🍏 解説
- QRS幅の狭い規則正しい頻脈(約150bpm)➜ 3つの不整脈を想定:発作性上室頻拍(PSVT: paroxysmal supraventricular tachycardia),発作性心房頻拍(PAT: paroxysmal atrial tachycardia),発作性心房粗動(AFL: atrial flutter).本例は先行P波や粗動波が確認できないためPSVTが疑われる(ただし狭義のPSVTでAVNRTまたはAVRTのこと/通常,広義のPSVTはPATやAFLを含む).
🍎 臨床現場
- 興味深いことは四肢誘導の頻脈が胸部誘導で消失していること.さらにその停止タイミングがまさに四肢誘導から胸部誘導への移行部❗ 心電図の記録中に頻脈が停止したため患者さんは喜んで,それをうまく記録できた看護師さんも喜んで,翌朝に絶妙のタイミングを確認した医師も喜びました 😙(臨床の醍醐味だね)
(投稿者 川崎)