520点
    • リードレスペースメーカー ➜ 9,520点
    • ペースメーカー交換術 ➜ 4,000点
    • 植込型心電図記録計移植術 ➜ 1,260点
    • 植込型心電図記録計摘出術 ➜ 840点
    • 両心室ペースメーカー移植術(経静脈電極)➜  31,510点
    • 両心室ペースメーカー交換術(経静脈電極)➜  5,000点
    • 植込型除細動器移植術(経静脈リード)➜ 31,510点
    • 植込型除細動器移植術(皮下植込型リード)➜  24,310点
    • 植込型除細動器交換術 ➜ 7,200点
    • 両室ペーシング機能付き植込型除細動器移植術(経静脈電極)➜ 35,200点
    • 両室ペーシング機能付き植込型除細動器交換術(経静脈電極)➜ 7,200点



    💕 技術料(指導管理料)
    • ペースメーカー ➜ 300点
    • 植込型除細動器又は両室ペーシング機能付き植込型除細動器 ➜ 520点
    注:月1回算定/移植3月以内は140点(除細動器は31,510点)加算

    💁 ペースメーカの過去投稿は コチラ

    (投稿者 川崎)

    2026-03-11

    慢性心不全の再入院予防(令和8年診療報酬改定)

    • 当院では心不全チームによるカンファレンスを継続して行ってきました。また心不全療養指導士の取得も積極的に実施してきました。
    • その両者が「慢性心不全の再入院予防の評価の新設」という形で診療報酬に反映されることになりました。それも相当の点数です 😮

    💗 慢性心不全の再入院予防の評価の新設
    • 心不全治療による再入院予防を推進する観点から、急性心不全で入院した患者に対して、早期から多職種による介入を実施し、退院後も必要な治療を地域で連携して実施した場合について、新たな評価を行う。
    • (新)心不全再入院予防継続管理料
      1. 心不全再入院予防継続管理料1 1,000点 (入院中1回に限り算定)
      2. 心不全再入院予防継続管理料2 6回目まで 700点 7回目以降 225点 (1年を限度として月に1回・外来で算定)
      3. 心不全再入院予防継続管理料3 6回目まで 400点 7回目以降 225点 (1年を限度として月に1回・外来で算定)


    令和8年度診療報酬改定より抜粋


    (投稿者 川崎)

    2019-05-20

    末期心不全の緩和ケア

    • 終末期心不全 ➜ 呼吸困難(60~88%),全身倦怠感(69~82%),疼痛(35~78%),抑うつ症状(入院症例の70%)(参考:急性・慢性心不全診療ガイドライン 2017年改訂版)
    • 2018年の診療報酬改訂 ➜ 「緩和ケア診療加算」の対象に特定の要件を満たす「末期心不全」患者が追加/(1日につき390点)
    • 算定条件 ➜ 「緩和ケアチームのうちいずれか1人は専従。ただし、緩和ケアチームの診療患者数が1日15人以内の場合は、いずれも専任で差し支えない」

    末期心不全の定義 以下のア~ウまでの基準及びエ~カまでのいずれかに該当
    • ア) 心不全に対して適切な治療が実施されている。
    • イ) 器質的な心機能障害により、適切な治療にかかわらず、慢性的にNYHA重症度分類Ⅳ度の症状に該当し、頻回又は持続的に点滴薬物療法が必要な状態。
    • ウ) 過去1年以内に心不全による急変時の入院が2回以上。
    • エ) 左室駆出率が20%以下。
    • オ) 医学的に終末期であると判断される状態。
    • カ) エ又はオに掲げる状態に準ずる場合。

    (投稿者 川崎)

    2025-11-02

    トレーシングレポート Tracing Reports

    • 患者から得た薬物療法情報を医師へフィードバックする情報提供書
    • アドヒアランス,残薬調整,OTCの服用等,緊急性や即時性は低い
    • 医師の診療の合間に行う疑義照会に比べると時間的な自由度が高い
    • 薬剤師は精度を上げた情報提供ができ,医師も次回の参考にできる
    • 診療報酬上では主に服薬情報等提供料として算定することができる


    - 処方変更に関するトレーシングレポートの内容と変更割合 -


    (投稿者 川崎)

    2025-12-21

    第140回日本循環器学会近畿地方会より

    😗 個人的に気になった報告
     
    2-7 世界遺産姫路城天守閣で心肺停止になった身長190cm,体重100kgのドイツ人旅行者を後遺症なく救命し得た一例
    • 症例は68歳ドイツ人男性。姫路城天守閣登頂後に心肺停止となり,同伴者によりCPRが開始された。姫路城常駐看護師がAEDを携行して駆けつけ除細動2回で心拍再開。救急隊と他院ドクターカー医師が急峻で狭小な階段を駆け上がり,身長190cm,体重100kgの大柄な患者を迅速に搬出した。

    5-18 繰り返す心室細動を伴った難治性冠攣縮発作に対して塩酸ファスジルが著効した1例
    • ニトログリセリン等の投与を行なったが,心室細動に対して頻回に除細動を要した。冠攣縮発作によるものと判断し塩酸ファスジルを投与したところ,ST上昇は改善を認め,心室細動も停止した。その後薬剤調整を行い,第10病日に塩酸ファスジルを終了したが,ST上昇および心室細動の再発なく経過した。※塩酸ファスジルの効能または効果:くも膜下出血術後の脳血管攣縮およびこれに伴う脳虚血症状の改善/#Rhoキナーゼ阻害薬で冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン(2013年改訂版)にも記載あり(P14) ➜ 難治性冠攣縮性狭心症患者の発作寛解のためのファスジル投与(クラス IIa)

    6-33 診療報酬改定を契機に在宅強心薬療法を導入し得た重症心不全の1例
    • 令和6年診療報酬改定で「在宅強心薬持続投与管理料」が新設された。本制度を活用し在宅強心薬持続投与を導入した症例を報告する。【症例】60代男性。虚血性心疾患により心不全ステージⅣ,EF10〜15%,CRT-D植込み,MVR施行歴あり。カテコラミン依存状態で一年半の間に入院8回167日在院。【経過】入退院を繰り返す中で「自宅で過ごしたい」と希望し,ハートケアチームで検討し在宅DOB導入を決定。【結果】導入後6か月で再入院は1回18日のみ。

    8-12 胸骨圧迫で Sapien3 Ultra Resilia が変形した一例
    • 第8病日にTAVIを施行して人工弁S3UR 23mmを留置した。帰室後long pauseを来したため胸骨圧迫を行い心拍再開を得たが,その後も洞不全症候群が遷延するため一時的ペースメーカを留置した。その際の透視で人工弁の変形が疑われた。CTで確認するとS3URが扁平な楕円に変形しており,血栓弁の合併や弁周囲組織の損傷はなかった。


    😀 当院からの発表
    • 2-16 術前評価の冠動脈CTで稀な冠動脈起始異常を発見した1例(循環器内科 中野 佑哉ほか)
    • 4-5 β遮断薬を含む点眼薬で誘発された薬剤性3度房室ブロックの1例(循環器内科 吉富 新一ほか)
    • 5-17 難治性の冠攣縮に対してステロイド治療が有効であった急性下壁梗塞の1例(循環器内科 本田早潔子ほか)
    • 6-27 心不全症例の末梢温と予後との関係(循環器内科 川﨑達也ほか)

    3編は発表前に英語論文化(2編は出版済,1編は投稿中) 👏

    💁 学会に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

    (投稿者 川崎)

    2026-07-12

    医療保険あれこれ

    • ERに搬入された外傷例で使用する保険とその点数(円換算)に少し誤解があったので、生成AIに頼んでまとめてもらいました。

    制度 使用状況 1点の単価 患者負担 特徴
    健康保険 日常生活での病気やけが
    (風邪、高血圧、肺炎、転倒による骨折など)
    10円 原則1~3割 全国共通の診療報酬点数表を使用する。
    自賠責保険 交通事故によるけがの治療
    (自動車・バイク事故など)
    20~25円程度
    (医療機関が各自設定)
    原則なし 健保点数表を基礎とするが、単価は保険会社との契約や地域慣行によって異なる。
    労災保険 業務中・通勤中のけがや病気
    (仕事中の外傷、通勤災害など)
    12円
    (一部11.5円)
    なし 健康保険ではなく労災保険を使用する。
    一部の診療報酬は労災独自の算定基準がある。

    (投稿者 川崎)

    2024-09-14

    適時てきじ調査

    👥 先日の会議で... 
    • 医事課スタッフ「来月には適時調査が行われます」 
    • 参加した某医師「適時調査...なんですか,それ?」 

    👤 適時調査
    • 保険医療機関が届け出た施設基準を適切に満たしているかの確認調査
    • 地方厚生局が現地に赴き基本診療料や特掲診療料などの各要件を調査
    • 対象は当面,医科(病院)で要件を満たしていないと診療報酬を返還
    • 2016年度以降は厚生労働省が定めた全国統一の実施要領に沿って調査
    • 同要綱では調査は原則年1回,届け出の受理から6カ月以内に実施する
    • ただし対象が300以上の都道府県では3年に1回,150~299は2年に1回
    • 2018年度調査の返還総金額は49億3272万円(調査対象は計3636施設)
    • 2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で緊急の場合を除き中止


    (投稿者 川崎)

    2025-10-04

    血培:Choosing Wisely(賢明な選択)

    👭 先日のカンファレンス
    • 発熱があると家族に連れられて夜間のERを受診した高齢者.本人は無症状で,特記すべき既往歴もない.軽度の炎症反応があり,尿検査と全身CTから尿路系の感染症が疑われた.血培が追加され,内服抗菌薬を処方され帰宅した.改善がないときには再診するよう指示された.
    • 翌日,血液培養から大腸菌が検出されたと病院から連絡があり入院した.すでに炎症反応はピークアウトしていると思われたが,抗菌薬を内服から点滴に変更.その後しばらくして,体幹に皮疹が出現した.皮膚科を受診し抗菌薬による副作用が疑われた.入院期間は延長...

    🚨 日本版敗血症診療ガイドライン2024 より
    • 菌血症は,心内膜炎,カテーテル関連血流感染症,肺炎,膿瘍,骨髄炎,腹腔内感染症,尿路感染症などの感染症で生じ,高い死亡率を示している。
    • 敗血症においては,38〜69%で菌血症を合併することが報告されている。各種の迅速診断法が開発されているものの,現在でも血液培養は敗血症の病原微生物を同定する標準的検査法である。
    • 菌血症を疑う症状(発熱,悪寒・戦慄など)の出現,原因不明の低体温,低血圧,頻呼吸,意識障害(特に高齢者や小児),白血球数増加や減少,代謝性アシドーシス,免疫不全患者における呼吸不全・急性腎障害・急性肝障害などがみられた場合は敗血症を疑い,できるだけ早急に血液培養を 2セット以上採取することが推奨されている。
    • 悪寒・戦慄を伴う発熱が生じた場合は菌血症の陽性尤度比が高い。一方,菌血症の可能性が低い場合の発熱や白血球数の上昇のみでは必ずしも血液培養を採取しなくてもよいとする報告もある。

    😑 独り言
    • 血液培養の診療報酬点数は225点で,嫌気性培養を行った場合は122点が加算されます.よって2セットなら計6,940円です(令和6年版:今日の診療サポート)
    • 医学は確率の側面を有するため必ずしも想定通りにはいきませんが,医療費の蛇口の開閉を担う医師は Choosing Wisely(賢明な選択)を心がけたいものです.

    (投稿者 川﨑)

    2019-04-07

    KPI

    • Key Performance Indicatorの略で,対応する日本語は重要業績評価指標
    • 病院経営や診療科評価などの資料で医師も眼にする機会が増えています
    • 例えば月別診療報酬請求額,手術件数,平均在院日数,逆紹介率など

    関連投稿 👀

    (投稿者 川崎)

    2025-02-25

    遠隔 ICU

    • 集中治療専門医や経験豊富な看護師が不足している医療機関と豊富な施設を連携させる遠隔医療モデル
    • 専用回線を通じて電子カルテや実際の患者画像を参照し必要に応じてウェブ会議を行い診療を支援する
    • 支援側には遠隔ICU支援センターを設置し医師・看護師・医師事務作業補助者が役割を分担しサポート
    • その特徴の一つは,複数の患者を同時にケアできること(通常は30〜60床のICU患者を同時に観察可)



    👻 追加コメント
    • 令和6年度診療報酬改定でも遠隔ICU加算が新設されました(ICU5・6がICU1・2から遠隔支援を受ける場合は特定集中治療室遠隔支援加算980点).厚生労働省はその普及に向けて助成金を増額(令和6年5,200万円→令和7年3億6,800万円).
    • 現時点では,横浜市立大学附属病院や昭和大学病院,京都桂病院が遠隔ICUを提供しています(当院でもシステムの導入を検討中です).なお近年でICUだけではなくでHCUなども含むよう,遠隔集中治療と呼ばれる機会が増えているようです.

    (投稿者 川崎)

    2026-07-17

    日本内科学会 第252回近畿地方会より

    😀 個人的に気になった報告

    演題12 失神精査で発作時心静止と診断した閉塞性肥大型心筋症の1例
    • 心疾患併存例の失神では心原性が疑われやすいが、てんかん発作に伴う発作時心静止(Ictal Asystole:IA)の可能性も念頭に置く必要がある。今回、閉塞性肥大型心筋症(HOCM)を背景とする失神に対し、脳波検査でIAを同定し、ペースメーカー(PM)留置を回避できた1例を報告する。今回の精査中、モニター心電図で心静止が記録され循環器内科でPM留置が予定された。しかし、脳波検査で右側頭部に進展を伴う律動性徐波と一致して心静止を認め、IAと診断した。協議の結果、PM留置は中止とし抗発作薬(ASM)を開始し、以降発作はなく経過している。

    演題114 電子処方箋導入に苦慮した診療所の1例
    • オンライン資格確認の準備段階で光回線を電話通信用とは別に引く必要性を後になり知らされ工期が延び開院は1ヶ月遅れた。業者が用意したオンライン資格確認用のパソコンには診療報酬振込額明細ダウンロードに必要なExcelが入っていなかった。クライアント証明書とHPKIセカンド電子証明書の違いも当初は理解できなかった。クライアント証明書はパスワードとともにベンダーに渡すように指示されたが受取対応を拒否され混乱した。厚労省マニュアルにあるICカードリーダー購入は電子処方箋導入には不要であった。概算費用は顔認証リーダー16万円、オンライン資格確認導入40万円、電子カルテへのオンライン資格確認連携20万円および電子処方箋導入30万円などを要した。電子処方箋導入は補助金を申請したが2回取消となり断念した。

    演題115 長期経過の神経性やせ症患者の死後画像
    • 【症例】72歳、女性【主訴】意識障害【経過】やせ願望があった。意識障害で救急搬送されてきた際の身体計測でBMIは11であった。各種問診から神経性やせ症と診断された。低血糖や電解質異常、たこつぼ型心筋症などの対処を要した。各科の協力のもとrefeeding症候群を予防しながら経腸栄養を続けたが、第19病日に死亡された。死後CTを最終生存確認から約2時間後に行い、脳溝、大動脈、左心房、右心房、肝門脈、両腎に散在するガス像を認めた。本症例は著明な代謝性アルカローシスに対する代償性の高PaCO2血症をきたしており、死亡前の採血ではCO2分圧が100torr以上ありそれが循環停止により気化して広範なガス像を形成した原因の可能性もあると考えられた。

    💁 学会に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

    (投稿者 川崎)

    2017-02-19

    グラム染色のコスト



    平成26年度の診療報酬改定は全体で+0.1%改定(消費税率の引き上げを考慮した実質の改定率は-1.26%)
    その中でグラム染色が3期連続大幅増点されていることは臨床的価値が高いものであることの証明である


    (投稿者 川崎)

    2025-01-31

    感染対策チーム:ICTとAST

    • ICT(Infection Control Team/院内感染対策チーム)は医療現場での共通語です(過去の投稿).最近ではAST(Antimicrobial Stewardship Team/抗菌薬適正使用支援チーム)も必須になってきた感があります.
    • ざっくり言って、ICTは感染予防(拡大予防を含む)が主な役割で、ASTは感染治療が主になります.ICTを感染予防対策チーム(Infection Prevention Control Team: IPCT)とASTで構成する場合もあるようです.

    AST(抗菌薬適正使用支援チーム)
    • 2018年(平成30年度)診療報酬改定で要件を満たす医療機関ではAST加算を算定可能
    • (これが新設された背景には2016年に策定されたAMR対策アクションプランの存在)
    • コアメンバーは感染症専門医+薬剤師(+医師や看護師,臨床検査技師はICTと同じ)
    • 介入すべき患者の抽出や感染症診療支援+患者と施設全体の抗微生物薬の適正使用
    • 血培陽性,培養結果,発熱,抗微生物薬長期投与,相談事例などに対しASTラウンド


    - ICTとASTの違い -

    (投稿者 川崎)

    2022-10-15

    pH モニタリング

    👺 実際の方法
    1. 検査(プローベ挿入)前の4時間ほどは食事や飲水を回避
    2. pHモニタープローベを透視下で鼻から食道に挿入し固定
    3. 測定器を携行中の生活(身体活動や食事など)は通常通り
    4. 24時間後にプローベを抜去しでpHの24時間変動を記録
    5. pH 4以下の時間が5%以上であれば胃食道逆流症と診断


    👹 追加コメント
    • わが国においても保険診療下で行うことができます(令和4年診療報酬点数表で2000点/関連物品費用を含む).しかし24時間経鼻的にカテーテルを挿管していることが苦痛であり,臨床現場にあまり(全く?)普及はしていないと思われます.
    • 食道壁に装着してワイヤレスで外部の受信機に信号を送る無線式pHモニタリング機器も開発されています(BRAVO®).しかし装着時の器具トラブル,センサー 1個数万円というコスト,自然脱落後の憩室にトラップなど問題もあり認可には至っていないようです(※).

    (投稿者 川崎)

    2019-10-20

    「心大血管疾患リハビリテーション料」の対象疾患

    心不全の心臓リハビリテーション標準プログラム(2017年版)より(6ページを一部改変:平成26年度診療報酬改定)

    急性の病態(術後を含む)
    • 狭心症
    • 心筋梗塞
    • 開心術後
    • 大血管疾患(大動脈解離,解離性大動脈瘤,大血管術後)

    慢性の疾患
    • 慢性心不全:LVEF≦40%,peakVO2≦80%,BNP≧80pg/mL のいずれかを満たす
    • 末梢動脈閉塞性疾患:間歇性跛行を呈する状態

    👶 おまけ
    • 心不全の心臓リハビリ適応にNT-proBNPのカットオフ値は(なぜか)記載されていない.一方,急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)の図6には『NT-proBNP≧400pg/mLまたはBNP≧100pg/mLなら治療対象となる心不全の可能性があるので精査あるいは専門医に紹介』と記載されている.NT-proBNPとBNPの比が4倍であることを考慮すると,心不全に対する心臓リハビリはNT-proBNP≧320pg/mLあたりが妥当かも・・・

    関連投稿 🉐

    (投稿者 川崎) 

    2025-07-19

    ピトレシン(一般名 バソプレシン/Vasopressin)

    日本版敗血症診療ガイドライン2020より

    CQ6-9-1&2
    • 成人敗血症患者に対する血管収縮薬の第一選択としてノルアドレナリン,ドパミン,フェニレフリンのどれを使用するか?
    Answer
    • 第一選択としてノルアドレナリンを投与することを弱く推奨する。(GRADE 2D:エビデンスの確実性=「非常に低」)

    CQ6-10-2
    • 成人敗血症患者に対する血管収縮薬の第二選択としてバソプレシンを使用するか?
    Answer
    • 第二選択としてバソプレシンを使用することを弱く推奨する。(GRADE 2D:エビデンスの確実性=「非常に低」)


    ピトレシンの効能又は効果(添付文書)
    • 下垂体性尿崩症、下垂体性又は腎性尿崩症の鑑別診断、腸内ガスの除去(鼓腸、胆のう撮影の前処置、腎盂撮影の前処置)、食道静脈瘤出血の緊急処置

    💣 追加コメント
    • 敗血症などによる急性低血圧やショック時の補助療法としては適応外使用であるが企業見解が提出され,「バソプレシン【注射薬】」を「急性低血圧」、「ショック時の補助治療」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認めるという社会保険診療報酬支払基金の判断がなされている。
    • 企業が提出している用法・用量についての記載は点滴静注:生理食塩水、5%ブドウ糖などで溶解し、0.01~0.04 U/分で持続静注.具体的には1アンプル(1 ml中合成バソプレシン20単位,528円)を生食19 mLで溶解して(1 mlあたり1 U),シリンジポンプで0.6〜2.4 mL/Hで投与
    バソプレッシン
    💁 バソプレシンに関する過去の投稿 ➜ コチラ
     
    (投稿者 川崎)

    2022-07-15

    最近頻回に耳にします:ICTやICN,加算1や加算2

    1. ICT ➜ Infection Control Team(感染制御チーム)
    2. ICD ➜ Infection control doctor(感染制御医)
    3. ICN ➜ Infection control nurse(感染管理看護師)

    👶 おまけ
    • ICDは医師が必須条件ではありません.その資格は,①医師歴が5年以上の医師または博士号を取得後5年以上のPhD,②病院感染対策に係わる活動実績(感染対策委員歴、講習会出席、論文発表)あり,③所属施設長の推薦があることです(ICD制度協議会).

    🚦 外来感染対策向上加算(令和4年度診療報酬改定で新設・見直し)
    • 加算1➜ 710点(入院初日):保健所・医師会と連携し加算2又は3の医療機関と合同で年4回以上カンファレンスを実施
    • 加算2➜ 175点(入院初日):主に300床未満で加算1の医療機関が主催するカンファレンスに年4回以上参加
    • 加算3➜ 75点(入院初日+入院期間が90日を超える毎に1回):専任の常勤医師と看護師からなる感染制御チームを設置
    • 加算 ➜ 6点(患者1人の外来診療につき月1回に限り算定) 


    💁 感染に関する過去の投稿 ➜ コチラ

    (投稿者 川崎)

    2021-01-06

    🎰 看護必要度

    • 患者の重症度と看護の必要量を数値化する指標で,病院の機能分化を目指す
    • 2008年度に導入され2020年度の診療報酬改定で看護必要度Ⅱが追加された
    • 3つの大項目で構成され計20以上の評価項目から算出される(詳細は下図)

    一般病棟用の「重症度、医療・看護必要度Ⅰ」の概要
     ※対象病棟の入院患者について毎日測定し,直近3ヵ月の該当患者の割合を算出

    一般病棟用の「重症度、医療・看護必要度Ⅱ」の概要
     ※対象病棟の入院患者についてA項目及びC項目は日々の診療実績データを用い測定し,直近3ヵ月の該当患者の割合を算出
    参考)重症度 - 厚生労働省(中医協総 - 32.1.15)

    🉐 制度に関連する過去の投稿 ➜ コチラ(WEB版なら右欄からも選択可能)

    (投稿者 川崎)

    2022-11-05

    在宅療養後方支援

    • 在宅療養中の患者が急変などの緊急時に入院する病院を事前登録しておく制度
    • 在宅医療の質強化を目指して,厚生労働省が2014年の第6次医療法改正で創設
    • 必要条件は200床以上の病院で,在宅医療の提供機関と3月に1回以上情報交換

    😨 臨床現場
    • 令和4年診療報酬改定で在宅療養後方支援の認定条件として「 直近1年間の在宅患者の受入実績が3件以上」が明記されました.これは必須事項であるため,申請はしているものの実績が乏しかった一部(多く?特に訪問看護ステーションを有しない施設)の在宅療養後方支援病院は焦っているのでは...

    (投稿者 川崎)